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『スター・トレック BEYOND』ジャスティン・リン監督インタビュー「インディーズ映画に近い作り方をしている」

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人気SFシリーズのリブート第3作目となる『スター・トレック BEYOND』が現在公開中です。

宇宙の最果てにある未知の領域を探索する過程で、惑星連邦の存在意義の真価を問う新たな謎の敵と遭遇するジェームズ・T・カークと、彼の率いる「U.S.S.エンタープライズ号」のクルーたちの戦いを描いた本作。『ワイルド・スピード』シリーズの世界的大ヒットでジャスティン・リン監督がメガホンをとり、スタトレ史上最高のストーリー・映像を作り上げています。

今回ガジェット通信では、ジャスティン・リン監督にインタビューを敢行! 本作について、インディーズ映画出身ならではの作品作りへの想いなど色々とお話を伺ってきました。


―世界的に多くのファンを抱え、50年の歴史を持つ『スター・トレック』ですが、監督は子供時代に『スター・トレック』をどう観ていたのでしょうか?

ジャスティン・リン監督:私は8歳の時に(台湾から)アメリカに移住したのですが、世界を半分渡ってとても寂しい気持ちでいました。その時にアメリカで『スター・トレック』のドラマ再放送をしていて、伝統的では“無い”家族の形を感じる事が出来たんです。共通の経験を通して絆を深めていく所に魅力を感じました。私は移民として非常に影響を受けました。

―では監督にとって『スター・トレック』は心の支え的な要素もあったのですか?

ジャスティン・リン監督:はい、とても大きな存在でした。ドラマ『スター・トレック』は当時のアメリカにとって先見性が非常に高かったと思います。有色人種もいますし、スールーはアジア人だからいるのでは無くて、乗組員だからいるわけです。そういった人種の多様性を当時にやっていたという事はすごいですよね。

―『スター・トレック』って、あらゆるコンテンツの中で最もファンが濃いのでは無いかと思うのですが、“トレッキー”つまり、『スター・トレック』オタクの……

ジャスティン・リン監督:「オタク」ね! その日本語分かるよ(笑)。

―嬉しいです(笑)。そんな『スター・トレック』オタク達のプレッシャーはありませんでしたか?

ジャスティン・リン監督:もちろんありました。特に私は『ワイルド・スピード』シリーズを手掛けていたので、『スター・トレック』ファンは「どうなるんだろう?」と思った人も多いと思います。でも私は、素晴らしい『スター・トレック』という作品だとしても、昔と同じ事をしては意味が無いと思っているんですね。同じ事を繰り返しては失礼かなと。私自身もチャレンジが無いとつまらない。私は今、おかげ様で作品を選べる状態にありますが、この『スター・トレック』は自分の個人的なチャレンジだったわけです。『スター・トレック』らしさというミッションをクリアしつつ、50周年という事もありますし、さらなる高みに持って行くことが自分の役割かなと思っています。

―製作総指揮のJ・Jエイブラムスからの要望はあったのでしょうか?

ジャスティン・リン監督:「とにかく思い切りやれ」とだけ言われました。シリーズ物の映画というのは“料理人”の様なものなんですよね。材料は同じなのだけど、自分の好きな様に作るといった感じで。だから私はこれから別の人が作る『スター・トレック』もとても楽しみで。

でも実は、2009年にJ・Jが『スター・トレック』をリブートすると聞いた時に、私は「不可能だ」と思ったんですね。もともとある作品があれだけ面白いのに新しく良い作品を作るのは難しいと。しかしJ・Jは素晴らしいキャストとスタッフを見つけてきて新しい作品を作った。そういったJ・Jに信頼して『スター・トレック』を任されたという事は本当に嬉しく有り難いです。

―『スター・トレック BEYOND』のキャラクター達はどれもとても個性的で魅力的で、全員が目立っていました。ズバリ魅力的なキャラクター描写の秘訣は?

ジャスティン・リン監督:私は映画を作る時、キャラクターと俳優さんを何よりも優先させたいと思っています。撮影前や撮影中には、俳優さんと何十時間もお話をして、キャラクターの背景や人物像を作りあげていきます。俳優はキャラクターのセリフを観客に運ぶだけの役割では無くて、深く理解した上で演じる事が必要だと思うんです。

―監督は映画監督としてのキャリアをインディーズ映画(『阿呆遊戯 ブルース・リーを探せ!』)からスタートしていますが、そういったインディーズシーンで映画を作る事と、『スター・トレック』というビックバジェットで映画を作る事の違いや、意外な共通点といったものはあるのでしょうか?

ジャスティン・リン監督:インディーズ映画というのは「商業的にあなたは信用されていないから」撮るものです。お金が無いけど情熱はあったり、企画や脚本に賛同して人が集まってくれる。本来ならばどんな映画もそういった気持ちで作るべきだと思っています。私はビックバジェットの作品を手掛ける際もインディーズ映画を作る様な情熱を持つ事を心がけています。私は10年かけて『スター・トレック BEYOND』を任せられるスタッフを集めたんですね。キャストも、脚本を書いてくれたサイモン・ペグにしても、皆非常に強い愛情をこの作品に注いでいる。なので、実はインディーズ映画に近い作り方をしているのだと思います。どの映画もそうあるべきだと思いますが、ハリウッド映画にはそうでは無い汚染された部分がある事も確かです。でも私は幸運な事に自分らしい映画作りを続けられています。

―10年かけてスタッフを集められたというのは驚きです。

ジャスティン・リン監督:例えば撮影監督なんて『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)の時に出会った方ですしね。僕は現場で一緒に映画を作ったスタッフやキャストと親しくなる事が多いのですが、特に『ワイルド・スピード』シリーズには8年携わっていたので、友達がたくさんいます。映画というのは非常に緊張感のある中で作るので、仲良くなるんです。僕には今7歳の子供がいるのですが、彼は現場で私の家族の様なスタッフ達に囲まれて育って来ました。

―こうして最強に最高な『スタートレック BEYOND』という作品を撮られて、きっと日本でもたくさんの人が観て興奮する事と思います。今後、監督はどの様な作品作りをしていくのか、ヴィジョンはありますか?

ジャスティン・リン監督:実は、ロサンゼルスで起きた「L.A. RIOTS」という暴動についての作品作りを進めていました。自分にとってとても情熱をかけたプロジェクトだったのですが、本作の撮影の為断念しました。それが『スター・トレック』を撮る代償だと思っています。なので、今後もバジェット的に小さい映画も作っていきたいと思っていますし、自分が選択した物を大切にしていきたいんですね。これまでの10年間はとても楽しい映画生活でしたが、これからの10年間はもっと楽しいものになると思っています。

―今日は貴重なお話をどうもありがとうございました!

(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


マイケル・ファスベンダー、映画『Assassin’s Creed(原題)』の新トレーラーでスペイン異端審問所へタイムトリップ

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マイケル・ファスベンダー演じる犯罪者のカラム・リンチが、映画『Assassin’s Creed(原題)』の新しいトレーラーの中で、500年前の世界へタイムトリップしている。

リンチは手術台の上で、白いローブをまとったマリオン・コティヤール演じる謎の女性から「スペイン異端審問所へようこそ」と告げられる。同作は、リンチが遺伝記憶を呼び覚まされ、15世紀のスペインでテンプル騎士団と戦う秘密結社の一端だった、伝説のアサシン(暗殺者)である彼の祖先の追体験をするストーリーだ。

トレーラーの中で、「私から何が欲しいんだ?」と、彼が問いかける。「あなたの過去よ」と、コティヤール演じる女性が答える。

同作は、ジャスティン・カーゼルが監督を務め、ニュー・リージェンジー、ユービーアイソフト・モーション・ピクチャーズ、DMCフィルム、ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニーがプロデュースを手掛ける。同作は、9年前に第1作が発売された人気ゲームシリーズをもとにしている。

『Assassin’s Creed(原題)』には、ジェレミー・アイアンズ、ブレンダン・グリーソン、マイケル・ケネス・ウィリアムズも出演する。

同作は、2016年12月21日に米劇場公開となる。下記より公式トレーラーが視聴できる。

ドーナル・グリーソン、映画『Peter Rabbit(原題)』にマクレガーさん役で出演

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映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演したドーナル・グリーソンが、ソニーが製作する実写とアニメのハイブリッド映画『Peter Rabbit(原題)』に声優として出演する。

アイルランド出身のグリーソンは、ベアトリクス・ポターの名作に登場する、農家のマクレガーさんの声を担当する。

彼はピーターの声優を務めるジェームズ・コーデン、主役の女性・ビーの声優を務めるローズ・バーン、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演していたデイジー・リドリー、そしてテレビシリーズ『The Night Manager(原題)』のエリザベス・デヴィッキと共演する。

本作では、監督はウィル・グラック。脚本はロブ・ライナーが執筆し、グラックが手を入れる。製作は、シドニーに拠点を置くアニメーションとビジュアル・エフェクトの制作会社で、ブロックバスター映画『LEGO®ムービー』のアニメーションを制作したアニマル・ロジックが担当する。

グラックとザレー・ナルバンディアンがプロデュースし、ダグ・ベルグラッドがエグゼクティブ・プロデューサーとなる。オリーブ・ブリッジ社のジョディ・ヒルデブランドとジェイソン・ラストも、エグゼクティブ・プロデューサーを務める。

本作は、2018年の4月に世界公開を迎える。

グリーソンは、映画『エクス・マキナ』、映画『レヴェナント:蘇えりし者』、映画『ブルックリン』に出演していた。彼はサイモン・カーティス監督による、作家のA・A・ミルンを描くタイトル未定の新作でも主演を務めており、映画『Star Wars: Episode VIII(原題)』にも出演する。

グリーソンはパラダイムと代理人契約を結んでいる。このニュースは、Deadline Hollywoodによって最初に報じられた。

【独占記事】米ワーナーとデヴィッド・ハイマン、映画『夢のチョコレート工場』のリブート作品を開発中

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映画『ハリー・ポッター』シリーズを築き上げることに貢献し、同シリーズのリブート作品となる映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を手掛けたプロデューサーのデヴィッド・ハイマンと米ワーナー・ブラザースは、もう1人の古くから知られるキャラクターを甦えらせるため、再びチームを組んだ。

情報筋が本紙ヴァラエティに伝えたところによると、ワーナーはロアルド・ダール財団から『ウィリー・ウォンカ』の知的所有権を獲得し、この風変わりな人物を主人公とする新たな映画を計画している。

ハイマンは、ダール財団のマネージャーであるマイケル・シーゲルと共に映画のプロデュースを手掛ける予定だ。ケヴィン・マコーミックがエグゼクティブ・プロデュースを担当し、映画『ペット』のサイモン・リッチが脚本を手掛けるという。コートニー・ヴァレンティとジョン・ゴンダがスタジオのためにプロジェクトを監督する。

また、情報筋によると、映画は原作に忠実な物語を描くものではなく、ウォンカに焦点を当て、チョコレート工場以前の彼の冒険を描く単独の作品になるようだ。ウォンカ以外に原作中のどのキャラクターが登場するかは明らかになっていない。このリブート作品がヒットした場合は、映画『チャーリーとチョコレート工場』のチャーリーのようなキャラクターが、将来的に可能となる続編に登場するかもしれない。

2016年の冒頭からワーナーは、ダール財団からウィリー・ウォンカについての権利を完全に移行しようとしていたが、ついに同年秋に契約が成立した。ダールはこれまでに、ウォンカが登場する2冊の本(1964年発行の小説『チョコレート工場の秘密』と1972年発行の文学書『ガラスの大エレベーター』)を執筆したが、特にウォンカというキャラクターに焦点を当てて執筆した作品はなかった。

『チョコレート工場の秘密』は、これまで2つの長編映画が製作された。直近では2005年にワーナーとティム・バートン監督が手掛けた作品で、ジョニー・デップがウォンカを演じた。オリジナルのウィリー・ウォンカを演じた俳優であるジーン・ワイルダーは、2016年8月29日にこの世を去った。

なお、2013年からワーナーの手によってロンドンのウェスト・エンドで上演されているミュージカル版『チャーリーとチョコレート工場』は、2017年4月にブロードウェイへと進出する。

【動画】映画『Guardians of the Galaxy Vol. 2(原題)』、初のスニークピーク映像が公開

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映画『Guardians of the Galaxy Vol. 2(原題)』の初のスニークピーク映像で、守護者たちが再始動し、悪玉たちと闘う姿が公開された。結局のところ、「銀河は自分を守ることをしない」ようだ。

このティザーは、10月19日(現地時間)の朝、同作のポスターが公開された1時間後に初公開された。

アクション満載の混沌と破壊シーンの間で、ブルー・スウェードによる1968年の名曲『フックト・オン・ア・フィーリング』に合わせて、デイヴ・バウティスタ演じるドラックスは、クリス・プラット演じるスター・ロードに、愛についての一言二言を語る。

ドラックスは、「銀河には2つの異なるタイプがいる。ダンスを踊る者と、踊らない者だ」と話す。スター・ロードは、「そうだな。俺はダンサーだが、ガモーラは違う」と、答える。

ドラックスはスター・ロードに強いハグを強要する前に、「お前は哀れな女を見つける必要がある…お前のような女を」と、告げる。

ティザーは、可愛らしいベビー・グルートとロケットが笑うショットで幕を閉じる。

同作の監督を務めるジェームズ・ガンは、ツイッターで、「公開されたばかりのティザーは、トレーラーを予見させるティザーではない。これから公開されるいくつかのトレーラーとは完全に別物だ」と、強調した。




かろうじて見えるかもしれないが、ベビー・グルートも、同作の初公開されたポスターでスポットライトを浴びている。

ガン監督は、マーベル・スタジオによる待望の同作のティザー・ポスターを、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムで公開した。

 

小さなグルート(声優はヴィン・ディーゼル)の横には、プラット演じるスター・ロード(ピーター・クィルとしても知られる)、ゾーイ・サルダナ演じるガモーラ、ヘンリー・ルーカー演じるヨンドゥ、ロケット(声優はブラッドリー・クーパー)が居り、デイヴ・バウティスタ演じるドラックスと、カレン・ギラン演じるネビュラが両端に立ち、部分的に見切れている。一同は壁にもたれかかり、実に平然としている。明らかに。

なぜマンティス(新人のポム・クレメンティエフが演じる)がポスターにいないのかツイッター上で質問されると、ガン監督は、「マンティスはすぐに見れる。言ったように、これはティザー・ポスターだ」と、答えた。

その後ガン監督は、小さな擬人化された木がスター・ロードの足に掴まっているクローズアップした写真を、見逃した人のためにツイートした。




その他の新しいキャストには、エリザベス・デヴィッキ、クリス・サリヴァン、カート・ラッセルがいる。

同作は、マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギ、ルイス・デスポジト、ヴィクトリア・アロンソ、ジョナサン・シュワルツ、ニコラス・コルダがプロデュースを手掛け、スタン・リーがエグゼクティブ・プロデューサーを務める。

『Guardians of the Galaxy Vol. 2(原題)』は、2017年5月5日に米劇場公開となる。

ダニエル・ラドクリフ、スリラー映画『Beasts of Burden(原題)』に出演

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ダニエル・ラドクリフが、来月のアメリカン・フィルム・マーケットで売り出されるアクション・スリラー映画『Beasts of Burden(原題)』に、麻薬の密輸入者役で出演することが決まった。

本作のプロデューサーには、ポール・シフ、MGMTエンターテイメントのマイケル・ダイアモンド、チャド・ムーア、海外セールスを担当するグリーンライト・インターナショナルのジェフ・エリオットが名を連ねている。撮影は11月末にジョージア州のサバンナで始まる。

アダム・ホイゼルによる脚本を基に、スウェーデン人のジェスパー・ガンスランドが監督する。国境を越えてドラッグを密輸し、DEAとドラッグ・カルテルから巧みに逃げるパイロットにフォーカスした物語だ。

ラドクリフは、最近では映画『Swiss Army Man(原題)』や映画『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』に出演していた。公開を控える作品には、グリーンライトが手掛け、ラドクリフが白人至上主義のギャングに潜入する捜査官を演じている映画『Imperium(原題)』がある。

ガンスランドの監督作品には、映画『Blondie(原題)』や映画『Jimmie(原題)』がある。

ラドクリフはUTAと代理人契約を結んでいる。ガンスランドはパラダイム、MGMTエンターテイメント、そしてジェフ・ハイニックを代理人とする。ホイゼルはUTA、MGMTエンターテイメント、デヴィッド・ジャレンコを代理人とする。

「怒り」が炎上する人・しない人の差ってどこにあるの? 『日本アンガーマネージメント協会』さんに聞いてみた

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自分の怒りが抑えられない、イライラしはじめると止まらない……。そんな「怒り」を上手にコントロールする為に1970年代のアメリカで誕生した『アンガーマネージメント』。日本でも『日本アンガーマネージメント協会』が【こちら発足日を教えていただけますでしょうか】に発足し、受講者は20万人を超えています。

今回『日本アンガーマネージメント協会』が“怒り”つながりで、映画『アングリーバード』とコラボレーション。オリジナルの「アンガーマネジメント診断」が公開中です。


https://www.angermanagement.co.jp/angertest [リンク]
↑簡単な質問に答えるだけで、あなたの怒りのタイプが判明!


人はなぜ怒るのか、SNS世代の怒りの変化とは? 怒っても許される人・許されない人の違いは? 『日本アンガーマネジメント協会』代表理事の安藤俊介さんにお話を伺ってきました。

―今日は「怒り」について色々と伺いたいのですが、まず『アンガーマネージメント』の定義を教えていただけますでしょうか。

安藤:アンガーマネジメントは怒らなくなることを目的としているわけではありません。怒りの感情は人にとってごくごく自然な感情で、怒ること自体は問題が無いのです。全く怒らない人がいたら、その方が恐いですよね? 怒ることと、怒らないことの区別ができていないこと、適切に怒れていないことが問題と考え、上手な怒り方や自覚の仕方をシンプルに教えていこう、という協会なのです。

―怒り方を自分で上手にコントロールするという事ですね、私は最近、FacebookやTwitterでいつも怒っている人がいるなあ、と感じています。

安藤:怒りって人間の根源的な感情なので、怒る内容というのは変わっていないんですね。ただ、おっしゃる様にSNS等が登場し、多種多様な社会の中で「イラっとする」事は増えてきたのだと思います。アメリカでは「SJW(Social Justice Warrior)」という言葉で広まっていますが、SNSが憂さ晴らしの場になっている。正義という名の下に、有名人の不祥事を叩いたりするわけですが、近年度々起るネット炎上というのも、SJWが原因ですね。特に実名登録のFacebookよりもTwitterの方がヘイトが多いのは匿名性が高いからであるから。自動車のナンバーに本名と電話番号が書いてあったら、スピード違反をする人も減るでしょう。

―ネットで誰かを叩く事、怒る事が憂さ晴らしになっているとは、無意識にやっている人も多いでしょうね。こうした無意味な怒りを無くす為にはどうしたら良いのでしょうか?

安藤:怒りとは“依存”とも深い関わりがあり、SNSの問題も、見ないではいられない、書き込まずにはいられない、そんな方はまずスマホ依存と言って良いと思います。まずは依存を意識しましょう。そして少し休んでみる。完全に無くす必要はありません。3時間スマホを見る人なら、1時間にしたり、通勤中にずっとゲームやSNSをしている方なら、半分に減らしてみる、など少しずつスマホから離れてみましょう。

―安藤さんが普段の生活で色々見ていて、「この人の怒り方は上手だな/下手だな」という人はいますか?

安藤:上手な怒り方というのは、「1:素直に怒る、2:平等に怒る、3:人の為に怒る」という3つのポイントが大切です。ではまずダメな例から。圧倒的に怒り方が下手だな、と思うのは前東京都知事の舛添さんです。舛添さんは様々な問題が浮上した時、最初は謝らず弁解ばかりしていました。また、記者の方をバカにする様な発言をしたり、相手によって態度を変えていると思われる言動も目立った。そして、全て保身の為に行動しています。と、3つのポイントの全て逆をやっているから、周りを不快な気持ちにさせてしまうというわけです。

―わ……。3つのポイントに当てはめると本当に分かり易いですね。舛添さんに感じたモヤモヤ感情が今スッキリ分かった感じです。

安藤:後は、例えばホリエモンこと堀江さんって、よく怒っていて炎上を起こしている印象があるかもしれませんが、彼って「素直に平等に」怒っていますよね。誰に対しても「ふざけんなよ」と噛み付ける(笑)。相手によって対応を変えていない。そして、人の為に怒る事もある。堀江さんが憎めない秘訣もそこに在るのだと思います。もちろん、堀江さんは計算してやっているわけでは無いと思いますが。後は西村博之さんもアンガーマネージメントを自然に出来てるな、と見ていて思います。ネット上でも“煽り耐性が高い”と言われる事が多いと思うのですが、実際にカッとなって不用意な発言をする事が無く、保身の為に人に当たる事も無いというのは素晴らしいですね。

―なるほどなるほど、色々な人を3つのポイントで分析してみると、色々な事が分かりそうです。

安藤:私共の協会では毎年「怒られたい有名人」というランキングを発表しているのですが、今年の発表でマツコ・デラックスさんが昨年に続き2冠となりました。「納得出来る意見が多い」「筋が通っている」などが投票の理由なのですが、もう一つ大切な事があって、マツコさんには圧倒的な“隙”があるんですよね。ご自身でもよく「こんな体のヤツに言われたくないわよね」や「オカマだから」と言った自虐的な謙遜をする事がありますが、隙やツッコミどころがあると、人は何だか許せてしまう。怒られてもムカッとこないわけです。逆に、議員の蓮舫さんが未だに「2番じゃダメなんですか?」という発言をいじられたり、イマイチ愛されないのは隙が無くて全てが上から目線に感じてしまうから。同じ事を言っているのに、なんだか自分だけ嫌われている様な気がする、という人は自分がどんな振る舞いをしているか客観的に見つめ直してみましょう。アンガーマネージメントの講習をしていると、「自分が怒っている事に気付いていない人」がすごく多いです。「自分は怒りっぽく無いのだけど、妻の為に講習を受けたい」「上司が怒りっぽいので教えてあげたい」など、自分は怒っていないと、無自覚な方は、まず自分の怒りパターンをしる事が大切。ぜひ診断を受けてみてください。

―今日は楽しいお話をありがとうございました!


ちなみに筆者の診断結果は『アングリーバード』コラボver.と、アンガーマネジメント診断書はこんな感じ。

安藤さんによると「怒りの六角形の面積が狭く、上手に怒れていない傾向が高いです。アンガーマネジメントに来る人の多くは面積が大きくて困っている人が多いのですが、狭ければ良いというわけではありません。きちんと自分の怒りを感じて相手にリクエストを出さなければ、ビジネス上では威厳が無く困る事も多いと思いますよ」とのこと。筆者の怒りの欠点による性格がバッチリ出ていてビックリ。ちゃんとアンガーマネジメントしなくては!

【動画】ヒュー・ジャックマン主演の最後のウルヴァリン映画『ローガン』、ファースト・トレーラーが公開

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最後のウルヴァリン映画『ローガン』のファースト・トレーラーは、観客が見慣れないヒーローの姿を映し出す。タイトルになっているヒュー・ジャックマン演じるキャラクターは、年老いて弱っており、完全に疲れ果てている。

米20世紀FOXにより10月20日(現地時間)の朝に公開されたトレーラーは、ウルヴァリンが、若き日とは劇的に変わった世界で、自身のアイデンティティを掴もうとする姿が描かれる。幾つかのシーンでは血まみれで、ほかのシーンでは傷跡も見せる(つまり回復能力が衰えたということ)ウルヴァリンは、明らかにかぎ爪をしまう準備ができている。生存している数少ないX-MENの1人であろうパトリック・スチュワート演じるプロフェッサーXは、正しいことをしてローガンに”非常に”似ていると称されトラブルに陥っている若いミュータントの少女を助けるよう、ウルヴァリンを説得する。プロフェッサーXは、「ローガン、君にはまだ時間がある」と、主張する。

極めて作品と調和した、ジョニー・キャッシュによるナイン・インチ・ネイルズの楽曲『Hurt(原題)』の憂鬱なカバーは、雄弁に物語り、作品のざらついた西部劇の景色と雰囲気を高めている。

ジェームズ・マンゴールドが監督を務める同作は、ジャックマンにとって9本目にして最後の、16年間演じてきた(2000年に公開した映画『X-Men』以来)ミュータントのスーパーヒーロー役となる。

同作には、ジャックマンとスチュワートのほかに、ボイド・ホルブルック、リチャード・E・グラント、スティーヴン・マーチャント、エリック・ラ・サール、エリゼ・ニール、エリザベス・ロドリゲスが出演する。R指定映画『ローガン』は、2017年3月3日に米劇場公開となる。


SF映画『I Think We’re Alone Now(原題)』、エル・ファニングとピーター・ディングレイジが主演決定

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カリフォルニア州サンタモニカで開催されるアメリカン・フィルム・マーケット(AFM)の事前の動きとして、ピーター・ディングレイジとエル・ファニングが、SF映画『I Think We’re Alone Now(原題)』で主演する契約を交わした。

同作は、11月のアメリカン・フィルム・マーケットで、IMグローバルが米国外の海外セールスを担当する。CAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)とWME(ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント)グローバルが、共同で米国内での権利の代理人を務める。

リード・モラーノが、マイク・マコウスキーによる脚本をもとに監督を務める。ディングレイジとファニングは、不可解な事件の中で人間性が掻き消された世界での生存者を演じる。

フレッド・バーガー(映画『La La Land(原題)』)、オートマティックのブライアン・カヴァナー=ジョーンズ(映画『Loving(原題)』)、マイク・マコウスキー、エスチュアリ・プロダクション・カンパニーを通してディングレイジとデヴィッド・ギンズバーグ、フェルナンド・ロウレイロとロベルト・ヴァスコンセロスがプロデュースを手掛ける。ロウレイロとヴァスコンセロスは、自身の会社であるイグジビットを通じて資金調達も行う予定だ。

タイトルとなっている『I Think We’re Alone Now(原題)』は、トミー・ジェームス・アンド・ザ・ションデルズによる1967年の歌でもある。ティファニーが、1987年にカバーをリリースした。

モラーノ監督は、オリヴィア・ワイルド、ルーク・ウィルソン、ジョヴァンニ・リビシが主演の映画『ミッシング・サン』の監督を務めた。モラーノ監督は、エリザベス・モスとジョセフ・ファインズ主演のHuluとMGMによるドラマシリーズ『The Handmaid’s Tale(原題)』のエピソードも監督した。

ディングレイジは、米テレビ局HBOのテレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演している。ファニングの次回作は、アネット・ベニングの相手役を演じる映画『20th Century Women(原題)』、ベン・アフレックが脚本・監督・主演を務める映画『Live by Night(原題)』だ。

【独占記事】コリン・ファース、エミリー・ブラントの映画『メリー・ポピンズ』の続編に出演へ

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コリン・ファースは米ディズニーの映画『Mary Poppins Returns(原題)』に出演交渉中だ。エミリー・ブラントとリン=マヌエル・ミランダが出演する。

ファースはフィデリティ信託銀行のウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンス頭取を演じる。

同作は、オリジナル版映画の25年後が舞台となる。成長したマイケルとジェーン・バンクス兄弟(ベン・ウィショーとエミリー・モーティマー)のもとに、突然、魔法使いの乳母がやってくる。

また、メリル・ストリープがポピンズのいとこ役を演じる。ブラントは、主人公メリー・ポピンズ役を演じ、映画『ハミルトン』で知られるミランダが路上の街頭点灯夫のジャックを演じる。

ロブ・マーシャルが監督し、マーシャル、ジョン・デルーカ、マーク・E・プラットがプロデュースを手掛ける。

脚本はオスカー賞にノミネートされたデヴィッド・マギーが、パメラ・L・トラヴァース原作の小説『メアリー・ポピンズ』をもとに脚本を執筆する。マーク・シェイマンが新たに映画音楽を作曲し、スコット・ウィットマンと共にオリジナル楽曲を制作している。

『Mary Poppins Returns(原題)』は2018年12月25日(現地時間)に米劇場公開する。

ファースは、映画『Genius(原題)』と映画『Bridget Jones’s Baby(原題)』が公開され、忙しい日々を送っている。また、批評家から高い評価を受けているドラマ映画『Loving(原題)』のプロデュースを手掛けている。さらに、映画『キングスマン』の続編となる映画『Kingsman: The Golden Circle(原題)』で再びハリー・ハート役を演じる。

ファースは、CAA、インディペンデント・タレント・グループを代理人とする。

アン・ハサウェイ、第85回アカデミー賞受賞について「嬉しくなかった」と告白

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2013年に公開された映画『レ・ミゼラブル』で、第85回アカデミー賞助演女優賞を獲得したアン・ハサウェイが、実は受賞は嬉しいことではなかったと語っている。

ハサウェイは、ガーディアン紙のインタビューで、同作の撮影で25ポンドも体重を落とし“本心を失った状態”であり、受賞の瞬間にステージに上がった時は“非常に居心地の悪さ”を感じていたことを認めている。

ハサウェイは、「皆の前に立ち、感じてはいない率直な喜びを表現しなければなりませんでした」と語り、続けて、「アカデミー賞を獲得したのだから幸せだと感じるべきなのかもしれませんが、そんな気持ちにはなれませんでした。ほとんどの人が一生で目にすることも無い位の高価なドレスを身にまとって舞台に立ち、人間の経験が積み上げた今もなお存在する傷みを演じて賞を得たことを、間違っているように感じました」と、語った。

ハサウェイはさらに、「喜ぶ振りをしたことで、とても非難されました」と語り、「それが真実であり、真相です。最悪でしたが、そこから学んだことは、たとえ死ぬほどの恥ずかしさを感じたとしても、それで本当に死ぬわけではないということです」と、続けた。

またインタビューでは、女性主導となったリブート版映画『ゴーストバスターズ』で、圧倒的多数が否定的な反応を取り、以降上昇傾向にあると見られる“有害な男性像”についてどのように思うかという質問があり、ハサウェイは、“有害な男性像”と“男性のエネルギー”を分けることの重要性を強調した。

ハサウェイは、「あなたが“有害な”という言葉を使ったことをうれしく思います。なぜなら、それが“男性のエネルギー”とは全く異なるものだということを伝えることは、とても重要だからです」と、語った。また、「男性のエネルギーというのは美しく、歓迎すべきもので必要不可欠なものです。男性のエネルギーというのは、なぜ我々がここにいるのかという理由の半分を作っているものだからです。とは言っても、男らしさの発想の中に男性のエネルギーの美しさの倒錯があることは、誰の役にも立っていないと思います」と、続けた。

ハサウェイは、『ゴーストバスターズ』の女性スターたちが、“彼女たちが出演する映画を攻撃することを選んだ男のために”非難され、攻撃される作品となった悲しみを表明した。

ハサウェイはさらに、9月に開催されたトロント国際映画祭でプレミア上映された新作映画『Colossal(原題)』についての議論も交わした。

最旬“青春グラフィティ・ムービー”『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』

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6才の少年が成長する12年間を、実際に12年間の歳月をかけて撮影した『6才のボクが、大人になるまで。』で、2014年の映画賞を総なめにしたリチャード・リンクレイター監督の最新作『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』が11月5日より公開となります。

1980年の夏を舞台に、野球推薦で大学に入学することになった主人公・ジェイク(ブレイク・ジェナー)が、新学期が始まる直前の3日間、個性的なチームメイトたちと、野球、女の子、流行りの音楽、パーティ、お下劣なジョーク……あらゆることに全力で打ち込む姿を描き、リンクレイター監督が「あの12年間の続きになるような、大人の扉を開けるひと時を描いている」と語る本作。


たった3日間の何気ない日常を描きながら、何故か心が動かされます。それは、『アメリカン・グラフィティ』『スタンド・バイ・ミー』『ブレックファスト・クラブ』に連なる、新たな” 青春グラフィティ・ムービー”の傑作だからです。

筆者をはじめ、いち早く本作を観た人達はみんな、「青春!」「アメリカの大学行きてえ!」「この年齢に戻りてえ!」とのたまうのですが、そもそも”青春グラフィティ・ムービー”とは何か? 今回は名作青春グラフィティ・ムービーの情報や、『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』との共通点をまとめてみました。

【“青春グラフィティ・ムービー”って一体どういう映画?】

1:“グラフィティ”=“落書き”のような映画。
つまり青春の1ページを切り取った様々なエピソードがまさに落書きのように綴られている映画です。

2:期間限定の物語を描いている。 
何年にもわたる壮大な物語ではなく、1週間、3日、1日、1夜というように期間限定、その人の人生に強く印象に残る一瞬を描いた青春映画。

3:アンサンブルキャスト
登場人物の誰か一人に焦点を当てた物語ではなく、群像劇もしくは数人の登場人物をグループとして描き、一人の心情ではなく、色々な登場人物から青春を投影する。そこから後の大スターを生み出すこともしばしば。

4:時代を代表する音楽の数々や、映画を象徴するテーマ曲が必須。
青春映画だけに、その時代を代表する音楽が重要な役割となる。とりわけ、サウンドトラックがその時代を表すコンピレーションアルバムになったり、主題歌が強烈な印象を残す。

5:恋愛、友情、出会い、別れ、大人への旅立ち
青春時代の恋愛、友情、新たな出会いや別れ、そして大人へなっていく……。誰もが経験する、大人になるまでの出来事と、繊細な心の動きを丁寧に描きます。

【“青春グラフィティムービー”のルーツは?】

語源にもなったジョージ・ルーカス監督による『アメリカン・グラフィティ』(73)では無いでしょうか。『アメリカン・グラフィティ』は、ルーカスが青春時代を過ごした1960年代のカリフォルニア州・モデストを舞台にしており、アメリカ人の誰もが持つ高校生時代の体験を映像化した作品。

1962年の夏、多くの登場人物が旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの出来事を追う「ワンナイトもの」。『アメリカン・グラフィティ』のキャストは、当時無名だったリチャード・ドレイファス、ハリソン・フォード、ロン・ハワード、チャールズ・マーティン・スミスら。彼らは後にアメリカ映画を代表する大スター・売れっ子監督になっていった。ちなみに当時プロの役者だったのは、今はアカデミー賞監督となったロン・ハワードだけ。『アメリカン・グラフィティ』では、ルーカス自身が体験した青春のエピソードを、当時ラジオでかかっていたヒット曲のみをサウンドトラックにしています。それ以降、青春時代のエピソードを、当時のヒット曲で綴る映画を「アメグラもの」と表現することもあります。

【“青春グラフィティ・ムービー”の名作たち】

『スタンド・バイ・ミー』(86)
スティーヴン・キングの非ホラー短編を基に、R・ライナーが少年時代の想い出をさわやかに描き上げた名編。オレゴンの田舎町、行方不明になった少年の死体を見つけようと、ちょっとした冒険旅行に出かける4人の少年の物語。後に伝説のスターとなるリバー・フェニックスやコリー・フェルドマンなどを輩出した。ベン・E・キングによる同名主題歌もリバイバルヒットした。

『ブレックファスト・クラブ』(85)
土曜の休日だというのに学校に登校させられ図書館で課題文を書かせられることになった高校生5人の半日間を描く。ガリ勉、運動バカ、いいとこのお嬢さん、不思議ちゃん、チンピラ。所属するコミュニティの違いからこれまで名前すら知らなかった5人は、雑談からお互いの身の上話を交わし始め次第に心を開いて行く。主題歌は1985年を代表するヒットナンバーのひとつであるシンプル・マインズの「Don’t You(Forget About Me?)」

『アウトサイダー』(83)
フランシス・フォード・コッポラが、若者バイブルと呼ばれたベストセラー小説を映画化した青春グラフィティ・ムービー。オクラホマの小さな町を舞台に若者たちのグループの対立を描き、夢を持ちながらも現実に押しつぶされていくティーンの悲しみ、友情のすばらしさを歌い上げる傑作。この作品から、マット・ディロン、トーマス・ハウエル、ラルフ・マッチオ、ロブ・ロウ、パトリック・スウェイジらに加えて、あのトム・クルーズがブレイクしていった。主題歌はスティービー・ワンダー屈指の名曲である「ステイ・ゴールド」。登場人物たちが着ている絶妙な丈のジーンズ、カットオフしたデニムジャケットなどのとっぽい着こなしは、80年代後半の日本で起きるアメカジブーム、渋谷センター街現象に影響を与えたと言われている。

『リアリティ・バイツ』(94)
1990年代を生きる若者たち・ジェネレーションX世代を描いた青春グラフィティ・ムービー。”Reality Bites”=厳しい現実(現実が噛み付いてくる)に立ち向かう4人の若者を描いた作品。これが監督デビューとなったベン・スティラーのMTV感覚と映画的センスを融合させた演出も見もの。サウンドトラックは、『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』のOPにも使われるザ・ナックの「マイ・シャローナ」を筆頭に、ビッグ・マウンテン「Baby I Love Your Way」、リサ・ローブ&ナイン・ストーリーズ「Stay(I missed You)」、ほかダイナソーJr.、U2らの90年代前半を代表する名曲が全編を彩る。

『バッド・チューニング』(93・日本未公開)
舞台は1976年のテキサス。高校の夏休み最初の一夜を描く、リンクレイター監督の青春グラフィティ・ムービー第一弾。青春映画ベストに挙げる者も多い傑作。クエンティン・タランティーノがオールタイムベストに挙げる作品でもある。
新学期が始まる日、新入生には恒例の尻叩きの洗礼があり、そこから逃れようとかけ回る坊やたちを追う先輩らの珍騒動に始まり、その夜は歓迎パーティ。ビールや麻薬でボーッとしたり、女の子を誘惑したり、されたりの洗礼も。当然、恋愛のトラブルも大なり小なり発生中、目まぐるしい夜は白んでゆく……。

サウンドトラックには、エアロスミス「スウィート・エモーション」、ディープ・パープル「ハイウェイ・スター」、キッス「ロックンロール・オールナイト」など、76年当時流行していたロックミュージックが満載。
まだ無名だったころのマシュー・マコノヒーや、ミラ・ジョボヴィッチ、ベン・アフレック、レニー・ゼルウィガーなどその後大スターとなるキャストが出演していた。


『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は……、青春グラフィティ要素が全部詰まっていると言っても過言では無い!

「“グラフィティ”=“落書き”のような映画」青春の1ページを切り取った様々なエピソードがまさに落書きのように綴られており、「期間限定の物語を描いている」大学入学直前の3日間の物語で、「アンサンブルキャスト」主人公・ジェイクだけではなく、野球部の面々は皆キャラが濃く、一人ひとりが”生きている”作品です。

そして、「時代を代表する音楽の数々や、映画を象徴するテーマ曲」映画のタイトルにもなったヴァン・ヘイレン『エヴリバディ(原題:Everybody Wants Some)』はもちろん、79年の年間1位に輝いたザ・ナックの「マイ・シャローナ」。ヒップホップを初めて全米のお茶の間に浸透させたシュガーヒル・ギャングの「ラッパーズ・ディライト」。その他ブロンディ、パティ・スミス、ディーヴォなどなど、80年当時ヒットしていたロック、ソウル、ディスコ、ヒップホップ、パンク、ニューウェイヴとあらゆるジャンルの今なお語り継がれる名曲が満載です!

最後には「恋愛、友情、出会い、別れ、大人への旅立ち」。野球はもちろん、女の子、お気に入りの曲、パーティ、お下劣なジョーク等……登場人物たちは、あらゆることに全力で打ち込み、新たな出会いと恋を経験し少しづつ大人になってきます。誰しも感じる新生活が始まる直前のワクワク感、何にも縛られない大人の自由、そして大人としての責任、青春エピソード全部入りの本作にご注目を!

http://everybodywantssome.jp

(C) 2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』美術デザイナーのこだわり「欲張りに思えてもとことんこだわる」

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世界的ブームを引き起こした『アリス・イン・ワンダーランド』、その待望の続編として、この夏公開された『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。早くもMovieNEXが11月2日にリリースとなります。

『アリス・イン・ワンダーランド』の最大の魅力と言えば、その美しい映像と世界観。本作で、前作の世界観を引き継ぎながらも新しいワンダーランドを創造した美術デザイナーがダン・ヘナ氏。ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作や『ホビット』三部作などに携わり、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』でアカデミー賞に輝いています。そんなダン・ヘナ氏より、本作の美術的な見所等のコメントが到着。映画館で見逃した方はぜひご注目を。


―本作、大変美しい映像の連続で、その背景にはダン・ヘナさんによるコンセプトアートがあると思うのですが、どういった所に一番こだわったのでしょうか?

ダン・ヘナ:お話が古いロンドンからはじまるのですが、その時代をきちんと再現する事にとてもこだわりました。大きな帆船と港が出て来ますが、実際に130フィートある帆船を作って妥協せずに実現しました。そしてその次にはワンダーランドの世界観。ロマンスとマジカルに溢れた世界観をどう視覚化するかという事に重点を置いています。「こういった世界観を全部表現する」ちょっと欲張りに思えてもとことん頑張らないといけない事が多いわけですね。

―CGで様々な物が作れる現代において、セットにこだわる理由とはどこにあるでしょうか?

ダン・ヘナ:前作の『アリス・イン・ワンダーランド』では多くのデジタル技術を使っていて、今回ももちろん効果的に使っていますが、本作はリアルなセットにこだわったな部分が多くなりました。セットには「美」がなければいけないと思っています。映画の撮影で照明があたって、カメラを通して、正しい状態に映ることが必要だと思うんですね。なので、気に入らなければ全部壊して作り直します。

―本作がDVD/BD化される事によって、より細部まで映像や美術の美しさを楽しむ事が出来る様になります。より注目して欲しい場所は?

ダン・ヘナ:色々あるのですが、まず「タイム」の城はデジタルな視覚効果が最も現れているシーンだと思います。タイムの「クロノスフィア」(時空を移動出来る力の源)を使っての、時間の旅はBlu-rayではなおさら美しく楽しむ事が出来ると思う。また、赤の女王の戴冠式のシーンは照明がとても美しい。後は、赤の女王の城の、赤の女王がどういう状況で生活していて、その状態になってしまったか、といった物語の背景を考えながら観てもらえると嬉しいな。

※編集部注:赤の女王は前作『アリス・イン・ワンダーランド』で山の中に追い払われた為、本作での城は木や枝で作られていると考えられる。

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』MovieNEX 11月2日リリース!
10月26日よりデジタル配信開始中! いち早く観たい方はこちらもチェック

(C)2016 Disney

【関連記事】44歳のオッサンも泣いた『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』 ジェームズ・ボビン監督インタビュー
http://getnews.jp/archives/1491806 [リンク]

映画『デスノート』東出昌大・池松壮亮インタビュー 「人生であまりにも大きな事件でした」

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10月29日(土)より公開となる映画『デスノート Light up the NEW world』。2006年の映画『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』から10年後の世界を舞台にしたまさかの続編は、出演した東出昌大池松壮亮にとっても重要な意味を持つ作品となったようだ。

デスノートを駆使して世の中の凶悪犯を次々と死に追いやったキラと、命をかけてキラを食い止めたLとの対決から10年。今作では地上に6冊のデスノートがばら撒かれ、大混乱に陥った世界を舞台に新たな登場人物たちが躍動する。

東出:「製作発表があった時に、僕もファンの方々と同じように驚いたというのが本音です。僕も作品のファンだったので、“10年後の今、何でコレをやるの?”という声があるのも理解できます。批判が出るのも当然ですけど、出来上がった作品は本当に新しくて、コミックスというガイドラインがない分、みなさんに楽しんでもらえる物語に仕上がっています。“なんで?”というファンの気持ちも分かりますが、“とりあえず観ろ!”って言いたいですね(笑)」

そう意気込む東出が演じるのは、キラ事件に精通するデスノート対策本部捜査官・三島創。10年前のキラ事件の資料から夜神月のことを徹底的に調べ上げ、デスノートの事件とルールに精通する人物だ。

東出:「三島は映画オリジナルのキャラクターですけど、前作のLを尊敬し、一方で夜神月(キラ)の影を感じさせるような人物です。いかにも『デスノート』っぽいマンガ的なビジュアルの登場人物がいる反面、三島は警視庁内の人間なので奇抜な格好をすることはありません。スーツを着て真面目に仕事をする姿が映ることで、観客にリアリティを感じさせ、ストーリーを説明するような役割も担っています」

一方、池松が演じるのは、三島とともにデスノートの封印を誓う世界的探偵・竜崎。その名の通りLの後継者であり、役を演じるプレッシャーは想像に難くない。

池松:「『デスノート』の魅力は死神という強烈なキャラクターにも劣らない魅力を持った登場人物たちだと思います。10年前にあれだけの原作をもって、あれだけの映画を作って、Lというキャラクターが観た人の中に育ってしまっているんですよね。正直なことを言えば、それを超えるのはまず無理だと思いました。だからこそ演じていて面白かった部分もあります。Lの遺伝子を持ち、Lを超えるためだけの人生って、想像し得ないくらいぶっ壊れていると思うんです。そんな竜崎がどんな生き方を選択するのか考え時に、ゴールは一緒でもすべてLの真逆をいくんじゃないかなって」

16歳の時に前作を観賞してワクワクしたという池松は、「役者の熱量を感じ取ってもらいたい」と語る。

池松:「3か月かけて東京と神戸で撮影を行いました。前作も神戸で撮影を行ったと聞いていたので、また新しいチームで同じ世界観を作りにいくというのは、自分でもよく分からない高揚感がありましたね。僕も最初に聞いた時はあまりにも想像がつかなくて動揺してしまいましたけど、今は周りから何を言われようが受けて立つ覚悟です。作り手のみんながそういう気持ちを持っているはず。どんなことがあれ、とにかく自信を持って公開初日を迎えたいと思います」

今作ではこの三島と竜崎に加え、菅田将暉演じるサイバーテロリスト・紫苑優輝を含めた三つ巴の頭脳戦が繰り広げられる。

東出:「ストーリーの難解さは原作ファンの期待を裏切っていないと思います。その辺がまさしく『デスノート』だと思いました。“分かりやすく作るべき”という考えとは真逆をいっていて、かつて見ていた難解さの中にあるワクワクが今作にも詰まっていると思います」

2012年に映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューし、現在28歳の東出。2003年にハリウッド映画『ラストサムライ』で映画初出演を果たし、現在26歳の池松。2人の共演、そして今作への出演は、両者にとって非常に大きな意味を持つ体験となったようだ。

池松:「東出さんが素晴らしい俳優だというのは、僕が言うまでもないことです。今この役を他に誰ができたかというと、誰もいないんですよね。両極の真ん中にちゃんと立っていられる人って。東出さんがいたから僕は好き放題に演じられましたし、同年代の俳優にこんな方がいて心強いです。(今作への出演は)僕の人生であまりにも大きな事件でした。きっと、今後は『デスノート』の俳優って言われるでしょうし……。大なり小なり様々な経験をしてきましたが、俳優人生の中でもどでかい事件だったと思います」

東出:「池松くんに対しては恐怖もありました。正直なところ自分は不器用で下手だと思っているので。でも、池松くんが“僕らがキャスティングされた意味”という話を面と向かってしてくれて、じゃあ、自分をさらけ出してやるしかないと思ってぶつかったし、そこから逃げることはしなかったと思います。結果、いろいろと衝撃的な映画になっているので、ぜひ楽しんで欲しいですね。ただ、本当に個人的なことを言えば、『桐島、部活やめるってよ』の佐藤貴博プロデューサーとまた一緒に仕事ができたことが大きかったです。なので、一番は佐藤プロデューサーに喜んでもらいたいという思いが強いのが本音です」

映画『デスノート Light up the NEW world』公式サイト:
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016

(c)大場つぐみ・小畑健/集英社 (c)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

映画『スター・ウォーズ』シリーズ:ハン・ソロを描く単独作映画でドナルド・グローヴァーが若きランド・カルリジアンを演じることが決定

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ドナルド・グローヴァーよ、フォースと共にあらんことを。テレビシリーズ『Atlanta(原題)』で知られる俳優のグローヴァーが、オールデン・エアエンライクが主演するハン・ソロの姿を描く単独作映画で、ランド・カルリジアンを演じることが決まった。

同作は、映画『スター・ウォーズ』における単独作映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と同じく、映画『Star Wars: A New Hope(原題)』より先に劇場公開が設定されている。

フィル・ロードとクリス・ミラーは、「ドナルド(グローヴァ―)のように才能あふれるアーティストが参加が決まってとても幸運です」と、語った。また、「重責を担いますが、この役柄はドナルドにとって完璧です。これで、この役を演じる俳優を探すための予算をこれ以上使わずに済みます。また我々はドナルドに対して、コミコン(Comic-Con)に参加させられなかったことを公に謝罪させていただきます」と、続けた。

このカルリジアン役のテストは数か月に渡って続けられ、オシェア・ジャクソン・Jr.、ジェイソン・ミッチェル、ヤヤ・アブドゥル-マティーンといった俳優が参加した。グローヴァーは有力候補とされていたが、共同監督のロードとミラーが10月初めに、グローヴァーとミッチェルのセカンドラウンドとなるテストを行うことを決め、結果的にグローヴァーが同役に選ばれた。

つい最近になって第2シーズンの製作が決まったグローヴァーのヒット作『Atlanta(原題)』と、ハン・ソロの姿を描く映画は、撮影スケジュール上の問題が出るという懸念があった。グローヴァーはクリエイターと脚本家たちのトップを務めていたため、脚本の執筆が(今では公になっており、3月には製作が開始される)スケジュールの重複を起こすかもしれないという不安の声があった。

複数の情報筋によると、ハン・ソロの単独作映画の撮影をするために、グローヴァーたちは『Atlanta(原題)』の脚本を保留し、2017年夏に製作の時期を移すかもしれないようだ。本紙ヴァラエティは、ゾーイ・クラヴィッツ、ナオミ・スコット、テッサ・トンプソンが女性主人公役のテストを受けたと最初に報じており、グローヴァーも同時期にテストを受けたとされていた。

タイトル未定のハン・ソロの映画は、2017年1月に製作開始する見込みだ。

元々ビリー・ディー・ウィリアムズによって、映画『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』と映画『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』で演じられたキャラクターのランドは、『スター・ウォーズ』の世界においてファンから人気のキャラクターであり、最近までは、独立した作品群に登場するのか否かは知られていなかった。

ハン・ソロの前日譚映画は、2018年5月25日に米劇場公開予定だ。

大ヒットしたシリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、2015年12月に公開され、全世界で20億ドル以上を稼ぎ出した。

グローヴァーは最近、米ケーブルTV局FXによるテレビシリーズ『Atlanta(原題)』に主演しているほか、映画『Spider-Man: Homecoming(原題)』の撮影を終えたばかりだ。

グローヴァーは、WME(ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント)、MGMT、レヴ・ギンスバーグ・アット・ギンスバーグ、ダニエルズと代理人契約を結んでいる。


『キングコング:髑髏島の巨神』特報映像が解禁 ゴジラと対決するのはこの怪物だ!

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キングコングの起源を描くレジェンダリー・ピクチャーズ制作の映画『Kong: Skull Island(原題)』。その邦題が『キングコング:髑髏島の巨神』に決定し、特報映像で遂にその巨体が姿を現したぞ!

『キングコング:髑髏島の巨神』特報映像(YouTube)
https://youtu.be/5GkSvLrlMNg

特報映像は、“人類立ち入り禁止”のテロップに重なって、3機のヘリコプターが島へと向かうシーンから始まる。未知なる生物を発見すべく、調査遠征隊が派遣されたのは、神話の中にだけ存在するとされた謎の島。だがその島は、人類が決して足を踏み入れてはならない“髑髏島(どくろとう)”だった……。

岩壁に血塗られた巨大な手跡。地上から放たれた椰子の木によって撃墜されるヘリコプター。未知の生物を目撃した隊員たちが驚愕する姿が映し出され、やがて、巨大な影が夕日の中に浮かびあがると、巨神キングコングがその姿を現す。で、で、でけええぇぇ……ッ!

今年6月にバルセロナで開催されたCineEuropeのプレゼンテーションに参加したジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は、キングコングの体長が100フィート(約30メートル)に及ぶことを示唆していた。

2020年にはゴジラとの対決も控えているキングコング。レジェンダリー版『GODZILLA ゴジラ』に登場したゴジラの体長が355フィート(約108メートル)だったのと比べると、やや小さく感じてしまうかもしれないが、人間からすればどちらも同じ怪物。素早い動きと卓越した頭脳でゴジラと対峙するキングコングの姿が今から楽しみである。

調査遠征隊のリーダー役にトム・ヒドルストン、戦争写真家役にブリー・ラーソンの他、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーらが出演。映画『キングコング:髑髏島の巨神』は、2017年3月25日に日本公開となる。

(c)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

ティム・ミラー監督、クリエイティビティの相違により映画『デッドプール』の続編を降板

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10月22日朝(現地時間)、映画『デッドプール』のティム・ミラー監督は、続編となる映画『Deadpool 2(原題)』を監督することはなく、同シリーズを降板したことが情報筋により明らかになった。原因は、主演を務めるライアン・レイノルズとの数々のクリエイティビティの相違だ。

ミラーはまだ正式に続編を監督する契約はしていなかったものの、脚本の開発プロセスに入っており、続編の監督を務めることが有力視されていた。情報筋によると、今回のミラーの降板は友好的なものだという。

『デッドプール』が興行的に大ヒットした後、続編は避けられないものとして、4月にラスベガスで開催されたシネマコンでも発表されていた。そこで米FOXの共同会長であるステーシー・スナイダーは、レイノルズもミラーも続投することを明らかにした。

ミラーはFOXに『デッドプール』という大ヒット作をもたらした。本作は2016年初旬のバレンタインデーに公開し、全世界で7億8600万ドルという興行総収入を記録した。これは2016年公開の映画の中で7位となる記録であり、またR指定の作品としては、全世界で過去最高の興行収入となった。

前作のクリエイティブ・チームの大半は『Deadpool 2(原題)』に参加することが決まっており、スナイダーがシネマコンで認めたところによれば、前作の脚本を手掛けたレット・リースとポール・ワーニックも続投する。『デッドプール』は、映画『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』や映画『グリーン・ランタン』での興行的な失敗に悩んでいたレイノルズのキャリアを再起させるとともに、アニメーターであり視覚効果の専門家であるミラーにも注目を与えた。

『デッドプール』は評論家とファンの両方から高い人気を博した。商業的な成功と相まって、映画評価サイトのRotten Tomatoesでは批評家の84%から「新鮮(fresh)」という評価を受け、また映画の格付けサイトCinemaScoreでもファンからA評価を受けた。

ミラーが続編の監督を降板したというニュースは、Deadline Hollywoodが最初に報じた。

リメイク版映画『藁の楯 わらのたて』、リュック・ベッソンとワイツ兄弟のもとで進行中

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三池崇史監督による日本のスパイ・スリラー映画『藁の楯  わらのたて』が、第66回カンヌ国際映画祭でパルムドールの最終候補作となってから3年を経て、英語によるリメイク版映画として企画開発中だ。

リュック・ベッソン率いる製作会社ヨーロッパ・コープが、オール・ニッポン・エンターテイメント・ワークス(以下ANEW)、日本テレビ、クリス&ポール・ワイツ兄弟の製作会社デプス・オブ・フィールドとチームを組み、リメイク版映画の企画、出資、プロデュースを行う。

オリジナル版映画でプロデュースを手掛けた日本テレビの北島直明は、デプス・オブ・フィールドのクリス・ワイツ、アンドリュー・ミアノ、ダン・バルゴイエン、ANEWのCEOサンディ・クライマン、ヨーロッパ・コープと共に、リメイク版映画もプロデュースを手掛ける予定だ。

リメイク版映画の脚本は、クレイトン・ローゼンバーガーとカトリン・ベネディクト(映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』、映画『エンド・オブ・キングダム』)が執筆中だ。オリジナル版映画は、直近の被害者の祖父である大富豪から狙われている殺人犯を保護する任務についた5人の警察官チームの姿を描いた。

木内一裕による同名小説をもとにしたオリジナル版映画は、日本での興行収入で大成功をおさめた。

ヨーロッパ・コープの社長リサ・エルジーは、「我々は、日本のスリラー映画『藁の楯 わらのたて』のリメイク版映画を、アメリカの観客と世界的市場に届けられる見通しが立ち興奮しています」と、語った。また、「この作品は、ヨーロッパ・コープのブランドにぴったりの作品で、映画製作者たちとこの企画のために働けることを楽しみにしています」と、続けた。

ANEWは、「『藁の楯 わらのたて』は、日本の知的財産を世界に発信するとともに、先進的でクリエイティブな日本企業と著名なハリウッドの映画人たちの間に文化的な架け橋を構築するため、より強く働きかけます」と、語った。

最近のANEWの企画には、脚本家のエレン・シャンマンが脚本を手掛け、イマジン・エンタテイメントと共にプロデュースした映画『Tiger & Bunny(原題)』、マイク・メダヴォイと共にプロデュースした映画『6000(原題)』、フィールズ・コーポレーション、エドワード・ズウィック、ベッドフォード・フォールズ・プロッズのマーシャル・ハースコヴィッツと共同プロデュースした映画『Soul Reviver(原題)』、ヴァルハラ・エンターテイメントのゲイル・アン・ハードとの、東映アニメーションによるロボット・アニメ『ガイキング』の実写版リメイク映画がある。

ベッソンは現在、デイン・デハーンとカーラ・デルヴィーニュが出演しているSF映画『Valerian and the City of a Thousand Planets(原題)』、ジョン・マッデンの監督作品で、12月9日に米劇場公開するジェシカ・チャステイン主演の映画『Miss Sloane(原題)』のポスト・プロダクション中だ。

デプス・オブ・フィールドは、映画『アバウト・ア・ボーイ』、映画『イン・グッド・カンパニー』、映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』、映画『愛しのグランマ』、テレビシリーズ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』を手掛けている。同社は最近になって、ジュディ・グリアの監督デビュー作である映画『A Happening of Monumental Proportions(原題)』の製作を終えたばかりだ。

マーゴット・ロビー、映画『Peter Rabbit(原題)』に出演へ

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マーゴット・ロビーが、米ソニー・ピクチャーズによる往年のおとぎ話のリメイク版映画『Peter Rabbit(原題)』へ出演する最終交渉中だ。

同作は、ジェームズ・コーデンがピーターラビットの声を演じ、ドーナル・グリーソン、ローズ・バーン、デイジー・リドリー、エリザベス・デビッキも出演する。

ウィル・グラックが、ロブ・ライバーの脚本をもとに実写とアニメのハイブリッド映画となる同作の監督を務める。シドニーに拠点を置くアニメと視覚効果の製作会社アニマル・ロジックが、同プロジェクトの製作を手掛ける。同社は、全世界でヒットした映画『LEGO(R)ムービー』を手掛けた。

グラックとザレー・ナルバンディアンがプロデューサーを務め、ダグ・ベルグラッドがエグゼクティヴ・プロデューサーを務める。また、オリーブ・ブリッジのジョディ・ヒルダブランド、ジェイソン・ラストもエグゼクティヴ・プロデューサーを務める。

コロンビア・ピクチャーズと出版社フレデリック・ウォーンが、絵本作家ビアトリクス・ポターの人気シリーズ『ピーターラビット』のストーリーを現代版に仕上げる。ウォーンは、1902年の絵本『ピーターラビットのおはなし』の出版を手掛けて以来、ポター作品の出版元であり、また、ピーターラビットとポターのブランドを管理している。

ロビーは、ドーナル・グリーソンも出演する映画『Goodbye Christopher Robin(原題)』の製作を終えたばかりだ。また最近では、映画『スーサイド・スクワッド』、映画『ターザン:REBORN』、映画『Whiskey Tango Foxtrot(原題)』に出演した。さらにアニメ映画『Larrikins(原題)』では声優を務めた。

ロビーは、CAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)、マネジメント360、アラン・マイケル・マネジメント、ジェフ バーンスタイン弁護士を代理人としている。

映画『ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』続編、アードマンとスタジオカナルが製作中

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全世界で1億600万ドルの興行総収入を記録し、第88回アカデミー賞長編アニメ賞にもノミネートされた映画『ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』の続編が、アードマン・アニメーションズとスタジオカナルによって製作されている。1作目で監督を務めたリチャード・スターザックとプロデューサーのポール・キューリーが本作も続投する。プリプロダクションは2017年1月から開始される予定だ。

アードマンの共同創業者であり、経営執行役会長のデヴィッド・スプロクストンは次のように語った。「世界中の観客が、羊のショーンと群れの仲間たちが次の作品で新たな冒険に乗り出すことを心待ちにしているほどに、1作目の映画化は成功したことが証明されました。アードマンとスタジオカナルは、ショーンと群れの仲間たちが前作以上にハチャメチャな行動を起こす新たなドタバタ騒ぎのコメディ映画をプロデュースするため、再びチームを組むことになりました」。

スタジオカナルの海外におけるプロダクションと買収担当副社長のロン・ハルパーンは、以下のように述べた。「ここにいるスタジオカナルの全員が、アードマンのファンです。ブリストルで40年に渡って作品を作っている彼らが、『ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』の最初の映画を制作する素晴らしい過程を目の当たりにできたたことは、今後も大切にしていきたい経験です。幸運なことに、私たちはアードマンのユニークなユーモアや想像力、熟練した職人技がちりばめられた続編を作ることになりました」。

現在アードマンは、先史時代を描いたニック・パークのコメディ・アドベンチャー映画『Early Man(原題)』を制作中だ。スタジオカナルは共同出資するとともに、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなどの地域で配給を行い、さらにアメリカン・フィルム・マーケット(AFM)で世界的な販売を手掛ける。

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