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いま明かされる日本史上最も重要な1日「宮城事件」とは? 映画『日本のいちばん長い日』

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映画『日本のいちばん長い日』が本日8月8日より公開。昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』の原田眞人監督がメガホンを取った、今最も観るべき邦画作品です。

太平洋戦争終戦の舞台裏では何が行われていたのか? 日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語に挑みます。ベテランから、躍進目覚ましい若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの豪華競演が実現しました。すべての日本人に伝えたい、戦後70年の壮大な記念碑となる作品となっています。

本作で肝となるのが、「宮城事件」。1945年8月14日深夜から15日にかけて、一部の陸軍将校たちによって起きたクーデター事件です。

教科書ではわずか数行で片付けられてしまう日本史のとある出来事として扱われているが、「宮城事件」こそが日本史上最も重要な24時間“日本のいちばん長い日”の裏側で起きていた重大な出来事。


昭和天皇によってポツダム宣言受諾の聖断が下されたと聞いても、納得できず徹底抗戦を叫ぶ畑中健二少佐、椎崎二郎中佐を中心に陸軍将校たちが、15日正午の昭和天皇による玉音放送を阻止せんと、聖断の変更を嘆願することを使命に掲げ起こした「宮城事件」。
クーデターの目的は宮城(皇居)を占拠し、15日正午に終戦を国民に告げる昭和天皇の肉声が録音された玉音レコードを奪い、天皇に聖断を翻してもらい、戦争の継続を図ること。

未遂に終わったクーデター事件だが、もし反乱が成功していたら、終戦を告げる昭和天皇による玉音放送はおろか、クーデター首謀者たちが謳う本土決戦、一億玉砕論による戦争継続。「歴史に“if”はない」と言われるが、日本国民、日本という国はどうなっていたのでしょうか。

『日本のいちばん長い日』では、戦況が絶望的となった1945年4月の鈴木貫太郎(山﨑努)内閣発足から、終戦までの激動の4ヶ月を描いています。


その中で、昭和天皇(本木雅弘)による聖断が下った1945年8月14日午後から、8月15日正午の玉音放送までの、終戦を迎えるためのカウントダウン、日本史上最も重要な24時間。“日本のいちばん長い日”の裏側で、歴史にとって非常に重要な出来事である「宮城事件」を中心となって起こした畑中健二少佐(松坂桃李)ら陸軍将校たち。敗戦の責任、クーデターを起こす将校たちへの責任を一人背負う阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)の歴史の裏で起きていた真実の史実は、息詰まるほどの緊張感溢れるサスペンス、そして類い稀なる人間ドラマ。

終戦70年の今年の記念碑となる作品として、今まで明らかにされていなかった真実の史実を描く『日本のいちばん長い日』。70年前のあの日、何が起きていたのか。歴史の裏側では何が起きていたのか。是非劇場に足を運んでください。

(※今月8月1日には、昭和天皇がラジオを通じて国民に終戦を告げた「玉音放送」の音声を記録した原盤レコードが、戦後70年を経て音声とともに初めて公開されている。)

参考;クーデターにまつわる用語及び事件
■ 宮城事件[きゅうじょうじけん]
ポツダム宣言受諾の聖断が下されたと聞いても、徹底抗戦を叫ぶ一部の陸軍将校たちが、8月14日深夜から15日にかけてクーデターを起こそうとした。師団命令だと偽って近衛師団を動かし、宮城を占拠する。玉音レコードを奪い、天皇に聖断を翻してもらうのが目的だった。しかし、陸軍首脳部からの支持を得られず、鎮圧された。

■ 兵力動員計画[へいりょくどういんけいかく]
陸軍将校たちが、戦争継続のために、宮城でクーデターを起こすにあたって立てた計画。
1.使用兵力。東部軍管区および近衛師団。
2.使用方針。宮城と和平派要人とを遮断する。
木戸、鈴木、東郷、米内等の和平派要人を兵力を以て隔離し、ついで戒厳令を布告。
3.目的。国体護持に関する我が方条件に対する確証を取り付けるまで降伏せず、交渉を継続する。
4.方法。陸軍大臣の行う警備上の応急局地出兵権を以て発動する。
荒尾大佐により、この計画の実行には、陸軍大臣、参謀総長、東部軍管区司令官、近衛師団長の四者が諾することと条件がつけられた。

http://nihon-ichi.jp


【映画クロスレビュー】過去最高のアクション! でも男前すぎないトムがイイネ!『ミッション:インポッシブル/ローグネイション』

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世界中誰もが認める伊達男、イーサン・ハントが帰ってきた! 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が現在超人気公開中です。常に新しいアクション、ドラマ、そして“インポッシブル”な任務を更新し続ける『ミッション:インポッシブル』の最新作を映画ファン達はこう観た!

映画クロスレビュー『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

【ストーリー】
CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織“シンジケート”の暗躍により、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の所属するIMFはまたしても解体の危機に陥る。情報が交錯し、世界の危機が迫り来るなか、イーサンと彼のチームは、史上最強の敵を潰すべく、究極の諜報バトルを繰り広げる……。

監督:クリストファー・マッカリー
製作:トム・クルーズ
J・J・エイブラムス

イーサン・ハント:トム・クルーズ
ウィリアム・ブレント:ジェレミー・レナー
ベンジー・ダン:サイモン・ペッグ
イルサ・ファウスト:レベッカ・ファーガソン
ルーサー・スティッケルビング・レイムス

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』公式サイト
http://www.missionimpossiblejp.jp

夏休み後半ファミリーでも安心して楽しめるアクション大作/ふかみん(深水英一郎)

新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を観てまず思ったのは、ファミリーでも楽しめる作品だな、ということでした。

作品中いくつか複雑なミッションもありましたが、基本的にはアクションシーン満載のスリリングな作品です。過激すぎる要素も特にありませんでした。「今どんな指令が出てるのか」必要な補足などしてあげれば小学生低学年でも大丈夫。最後までハラハラできます。

そしてなによりファミリーで楽しむのに重要なポイント。これまでのミッション:インポッシブルシリーズは、どの作品にも「セクシー要素」がきっちり入ってましたが、今回はそれがほとんどありません。親子で気まずい思いをすることなく最後まで観ることができます。こういったスパイアクション映画には、なんでかわかんないんですけど、そういうシーンがつきものなんですが、それを極力抑えたのは英断だと思いました。そういうの専門のコンテンツは世にあふれてるんだから観たい人はそっちを観ればいいわけで。ヒロインであるイルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソンはとても美しいのですが、バイクでのチェイスシーンなどめちゃめちゃかっこよくて、バイクが似合うタフな女性スパイという印象です。

また、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが男前すぎずにちょうどいい感じのバランスになっています。シリーズ2作目とかめちゃ完璧な男前に描かれててちょっと面倒なぐらいでしたが、今回は時には二枚目でありまた時には三枚目要素もあり、そこが笑いを生んでいました。

夏休み後半、ファミリーで観に行く映画としてお薦めできる満足度の高いエンターテイメント作品だと思います。

あ、あと、トム・クルーズの、柱を腹筋だけで登ってくシーンがマジすげーです。カンフー映画かと思った。

【プロフィール】ふかみん(深水英一郎)
ガジェット通信発行人。焚き火でマシュマロ焼くのが好き。

年を取るにつれてアクションが増えていく脅威のトム!/♪akira

ヒット作の続きものにありがちな、回を重ねるにつれだんだんクオリティとともに人気も下がり…という常識(?)を、華麗にくつがえす『ミッション・インポッシブル』シリーズ! ノスタルジー満載なオープニングで始まる最新作は、往年のTVシリーズ『スパイ大作戦』ファンにも大満足の出来!!

ガチなスパイファンが期待しているのは“各エージェントの特殊技能”、“チームワーク”、そしてスパイものになくてはならない“ガジェット”だが、今回の作品はそれら必須項目に加えて、ウルトラハイパーアクションシーンがてんこもり! というか、年を取るにつれてアクションが増えていくという、脅威のトム・クルーズ流三段逆スライド方式!(たとえが古いw)

監督のクリストファー・マッカリーは『アウトロー』(2012年)でもトムとタッグを組んで迫力のカーチェイスを見せてくれたが、今回も驚くべきカーアクション(しかもスタントなし!)をこれでもかと投入! キュートな相棒サイモン・ペッグの活躍も見逃すな! 例によって、イーサンもしくは他のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないので、そのつもりで鑑賞のこと。成功を祈る!

【プロフィール】♪akira
WEBマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」(http://www.targma.jp/yanashita/)内、“♪akiraのスットコ映画の夕べ”で映画レビューを、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」HP(http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/)では、腐女子にオススメのミステリレビュー“読んで、腐って、萌えつきて”を連載中。AXNミステリー『SHERLOCK シャーロック』特集サイトのロケ地ガイド(http://mystery.co.jp/program/sherlock/map/)も執筆しています。

俺たちのイーサン・ハントが帰ってきた!/よしだたつき

1作目にオマージュを捧げたオープニングタイトルから感涙。ガジェットが進化してもメガネ型の通信機を採用しているのもグッジョブ! 相変わらずのニヤケ顔、行き当たりばったりの作戦(劇中でも自虐ネタに)、敵だけでなく味方であるはずの組織からも追われる展開、ムダに世界中を駆け回るストーリー。間違いない、俺たちのイーサン・ハントが帰ってきた!

飛行機アクションとか水中アクションとか、予告編で見せ過ぎじゃない? とご心配の人も多いだろう。でも大丈夫、ご老体にムチ打ってまだまだ頑張ってます。やっぱりイーサンはバイクが似合うよね! ちなみに皆勤賞のルーサーは今作にも出演、しかもミッションに復帰(そして大活躍)!

一応は前作『ゴースト・プロトコル』のラストから続いているので、過去シリーズを観ていた方が楽しめるのは間違いない。だけど、毎度のことながら「何を追いかけてるんだっけ?」「誰と戦ってるんだっけ?」と途中で混乱しても最後まで楽しめたから、本作でシリーズデビューでも問題ナシだよ、きっと。

小ネタ的な注目ポイントは、イーサンの訓練された(?)理性。今作で大活躍の女スパイ・イルサは強くて美しい完璧な女性である。前作では奥さんがいながら味方エージェントとイチャイチャしていたイーサンなら放っておくハズがないのだけど……?

【プロフィール】よしだたつき
PR会社出身の肉好き草食系雑食ライター。『ミッション:インポッシブル』1作目の公開時は8歳だったことを知って驚愕中。

ジェレミーのスーツ姿に萌えない女子っているの? いいや、いない(反語)/藤本エリ

1作目から全て劇場で鑑賞している筆者にとって数少ないシリーズ物である『ミッション:インポッシブル』。1作目を観たのは思えば小学校高学年だったか……、という事はですよ、今の小学生達にとってもきっと面白いんですよ、たぶん。むしろ子供の方がスパイ物ってワクワクすると思うし、“シンジケート”とかCIAとかちゃんと分からなくてもちゃんと脳内で「なんとなくこういう事なんだろう」って補完しますからね、だからファミリーで観に行くのもあり、夏休み中の中学生男子諸君は気になる娘を誘うも良し、高校生なら何の問題も無く楽しめるでしょうから、「映画=邦画、しかも漫画原作かドラマの続き」という固定概念をこの映画で取っ払っちゃおう!

この映画を観てまず最初に驚いたのは、予告編とかポスターで散々煽っていた「飛行機しがみつきシーン」がそこに出るんかーい! って事。『アナと雪の女王』のレリゴーが結構最初に流れる驚きと等しい。つまり、あれ以上にすごいシーンが劇中にガンガン出て来るんで、全く出し惜しみする必要が無いってことでしょう。凄まじいアクションシーンの連続ですが、特にバイクチェイスシーンがお気に入り。謎の美女、イルサも本当に美しくて、ドレスから伸びるスラリと長い脚に惚れ惚れです。

そして、本作ではベンジー(サイモン・ペッグ)が「これベンジーのPV?」というほど大活躍、愛されまくっているわけですが、ジェレミー・レナーファンとしては、ジェレミー演じるブラントに目がハートです。

ジェレミーと言えば、現在大ヒット公開中の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でも、ホーク・アイとして大活躍ですが、あの「や、自分普通の人間なんで」「俺が正論言わないと誰も言わないじゃん?」的な立ち位置が『ミッション:インポッシブル』でも最高に素敵です。本作、アクションシーンやトリック以外にもウィットに富んだ笑いがたくさん出て来るんですが、ジェレミーが出て来るシーンに多いので、特にクールに感じられました。スーツもめっちゃめっちゃ似合ってるので、萌えざるを得ない!

【プロフィール】藤本エリ
映画とアニメが好きなアラサーライター。なぜか昔から主人公にはあまり惹かれず、影のサポート役みたいな人が好きなんですが、ジェレミー演じるブラントはその最たるもんですね。

猛男の“本気”メッセージにシビれる! 映画『俺物語!!』劇場限定前売券はオリジナルカレンダー付き [オタ女]

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『別冊マーガレット』2011年1月号から連載され、既刊9巻で累計400万部突破している大ヒットコミック『俺物語!!』。2015年4月にはアニメ化、さらには2015年10月31日からは実写版映画が公開され、全く高校生に見えない超イカツイ顔面と屈強な肉体をもつ主人公・剛田猛男(ごうだたけお)に起用された鈴木亮平さんがなんと30kg増量で撮影に臨んでいることが明らかにされ、早くも話題となっています。

※『俺物語!!』まさかの実写化! 鈴木亮平が30kg増量で剛田猛男に挑む「みんなをキュンキュンさせたい」
http://otajo.jp/48058

そんな本作の劇場限定前売券が2015年8月28日(金)より発売開始。全国合計2万名の購入者には、映画オリジナルとなる『猛男の本気カレンダー』がプレゼントされることになりました。

『猛男の本気カレンダー』は、2015年9月から2016年8月までの月めくりで1年分、計12枚でもちろん非売品。月々に鈴木さん演じる猛男の表情豊かなビジュアルと、猛男ならではの熱い一言、クスッと笑える迷言が添えられています。ファンならば、パッション溢れる猛男の“本気”メッセージにシビれつつ、秋の公開を心待ちするというのが楽しいのでは?

映画『俺物語!!』公式サイト
http://ore-movie.jp/ [リンク]

(C)アルコ・河原和音/集英社

大注目女優・清野菜名インタビュー「私も押井守監督も初体験だらけだった」

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押井守監督最新作、女子校を舞台にしたサスペンススリラー『東京無国籍少女』が現在公開中。『TOKYO TRIBE』で園子温監督をはじめ、世界的な監督から立て続けに抜擢され大注目を集めた清野菜名が自身初の主演を務めています。

押井守監督自身が「アニメの専売特許を実写でやった」と語る本作。傷ついた心を抱える女子高生の憂鬱な日々が、ラスト15分で衝撃の展開をむかえる……という事で、押井監督らしい独自の世界観全開の本作です。

映画、ドラマ、TVCMやPVなど話題作に次々と出演する清野菜名さんにインタビューを敢行。作品への想いや、今後挑戦したいジャンルなど色々とお話を伺ってきました。


―本作は押井守監督による実写作品ですが、押井守監督の作品はこれまでご覧になっていましたか?

清野菜名:もちろん、有名なアニメ監督という事は知っていたのですが、お恥ずかしながら観てはいなかったんです。

―最初にお会いした印象はいかがですか?

清野菜名:すごく声が小さくて驚きました(笑)。そしてとても優しくて。でも、有名な方ですし、独自の世界観を持っている方なので、現場に入ったら恐く豹変したりするのかな? とかドキドキしていました。実際は現場に入ってもずっと優しいままで。こういうシリアスな内容の作品ですけど、現場はとても明るかったですね。あっ、声も小さいままでした(笑)。

―最初にもらった台本がほとんど書き込まれていない状態で薄くて、驚いたそうですね。

清野菜名:はい。プロット状態でストーリーが想像出来ませんでした。それを監督いに尋ねたら「台本だけだとすごく短く感じると思うけど、撮影しながら全部で85分の映画にしたい」と言っていて。と、言うことは現場で色々言われるのか、追加されるのか、と緊張してしまいました。主演も初めてでしたし、アドリブに対応出来るのだろうかと。

―実際に監督にはどの様な事を言われましたか?

清野菜名:監督には銃の扱いの事を色々を言われました。『TOKYO TRIBE』でもアクションをやらせていただきましたが、今回の様に銃やナイフを扱いうのは初めてだったので苦戦して。「まだ銃が馴染んでないよ」「それじゃロシア兵を殺せないよ」と、何度も何度も言われていました。監督は銃についてかなりオタクなので、めちゃくちゃ詳しかったです(笑)。

―重厚で取り扱いの難しそうな銃でしたしね。

清野菜名:すごく重かったですね。持っていると腕がしびれて体がグラグラしてしまったりして。でも負けず嫌いで、出来ないのが悔しすぎるので、銃を家に持ち帰って練習しました。今思うと、職務質問されたらややこしかったでしょうね(笑)。重いので壁と肩で挟んで、自分が持ちやすいポジションをたくさん探って、マガジンチェンジも見ないで出来る様に、テレビを観ながらひたすら練習していました。

―その努力の甲斐があって、あの様な格好良いシーンとなっているんですね。その他のアクションはいかがですか?

清野菜名:実は練習期間が3日しかなかったんです。しかも、1日目はアクション監督がどれだけ出来るのか見たいという事で、基礎練習しか出来ず、2日目から本格的に始まった感じで。ギリギリ3日目でやっと立ち回りが出来た感じだったので、1日しか覚えられる時間がなく、大変でしたね。アクロバットなアクションは無かったので、軍事練習という感じで床を這う練習等をしていました。

―もう、本当に初めてづくしの作品だったというわけですね。

清野菜名:押井監督もそうだった様ですね、“血のり”を使ったのも初めてだったそうです。

―押井監督はダークな世界観な作品も作っていたのに、血のりが初めてというのは意外ですよね。

清野菜名:そうですね。本作は私にとってはもちろん、押井監督にとっても初めての経験が多く、苦労する事もありましたけど、力いっぱい参加出来る事が出来たなと思っています。ストーリーの部分も面白くて、冒頭は私は演じる藍はかなり感情を抑えたキャラクターになっています。その分、後半から炸裂するアクションが際立つと思うので、そのジェットコースターの様なスピードを楽しんでいただきたいです。2回3回見ても、また違った捉え方が出来て、楽しめる作品だと思います。

―最後に、清野菜名さんご自身に関してなのですが、最近はCMやPV出演など、活躍の幅がどんどん広がっていますよね。今後挑戦してみたい事はありますか?

清野菜名:いつかミュージカルに挑戦してみたいなと思います。最近『レ・ミゼラブル』を観て感動したので、いつかああいう作品に挑戦してみたいなと。

―それはぜひ観たいですね! 楽しみにしております。今日はありがとうございました。

『東京無国籍少女』公式サイト
http://mukokuseki-movie.com

清野菜名(@seinonana) Instagram
https://instagram.com/seinonana/
↑清野さんのセンスが炸裂! ぜひ注目を!

大ヒット中の『ジュラシック・ワールド』ヒロインに直撃! 「この映画グリーンバックでの撮影はほとんど無いの」

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夏休み映画の大本命! 全世界で記録更新中の『ジュラシック・ワールド』が、現在日本でも大ヒット上映中です。

本作で、テーマパーク「ジュラシック・ワールド」の責任者であり、ハイヒールで恐竜と格闘するキャリアウーマンを演じたのが、ブライス・ダラス・ハワード。父親である映画監督のロン・ハワードをはじめ、母親、叔父、祖父も俳優という、映画一族の中でもひと際輝く美しい女性です。

自身も映画監督を務めるなど、劇中の役柄・クレアと同じく働くカッコイイ女性であるブライス。インタビューでは映画についてはもちろん、自身とクレアの共通点とは? など色々とお話を伺ってきました。

【関連記事】全世界で大ヒット爆走中『ジュラシック・ワールド』の撮影スポットに行ってきた
http://getnews.jp/archives/1043070


―『ジュラシック・ワールド』を観た人なら皆さん、クレア(ブライス)がハイヒールで森の中を走りまくるシーンに驚くと思います!

ブライス:実際にハイヒールで走っているのよ(笑)。映画を観た方なら「ああ、ハイヒールを脱げばいいのに!」とハラハラしたと思うのですが、私はクレアの気持ちになって考えてみたの。クレアはキャリアウーマンで自分に誇りを持っている。だったら、ヒールを折ったり、脱いだりしないで、ジャングルもハイヒールで走ってみせるんじゃないかって。

―なるほど。クレアらしさが最も現れている演出だとも言えますよね。何かトレーニングは行いましたか?

ブライス:特別な事はしなかったは。でもタフに走るのには“足首”が一番大切という事で、足首だけは強化しました。総合格闘家(MMA)のピート・ウィリアムスに、武道で培った本格エクササイズを習って、徹底的にやったおかげでケガは一度もなかったわ。

―ハイヒールで逃げるシーンはもちろん、この作品では恐竜の存在に怯えたり、恐竜に追いかけられる恐ろしさを表現する事が重要だと思うのですが、恐竜を想像しながら演技するのは大変ではありませんでしたか?

ブライス:実はこの映画グリーンバックでの撮影はほとんど無いのよ。

―そうなんですか!?

ブライス:ジャングルは本物だし、ニューオリングに実際にテーマパークを作ったの。ものすごいサイズの恐竜はCGだけど、恐竜に触れたり間近で共演するシーンは模型で作ったアニマトロニクスの恐竜が存在している。アニマトロニクスの恐竜を見ていたからこそ、CGのシーンでもあたかもそこに恐竜がいるような感覚になることが出来たのよ。

―なるほど! 実際に目の前にいた恐竜もいたという事ですね。

ブライス:そうなの。あと、私自身が子供の頃からいろんなことを想像するのが好きだったから自然に演技が出来たのかもね。何かに追いかけられるのを想像しながら裏庭を走っていたらしいから。ユニコーンのアニメとか(笑)。

―映画を観ている間、ずーっと「クレア、はやく逃げて!」って応援してしまいましたもの。

ブライス:ありがとう。観客が自分を投影できるキャラクターにしたかったの。今言っていただいた様に、映画を観ながら「逃げて!」と応援したくなるのは、クレアが窮地に立たされながら徐々に人間性を取り戻していく姿に共感するから。

―そしてクレアを助けるオーウェンの姿に「頼もしい!」となるわけですね。

ブライス:そうね。あれ……、ちょっと待って。いま気付いたけど、クレアはオーウェンに助けられたこと、あったかしら? どちらかというと私がオーウェンを助けていない?(笑)

―あはは、確かにそうかもしれませんね。クレアは勇敢に戦っていました。

ブライス:そうでしょう? でも、オーウェンはとても勇敢で心が温かい人。彼を演じたクリス・プラットもね。もし地球滅亡の日が来たら、私はクリスの家に逃げ込むわ!

―私は映画の中のオーウェンとクレアの関係性もとても気に入っているのですが、ブライスさんご自身も初デートではテキーラは飲まないのでしょうか?

ブライス:私は今まで一度もお酒を飲んだ事が無いの! だからテキーラは飲まないわね。でもあんなに魅力的な男性が目の前にいたら、やっぱりデートはするんじゃない?(笑)

―今日はどうもありがとうございました!

【ストーリー】
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……。

http://www.jurassicworld.jp

【テーマパークまとめ】今年の夏はどこに行く?  涼しくて最高に楽しめる『ジュラシック・ワールド』一択っしょ!

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『ジュラシック・パーク』から22年……予期せぬトラブルにより『ジュラシック・パーク』では実現に至らなかった、地球史上最大のテーマパークが遂にオープン!『ジュラシック・ワールド』が現在大ヒット公開中です。

【関連記事】『ジュラシック・ワールド』ヒロイン・クレアに直撃! 「この映画グリーンバックでの撮影はほとんど無いの」
http://getnews.jp/archives/1073677

例年よりも暑い日差しと共にやって来た夏休みシーズン。今年も各テーマパークが様々な趣向を凝らしたイベントを開催し、この夏を盛り上げています。そこで、ぜひ遊びに行きたいテーマパークの夏情報をまとめてみました。

■東京ディズニーランド「ディズニー夏祭り」&東京ディスニーシー「ディズニー・サマーフェスティバル」で夏本番!

東京ディズニーランドでは<ディズニー夏祭り>、東京ディスニーシーでは<ディズニー・サマーフェスティバル>と、ビショぬれ必須のプログラムを交えた夏ならではのイベントがスタート!さらに東京ディズニーランドには新アトラクション「スティッチ・エンカウンター」がオープンした他、「エレクトリカルパレード・ ドリームライツ」がリニューアルし、ラプンツェルのフロートが新たに登場するなど、東京ディズニーリゾートがこの夏も本番モード!

■今年の水は1.5倍!USJで最高の夏休み!

パークの夏の風物詩「ウォーター・サプライズ・パーティ」がパーク史上最大の水量でパワーアップして登場!さらに、期間限定実施の「ワンピース・プレミア・サマー」や、「バイオハザード・ザ・リアル3」、この夏より初登場となる「妖怪ウォッチ・ザ・リアル」など人気コンテンツが楽しめるプログラムも多数実施。アトラクション「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」が3Dにバージョンアップするなど、最高の夏休みが体験できるコンテンツが盛りだくさん!

■富士急ハイランド、脱出迷宮アトラクション「絶望要塞」&「戦慄迷宮」がパワーアップ!

大人気アトラクションである「絶望要塞」&「戦慄迷宮」がこの夏パワーアップ!「絶望要塞」は「絶望要塞2」となってミッションテーマを“脱出”から“潜入”へと変更。さらに、「最恐戦慄迷宮 -暗黒病棟-」も「絶凶・戦慄迷宮」に名を変え、恐怖を徹底的に追求したアトラクションへとパワーアップ!どちらも二度三度挑戦したくなる挑戦しごたえあるアトラクションが君を待つ!

■ずぶ濡れアトラクション満載!驚き体験テーマパークUGOKAS

多彩な爽快体験アトラクションを集めた、夏限定のテーマパーク。目玉アトラクションである全長120mのウォータースライダー「ハイドロスライダー」や、高さ20mからダイブする「ブレイブジャンプ」、巨大風船の中に入って楽しめる「ウォーターバウンダー」など、大人も子供も楽しめるアトラクション満載!


どれもワクワクするイベントばかりが揃っており、どこへ行くかが迷いどころ。しかし、涼しくて並ばずに映画館で楽しめる史上最高のテーマパークが、映画『ジュラシック・ワールド』。

「ジュラシック・ワールド」最大のアトラクションは、島の中央に位置する海水プールで行われる「モササウルスエサやりショー」。モササウルスは体長18m、体重5トンにもなるかつての海の支配者で、2時間に一度、ホオジロザメを一飲みにする姿をご覧いただけます。さらに、頑丈なガラスで覆われた球体に乗り、恐竜の群れと並んで移動できる「ジャイロスフィア」、広大な草原をガリミムスと並んで走るアトラクション「ガリミムス・バレー」、カヤックで川を下る「白亜紀クルーズ」など、自分が恐竜時代の森に迷い込んだような感覚をお楽しみ頂けるアトラクションの他、実際に恐竜にさわる事のできる 「ジェントル・ジャイアンツふれあい動物園」、そして地球上に存在した最上級の肉食獣にして、最強の恐竜、T・レックスが待受ける「T・レックスキングダム」など、心躍るアトラクションの数々をご用意。

IMAX3Dや4DX、MX4D版での上映も決定しており、実際にこのパークに訪れたかのような臨場感をスクリーンに映し出します。涼しい映画館で最高のアトラクション体験ができるのは、この『ジュラシック・ワールド』だけです。お友達と一緒に、デートで、家族で、もちろんぼっちでも! この夏最大のアトラクションを満喫してみてくださいね。

http://www.jurassicworld.jp

リーアム主演の傑作逃亡劇『誘拐の掟』待望のBD&DVDリリース! 豪華映像特典も

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自身の知恵と交渉術だけで凶悪犯を追いつめるリーアム・ニーソンが挑む新たな頭脳戦! 『誘拐の掟』のBlu-ray&DVDが11月4日にリリースとなります。

【関連記事】今度のリーアムは“最強”じゃない! 地に足の着いた逃走劇が魅力な『ラン・オールナイト』[映画レビュー]
http://getnews.jp/archives/963471

総出演数100本超! 超大作で重厚な存在感を披露してきたほか、昨今では『96時間』シリーズをはじめ、数々のアクション映画で、無敵で熱い役柄を演じ、観客を魅了し続ける俳優リーアム・ニーソン。今回は自身の知恵と交渉術だけを武器に史上最悪の猟奇殺人鬼との息詰まる戦いに挑みます。その他、テレビシリーズ「ダウントン・アビ―」で並外れた美形ぶりが注目されたダン・スティーヴンズが出演。

原作はブロックの代表作“マット・スカダー”シリーズの一編「獣たちの墓」。ブロックはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)のグランドマスター賞など数々の受賞歴を誇ります。『羊たちの沈黙』『ドラゴン・タトゥーの女』『プリズナーズ』を超える、新感覚心理サスペンス・アクションです。

BD&DVD特典もリーアム無双! 主演のリーアム・ニーソンと共演者が本作の見どころや、それぞれが演じるキャラクターの魅力を語るほか、スタッフ・インタビューと撮影現場の風景が収録されている超レア裏側映像集。

“マット・スカダー”というキャラクター、そしてその人物を演じるリーアム・ニーソンについて、原作者ローレンス・ブロック、脚本・監督スコット・フランク、そして製作スタッフが熱く語るインタビュー映像のほかに、主演のリーアム・ニーソンが本作に出演しようと決めた理由を語るインタビュー映像も収録となっています。

『誘拐の掟』 2015年11月4日(水)ブルーレイ&DVDリリース! 

【セル】ブルーレイ ¥4,700(本体)+税 
【セル】DVD¥3,800(本体)+税

全アイテム 販売元・発売元:ポニーキャニオン
(C) 2014 TOMBSTONES MOVIE HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ジミヘンとカート・コバーンとマイケル・ジャクソンと忌野清志郎をMIX? クドカン最新作で長瀬智也が演じる“赤鬼”がヤバイ

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宮藤官九郎監督が地獄を舞台に描く最新作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。地獄農業高校の軽音楽部顧問の赤鬼・キラーK(長瀬智也)と、17歳という若さで地獄に落ち、片思い中のクラスメイトに会いたい一心で生き返りを目指す高校生・大助(神木隆之介)のドタバタを描くコメディです。

映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』公式サイト
TooYoungToDie.jp

本日、映画の公式サイトにて待望の第1弾ビジュアルが解禁。「地獄へようこそ。」のセリフと共に両手を広げて不敵な笑みを浮かべる赤鬼キラーKは、「手はジミヘンとカート・コバーン、下半身はマイケル・ジャクソン、声は忌野清志郎」という一般的な“鬼”像を覆す異形の姿。ロックと和のテイストが見事に融合していますが、特殊メイクは撮影の度に90分がかりで施されたとのこと。

そして、神木さんが「なんかこいつ地獄に落ちそうって、観る人をイラつかせるキャラクター」と語る大助は、地獄に落ちたとは思えないほどお気楽な表情を見せています。さらに、脇を固める尾野真千子さん、森川葵さん、桐谷健太さん、清野菜名さん、古舘寛治さん、皆川猿時さん、古田新太さんらによる他のキャラクターも気になるところ。地獄をテーマに果たしてどんなクドカン節を展開してくれるのでしょうか。

映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は、2016年2月6日(土)より全国ロードショーです。

<ストーリー>
フツーの高校生・大助は、同級生のひろ美ちゃんに片思い中。修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは―深紅に染まった空と炎、髑髏(どくろ)が転がり人々が責め苦を受ける、ホンモノの“地獄”だった!! なんで俺だけ?! まだキスもしたことないのに、このまま死ぬには若すぎる!! 慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる“赤鬼”のキラーK。彼の“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた大助の地獄めぐりが幕を明ける―!!

(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation


超リアルな恐竜など最新技術の裏で“撮影はフィルム” その理由とは? 『ジュラシック・ワールド』監督インタビュー

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夏休み映画の大本命! 全世界で記録更新中の『ジュラシック・ワールド』が、現在日本でも満員御礼上映中です。

この世紀の大ヒット作を手掛けているのが、コリン・トレボロウ監督。『彼女はパートタイムトラベラー』(2012)で長編映画監督デビューしていますが、その他の代表作はまだ無く、無名に等しいキャリアの彼。しかしながら、大人気タイトルの最新作を見事にまとめあげ「シリーズ最高傑作!」と多くの人を唸らせた恐るべき手腕の持ち主です。

今回ガジェット通信では、コリン・ボレトロウ監督にインタビューを敢行。「フィルムでの撮影にこだわった理由」など、映画制作にまつわる興味深いお話を伺ってきました。

【関連記事】『ジュラシック・ワールド』ヒロインに直撃! 「この映画グリーンバックでの撮影はほとんど無いの」
http://getnews.jp/archives/1073677


―映画大変、大変楽しく拝見させていただきました! 特に、『ジュラシック・パーク』オタクのロウリーというキャラクターが気に入りました。「ガジェット通信」の読者はああいう方が多いんですよ。

コリン監督:(微笑みながら)僕も一緒だよ、彼に共感出来るんだ。女の子を口説こうとしたら失敗するし、オリジナルの『ジュラシック・パーク』のファンでリスペクトを持っている所も同じ。コントロールルームで一生懸命制御しようと思っているけど上手くいかない、という所も“制御する”という僕の仕事と似ているしね。映画撮影日にオタク系のメディアが取材に来ていたんだけど、ジェイク(ロウリー役)を呼んで「君が演じるのはこういうオタクだよ」って伝えたら、彼は「なるほど」って理解していたよ(笑)。

―わあ、その取材私も行きたかったです(笑)。早速、“ガジェット”的な質問なのですが、『ジュラシック・パーク』シリーズから14年の時を経て、技術も相当進歩したのでは無いかと想像します。どの様なVFX技術や新しい機材を取り入れたのでしょうか?

コリン監督:恐竜をリアルに作る技術はすごいよね。まるで本物の恐竜がいるんじゃないかと思うくらい。例えば4匹のラプトルがインドミナスと話しているところは、どうやったのか私も理解できないくらい素晴らしいと思うよ。撮影に関しては、実は本作はフィルムで撮っているんです。僕はできる限りフィルムを使いたいと思っていて。

―その理由とは?

コリン監督:例えば、光が当たっていてとても明るい場所と、ジャングルの暗さも撮らなければならないといったコントラストが強い時に、フィルムの方が幅があるんだよね。それに『ジュラシック・パーク』はもともとフィルムで撮られているので、統一感を出したいという理由もある。デジタルは非常に美しく撮れるけれど、“美しすぎる”という事もあるしね。私はフィルムの持っている欠点の部分も好きだし、光の捉え方も好き。

―なるほど。フィルムの持つ映画的な質感と言いましょうか。

コリン監督:そして、フィルムだと撮影後に「4K」に直せるのに、デジタルの場合「2K」を「4K」にすることは出来ないんだ。だから、技術がもっと進んで切り替えが可能になるまではフィルム以外は使わないつもりだよ。

―何でもかんでもデジタルが良い、というワケでは無いのですね。とても勉強になりました。『ジュラシック・ワールド』は大人気タイトルの最新作という事になりますが、これまでシリーズをご覧になっていてどの様な感想を持っていましたか?

コリン監督:3作とも全部すごさがあるけど、やはり最初の『ジュラシック・パーク』の持っていた、すばらしい世界に行ってから死を告げられるという展開が方向性として良いなと思った。科学や生物学に対するリスペクト、恐竜を「生き物」として扱うということ、生きていることに対する敬意が大事だと感じたんだ。

―本作では生き物に対する敬意が大きなテーマになっていますものね。ヒロインのクレアも、最初はキャリアウーマンで利己的な面が多く描かれていますが、恐竜との触れ合いで彼女自身も次第に変わっていきました。

コリン監督:ヒロインのクレアの変化を描く事が本作で一番重要な事だったからね。最初は企業の一員として利益追求型で倫理観も無視し、恐竜を単なるアトラクションとか資産としてしか見ていないけど、冒険を通じて、生きている動物だと敬意を払うようになり、最終的にそれを理解した上で英雄になっていく。こういうキャラクターはこれまでにはなかったもので、観客はクレアを通じて同じ様に成長したり、作品のテーマを近くに感じることができるのだと思います。

―本作で、監督は映画の神様とも言えるスピルバーグ氏と一緒にお仕事をしたわけですが、やはり緊張したのでしょうか……?

コリン監督:内心は「サインちょうだい」って言いたい自分がいたね(笑)。もちろん、仕事ですからその気持ちは抑えたよ、彼とは特別な関係が築けたと思う。この作品は、スピルバーグと一緒になって作ったという感じがしていて、ある意味”2世代のハイブリッド”だと思います。

―スピルバーグの才能、そしてコリン監督の才能。2つが混ざり合ってこの様な素晴らしい映画が完成したということですね。これからさらに、恐竜オタクが増えるんじゃないかと思います。今日はどうもありがとうございました!

【ストーリー】
事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……。

http://www.jurassicworld.jp

累計再生回数2億5千万回! 人気YouTuberがっちゃんが『GAMBA ガンバと仲間たち』で声優挑戦

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企画構想から15年、製作期間10年、総製作費20億をかけて3DCG化される『GAMBA ガンバと仲間たち』。ガンバ役を梶裕貴さん、潮路(しおじ)役に神田沙也加さんなど、豪華出演陣が話題を呼んでいる本作に、累計再生回数2億5千万回の人気YouTuber“がっちゃん”が応援に参加する事が明らかとなりました。

超人気YouTuberとして知られる“がっちゃん”は、今回映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の応援隊長に就任することが決定。がっちゃんは、動画共有サイトYouTubeにて、おもちゃやお菓子を紹介している動画や鉄道等のイベントに参加している動画を300本以上公開し、幼い子どもたちに絶大な人気を誇る6歳の男の子です。

「ザ★がっちゃんねる」の累計再生回数は2億5千万回を超えます。また、子どもだけでなくお母さんの間でも、素直で愛らしい言動が人気を博しております。子どもたちと親のハートをわしづかみにするカリスマ的存在のがっちゃんが、本作の応援隊長に就任し、今後、活躍のフィールドをYouTubeの外へも広げ、TVCMやイベントへの出演も予定しいるのだとか。

応援隊長のがっちゃんは、子ねずみ役として声優にも初挑戦。がっちゃんがアフレコに臨んでいる模様は、Youtubeの「ザ★がっちゃんねる」上で、本日公開中。「ザ★がっちゃんねる」には、今までのがっちゃんの動画のすべてが公開されており、がっちゃんの愛らしく楽しい動画を視聴することができます。

さらに、映画『GAMBA ガンバと仲間たち』と「ザ★がっちゃんねる」のコラボレーション企画第2弾として、8月30日(日)に予定されている完成披露上映会に応援隊長・がっちゃんも参加し、その模様も随時公開予定となるのでお楽しみに。

映画「GAMBA ガンバと仲間たち」の声優体験【がっちゃん】
https://www.youtube.com/watch?v=bqpVyRXJxVg

J.J.エイブラムス「『スター・ウォーズ』の世界で最も永続的な部分はストーリーの“ハート”部分」

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カリフォルニア州のアナハイム・コンベンションセンターで行われた究極のディズニーファンイベント「D23EXPO 2015」。

1日目(14日※現地時間)はディズニー社に多大な貢献をした人物に贈られる称号「ディズニー・レジェンド」の授賞式が行われジョージ・ルーカスがR2-D2、C-3POと共に登壇。会場は熱狂の渦に包まれました。

2日目(15日※現地時間)は収容人員8000名を誇るホールD23でライブ・アクションの作品群のプレゼンテーションが開催。数あるディズニー配給の実写作品の中でも、やはり最大の注目を集めたのは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。

会場に詰めかけたコスプレ姿のファンたちの前に先ず現れたのは監督のJ.J.エイブラムス。そしてJ.J.エイブラムスの呼び込みで、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、そしてこの日が初登場となるオスカー女優のルピタ・ニョンゴの4人の新キャストが登場しました。

監督のJ.J.エイブラムスは「『スター・ウォーズ』の世界で最も永続的な部分はストーリーの“ハート”部分」だと説明。さらに「ジョージ・ルーカスが作ったこの独特な世界観がものすごく素敵なんだ」とジョージ・ルーカスへの賛辞を贈りました。


そしてサプライズゲストとしてハリソン・フォードが登場。さらに大きな歓声に包まれ、世界中が注目した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプレゼンテーションが終了しました。

情報が徐々に徐々に明らかになり、12月の公開まで興奮しっぱなしの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。登壇社のコメントは以下のとおりです。


【J.J.エイブラムス】
「スター・ウォーズ」の世界で最も永続的な部分はストーリーの「ハート」の部分だと思う。本当に面白く、とてもロマンチックで、そして愛らしく、でありながらミステリーや革新や深い意味合いがあり、フォースの力で全てがつながっている部分だね。ジョージ・ルーカスが作ったこの独特な世界観がものすごく素敵なんだ。

【ハリソン・フォード】
J.J.エイブラムスや素晴らしいキャストの皆、そして色んな形でサポートして下さったディズニーの方々の前に立つことが出来、とても光栄に思います。このように皆さんの前で話せる事はとても興奮しますし、実現してくれたことに感謝しています。本当に嬉しいです。

【デイジー・リドリー】
すごく素晴らしかったわ。最初の撮影は砂漠だったの。撮影現場に出た時は、本当驚きだったわ。全てが本物で、クリーチャーに扮する人々やスピーダーが地面に置いてあったり。実際に、色んな物がその場に置いてあって、どこのシーンにいっても触れることができるものがあったので、本当に信じられなかったわ。

【ジョン・ボイエガ】
フィンはこの物語の中で大きな役割を持っており、とてもユニークなストーリーも持っているんだ。彼がどんな奴で何をしようとしているのか、早く観客のみなさんに観てもらいたい。彼はこのストーリーで重要なパートを担っているので、本当に楽しみさ。

【オスカー・アイザック】
(出演が決まった時)なかなか刺激的で本当に信じられなかったよ。笑いが止まらなかったことも覚えているよ。家族に電話して、自分がXーウィングのパイロットになることを伝えたんだ。とにかく、とても嬉しいひと時だったよ。

【ルピタ・ニョンゴ】
私が「スター・ウォーズ」に関わることが出来ると聞いた時は唖然としたわ。だって、私自身「スター・ウォーズ」を見て育ったんだもの。遠い世界の話でありながら、すぐ近くにある世界なのよね。過去作の中ではケニヤ語が出て来て、身近に感じることができたので(出演を)すごく熱望していたの。だから、新3部作に関われる事がすごく嬉しいわ。

【独占】映画『ナイトクローラー』本編映像解禁! 間髪入れずにペラペラ……主人公“ルイス”はあなたの周りにもいるかも?

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まだハリウッドが取り上げたことのないテーマを、センセーショナルかつリアルに描き、全米で大ヒット。ジェイク・ギレンホールの恐るべき怪演に注目が集まっている映画『ナイトクローラー』が8月22日より全国公開となります。

【関連記事】不気味・悪魔・後味が悪い……『ナイトクローラー』にネガティブワード連発! でも絶賛!
http://getnews.jp/archives/1075738

我々の隣にもいるごく普通の男に潜む底なしの狂気に満ちた怪演により日本で早くも絶賛の声が相次ぎ、ロバート・デ・ニーロが演じた『タクシードライバー』のトラヴィスの再来とも言われている。アカデミー賞ノミネート、米国レビューサイトRotten Tomatoesで驚異の満足度95%といった本国での評価から、本作への期待値は日に日に高まっています。先日「ガジェット通信」でも、田原総一朗さんや小島秀夫さん、大根仁さんらのコメントをご紹介いたしました。

ギレンホール演じるルイスが出会う“ナイトクローラー”とは、いち早く事件・事故現場に駆け付けて被害者にカメラを向け、それをテレビ局に売りさばく報道スクープ専門の映像パパラッチ。警察無線を傍受しスキャンダラスな“画”を求めて夜な夜なL.A.の街に繰り出すハイエナのような存在。

この度、ギレンホールが見せる溢れ出さんばかりの狂気を捉えた衝撃の本編映像を「ガジェット通信」独占で公開しちゃいます!

ある夜、ナイトクローラーとして実績を積み始めていたルイスは映像を売り込んだテレビ局のディレクターであるニーナ(レネ・ルッソ)に経歴について聞かれると、「学歴こそないけどその気なら学べる」と豪語。さらに、ニーナに言葉を挟む隙さえ与えず一日中パソコンの前にいることやネットのビジネス講座で得た知識やその実践について、聞かれてもいないのにひたすら語り続けるマシンガントークは不気味のひと言。

そして、駆け出しのくせに「テレビニュースの仕事は好きだし、同時に僕は得意なのかもしれない」と語るルイスの表情は希望と自信に満ちており、ナイトクローラーとして過激なスクープを追い続けるゆえ見せる常軌を逸した行動の数々とは大きなギャップを感じずにはいられません。コイツやばすぎない?

圧倒的なダークヒーローとしての姿の中にもどこか憎めない人間らしさを持つルイスのキャラクターについて、ダン・ギルロイ監督は、

「観客とジェイクのキャラクターの繋がりを保つことが僕たちの狙いだった。道徳的判断は決して下したくなかった。『あいつは社会病質者だ。サイコパスだ』という風なね。キャラクターの中に常に人間性を見つけ出すことに苦心した。ジェイクはルイスを人間らしいキャラクターとすることを常に意識していた。そうすることで、彼の所業にも関わらず、その心の内を理解できるようにしたんだ」

と語っています。映画『ナイトクローラー』は、8月22日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。

間髪入れずにペラペラ! 映画『ナイトクローラー』主人公の“キモさ”が分かる本編映像
https://www.youtube.com/watch?v=dXfV3FJgQg4

会社説明会で自社が舞台の映画を就活生に先行上映『東京PRウーマン』

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2016年新卒者の就職戦線は3月活動解禁、8月選考開始となり、現在真っただ中。
各業界、会社は良い人材を集めようと必死だ。

さて、そんな中、会社説明会で映画を上映してしまうという、前代未聞の試みが実際に行われたので取材した。

総合PR会社の株式会社ベクトルは自社を舞台にした『東京PRウーマン』という映画を会社説明会において先行上映した。
この映画は山本美月の初主演で、BS-TBSが製作・配給を行い、2015年8月22日(土)より全国で劇場公開する。
写真は上映チケット。

写真は会社説明会受付の映画ポスター。

■2015年8月22日(土)公開 映画『東京PRウーマン』予告編
https://youtu.be/–nnEeDSTTg

内容は映画館でご覧いただくとして、昔は広告代理店というカテゴリーが就職先として大人気を誇った時代がある。現在も人気があることに変わりはないが、PR会社というのが人気の業界カテゴリーとして浮上しつつある。そもそもPR会社というのは何をしていて、広告代理店とは何が違い、一般消費者にどのようにかかわっているのだろうか。

企業がモノを売りたいと思えばテレビCMを打ったり、雑誌や新聞に広告を出すが、その時間枠やスペースを買って企業の立場から宣伝する。そのコンサルトをするのが広告代理店。

最近はメディアが多様化し、テレビや新聞、雑誌だけではなく、インターネットメディアやSNSも重要な情報発信媒体になっている、何よりも消費者の商品知識がインターネットの普及により豊富になり、企業からの一方的なコマーシャルメッセージではなく、記事としてメディアに取り上げてもらうという方法が近年、脚光を浴びている。PRとはPublic Relationsの頭文字だ。

ところが、CMや広告は企業が好きなように出せるが、記事はそうはいかない。
メディアが取り上げてくれないことには何も起きないのだ。
いかに記者やメディアに取り上げてもらうかのコンサルタントをするのがPR会社。
写真は上映前の様子。

PR会社はメディアに取り上げてもらおうと情報や話題を提供する。
もちろん、記者(私自身)もPR会社からプレスリリースを受け取るが、記事にならないと判断すれば取材はしないし、仮に取材しても記事にしない場合もあるし、記事にしても編集部の段階ででボツになることもある。それだけ記事になり世に出るハードルが高いので一般的に信頼性や客観性が高いと判断される。
記事になると、一般消費者がそれを読んで今度は個人のSNSで情報が拡散される。それとて読者が面白い、役に立つと思わなければ拡散はされない。
写真は会社の概要を説明する役員。

しかし、取り上げるかどうかの決定権は記者もしくはメディアが握っているので、仮に記事になっても記者やメディアにはお金が支払われることはない。これが広告やCMとの大きな違いだ。

記者やメディアのフィルターを通るので信頼性や客観性が増す一方で、企業はどのように記事にされるのかは全く分からない。そうなると、自然に良いもの、信頼できるもの、面白いもの、役に立つものが記事として残っていく。また情報が個人によって拡散されていけば、それが流行となり、主流へと変わっていく。

現代社会のマーケティング手法はCMや広告のほかにも、多様化しているということである。
写真は業界の内容をスライドを使って説明している様子。

就職活動で来場していた学生に話を聞いたが、うまい表現で表してくれた。
現在大学4年生で就職活動中にPR会社に興味を持ったという外国語を学ぶ女子学生だ。

「マスメディアの影響力の主流がYouTubeやSNSやインターネットニュースになっていると感じています。そう考えると、企業が”上から”発信する広告代理店よりも、”下から”押し上げるPR会社の方がより魅力を感じるようになりました。厳しい世界だというのはわかっているつもりですが、仕事としての魅力はあります」

この、「上から」「下から」という表現の良し悪しは別として、消費者一般の目線としては的を射てるような気がする。
写真は、消費者の商品知識に関するスライド。

同社の広報担当者に聞いた。

「私たちはモノを作るのではありません。情報を自ら発信するわけでもありません。ですから、世間一般ではない、認知されていないPR会社という世界をPRしたいと思い、映画を用いたPR手法である“ストーリープレイスメント”を取り入れました。これにより、全面的に表に出ることがいいわけではありませんが、こんな世界もあるということを知っていただき、就職の選択肢に入れていただければいいなと思っています」

ストーリープレイスメントとは、商品やサービスを露出させるのではなく、ストーリーそのものが商品やサービスと連動しているPR手法のこと。

SNSで何らかの情報を発信するとき、それは企業からPR会社、記者のようなメディアを通して、最後のフィルターを通過させるかどうかの権限を読者の皆さんが握っているということを心の隅にとどめておきたい。もしかしたら流行を作っているのは読者の皆さん自身なのかもしれないからだ。
写真は広告とPRの違いを説明するスライド。

※写真はすべて記者撮影
 動画はYouTubeのBS-TBSアカウントから使用
 (c)2015「東京PRウーマン」制作委員会
 製作・配給 BS-TBS

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

『日本のいちばん長い日』原田眞人監督インタビュー「若い世代は戦争を学ぶ事を放棄している部分がある」

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現在公開中の映画『日本のいちばん長い日』。昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』の原田眞人監督がメガホンを取った、今最も観るべき邦画です。

太平洋戦争終戦の舞台裏では何が行われていたのか? 日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語に挑みます。ベテランから、躍進目覚ましい若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの豪華競演が実現しました。すべての日本人に伝えたい、戦後70年の壮大な記念碑となる作品となっています。

今回ガジェット通信では原田監督にインタビューを敢行。映画にかける想い、なぜこの映画を今作ったのか、など色々とお話を伺ってきました。


―映画を拝見して、終戦の裏側にはこんな事があったのだ、と知らなかった自分が恥ずかしくなりました。まず、今回この映画を作られたきっかけを伺えますでしょうか。

原田監督:岡本喜八版が封切られた時に、僕は18歳だったのですが、それで「宮城事件」というものを知り、すごい事があったのだなと驚きました。ただ、軍人が、髪を伸ばしていたり、目をむいて大げさな演技をしたりというのが気になってしまって。昭和天皇の姿が、ロングショットか背中か、というのはそういう時代でしたから仕方がないのだろうとは思いましたが。一番素朴な疑問は8月14日から15日にかけての時間の中で、東条英機はどこにいたのだろう、ということでしたね。後に、半藤先生の原作を読んで、これは昭和天皇を主役のひとりとして描かなければ成立しない話だろうとも思いました。岡本監督がやりたくてもできなかったことを、いつか誰かが映画にしなくてはいけないなと。

―そして実現したわけですね。

原田監督:その後、しばらく時間は空いてしまったのですが、興味はあったので資料を読んだり調べ物はずっと続けていて。そんな時にアレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』(2006年日本公開)が日本で公開されて、僕も初日に「銀座シネパトス」で見たんです。「右翼が乱入してくるかもしれない」という噂もあったし、観客は皆緊張した様子でしたね。内容については「宮城事件」の描き方も、外国の監督にしてはよく調べているなと。だけど、イッセー尾形のやった昭和天皇が、口をモゴモゴさせていたり、昭和天皇の晩年のくせをことさら強調していて、品位が無かったんですよね。その時点で、これは自分がやりたい、撮らなくてはいけない、という気持ちになりました。

―なるほど。昭和天皇をきちんと描きたいという気持ちがあったのですね。

原田監督:21世紀になって、ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』や、ハーバート・ビックスの『昭和天皇』という本が出て来て、特に『昭和天皇』は酷かったですからね。長い時間をかけて調べて書いているというのは分かったけど、学者特有の勘違いがあるというか。イデオロギー先行で真実を無視している部分が多々ある。秦郁彦さん、ピーター・ウェッツラーさんといった日米の知識人が既に指摘していることですが、僕に言わせると、ビックス本の問題点は、権力の座にいる者を描く時に、権力の座にいる事を疑似体験した事が無い人は分からないという事です。例えば、僕は映画監督だから撮影の場では最高権力者ですよね。ところが、宣伝の立場になった時にポスターは宣伝部が勝手に作ってしまって、それを変えるにはたくさんの時間がかかると。『駆け込み女と駆け出し男』なんてのも、あのポスター全然気に入っていなかったですから。でも色々な状況で諦めざるを得ない。

そんな時、自分の気持ちはそのポスターには反対なんだけど、そこは諦めて、少しでも良い所を探そうとする。昭和天皇も一緒でね、開戦も反対だったし、中国侵略も反対だったけれど、彼の想いは通らなかった。自分はそういうつもりじゃなかったのだけど、太平洋戦争がはじまってしまった、毒を持って毒を制す為に東条英機が首相になって。それが逆効果で、どんどん戦争は酷くなっていった。でも、そんな状況で「自分は戦争は反対でした」なんて言えないですよね。これは権力のあるポジションに就いた事のある人なら誰でも分かると思います。

―リーダーであるからこそ、とらなければいけない態度と。

原田監督:昭和天皇も、自分は好戦的では無いのだけど、より良い状態になる為に色々と言うわけですよ。それをハーバート・ビックスは「こういう好戦的な事を言っている」等と、ねじまげて書いている。ニューヨーク・タイムス紙の取材に答えて「戦争中にただ一人昭和天皇が自由だった」とも言っている。全然自由じゃないんですよ。僕も小さいながら権力の場に立っているから、力で蹂躙されて、その中で妥協点を見つける大変さ、葛藤も分かっている。

御前会議のときの、昭和天皇の「耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」というお言葉も、15年の間彼が耐えてきた想いが込められているのであり、そこを僕は映画で描きたかった。

―原作はもちろん、色々な資料を読む中で、もっと盛り込みたいエピソードもあったのでは無いかと思います。

原田監督:この映画の中では、鈴木貫太郎と阿南陸軍大使の疑似家族を描いていますが、本当だったらもっと突っ込んで、昭和天皇と母の貞明皇后の関係も描きたかった。この母子はすごく屈折した関係で、「日本国民が死に絶えても戦った方が良い」といった事を言っていたお母さんですから、そこには何十年と続く確執があった。それを描くのは理想ですけど、今日本人がそこまで受け入れられるかも分からなかったし、上映時間も3時間を超えてしまうので、これからの課題とする事にしました。昭和天皇と鈴木貫太郎と阿南陸軍大臣の3人により、緊迫した状況をいかに切り抜けられたという事を描いた。

―今回の映画制作で改めて感銘を受けた事実や資料といったものはあったのでしょうか。

原田監督:2006年頃から改めて半藤先生の原作を読み直したり、畑中少佐に関する資料など、色々と調べているうちに、魅力を感じたのは井田中佐ですよね。井田中佐と竹下中佐。彼らは阿南大臣によって命を救われているわけで、どんな人物をどんな言葉で救ったのか、という事をきちんと描きたかった。これが岡本喜八版だと描かれていないんですよね。井田中佐が自分の言葉で書いた書籍もありますから、森赴団長のもとに説得に行って、皆でわーっと声をあげる、といったシーンは、彼の言葉を基に書いています。


―キャスティングも、原田監督で無かったらここまで集まらなかっただろうと思う様な豪華さでしたね。

原田眞人:今の時代、阿南さんを演じるのは役所広司さんしかいないと思いましたね。また、鈴木貫太郎さんの山崎努さんもすぐにイメージ出来ました。豪傑でありながら、優しい雰囲気も持っていると鈴木貫太郎は山崎さんしかいないだろうと。迫水に関しては堤真一ありきで、あいつは坊主にならないだろうから、唯一坊主にならなくて良い迫水しかいないだろうと(笑)。畑中少佐に関しては複数人候補がいる中で、松坂桃李君がピッタリだと。

昭和天皇が一番難しかったですね。僕の中でイメージしている俳優が数人いて、最初にお願いした方はスケジュールが合わず、もう一人の方はこの映画での昭和天皇の描き方には賛同出来ないと。そんな時に樹木希林さんが本木さんを説得してくださって。ロンドンにいる本木さんと色々なメールのやりとりをして、資料を送ったり、彼からも質問が来たりする中で、昭和天皇の形態模写をしたいのでは無く、家族の話を描きたいんだという想いを伝えました。撮影半ばで彼が日本に来て、彼の参加が一番遅かったのだけど、ロンドンで役作りをはじめてくださっていたので、有り難かったですね。

―現場に入るのは一番遅くても、日本に来る前に役作りを進めていたと。

原田監督:せっかくイギリスにいるのだから、といって昭和天皇にふさわしいガウンなども探してきてくれて。ガウンは高すぎて断念したのだけど、メガネは本木さんが持ってきた物を実際に使っています。縁なしと銀縁の2種類を持って来て「縁なしだと昭和天皇らしいけど本木雅弘が出過ぎるかもしれない」など、ずーっと悩んでいて。僕も甲乙つけがたかったので、その場にいた美術部などのスタッフを全員集めて多数決をとったんです。そうしたら、28人にいて14対14でますます悩んでしまった(笑)。それで僕が「実際に撮影が始まった時に決めれば良いから」と言ったら、現場に縁なしのメガネをかけてきたんですね。


―そんな裏話が。

原田監督:彼は役作りに関してとにかく真面目でした。ロンドンでも、戦後の昭和天皇の映像などをたくさん観ていて、「あ、そう」と言う昭和天皇の言い回しもマスターしていた。それがすごくおかしかったんだけど、「これは映画では使いませんよね?」と彼も言っていて。だけど、映画には一カ所入れています。

―この映画は何度でも観たい、というよりも、何度でも観るべき映画だと感じました。その中で、そういった細やかな役づくり、セットや衣装にいたるまで隅々まで注目したいです。

原田監督:若い世代は戦争を学ぶ事を放棄している部分がある。最近の日本ではきな臭い発言をする政治家が増えてきていますが、過去に軍を捨てて国を残すという判断をした人がいる以上、もう軍を持っていけないんだという議論を若い人にして欲しい。政治の事分からない、戦争の事分からないというのでは無く、この映画を観て考えて欲しいですね。

子供の時からアニメばかり観て、映画も『ビリギャル』だ『ラブライブ!』って、もちろんそういった作品を観るのは構わないのだけど、その前に観るべき作品もあるのだと。「理解出来なかった映画=つまらない」というのは違うと思いますしね。僕がこの年齢になっても、映画を観て分からなかったら理解力が足りなかった、と反省する事ばかりなのだけど、一部の若者は「自分が分からないのは映画が悪いんだ」と思ってしまうみたいですね。それではいつまで経っても教養は身に付かない。

―今日は貴重なお話を本当にどうもありがとうございました。

【関連記事】いま明かされる日本史上最も重要な1日「宮城事件」とは?
http://getnews.jp/archives/1080659


【ストーリー】
太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。

http://nihon-ichi.jp

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

7種のフルーツがゴロゴロ! 映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』の特製パフェを食べてみた

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気UKバンド、ベル・アンド・セバスチャンのフロントマン、スチュアート・マードックが手がける『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』。キュートなファッション、ちょっとダークな青春ストーリー、劇中のポップな音楽が「最高!」と評判を呼び、連日多くの人が劇場に訪れています。

この夏ナンバーワンのオシャレ映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』の世界観が、つめたいスイーツに! 「kawara CAFE&DINING 新宿本店」にて期間限定の「白桃ジュレと7種フルーツのフルーツポンチパフェ」を味わうことが出来ます。


このタイアップキャンペーンでは、映画の半券を持参すると、このパフェが10%オフに。また、パフェを注文すると抽選で10 名に映画チケットがプレゼントされるという楽しくてお得な試みも。映画を観てから食べる? 観る前に食べる? 迷っちゃいますよね!

このカラフルポップな特製パフェ、気になるお味は? という事で、筆者も実際に食べてきました!


このパフェは、その名の通り、7種類のフルーツと白桃のジュレが味わえる一品。イチゴ、ブルーベリー、マンゴー、桃、などなど、フルーツがゴロゴロ入っていて、白玉やアイスもたっぷりな満足感抜群のスイーツなのです。


“フルーツポンチパフェ”というだけあって、見た目もとっても涼しげ。最初はアイスや生クリームで柔らかくな甘さが、食べ進めるに従ってフルーツやシロップの爽やかな味わいになるので、味の変化もバッチリです。


添えられたグラノラをトッピングすれば、サクサクカリカリとした食感も◎。


ふんわ〜りクリームと、サクサクのグラノラの相性が絶妙でたまりません! 見た目もキュートで味もバッチリなこんなスイーツなら映画トークもさらに盛り上がりそう。

「kawara CAFE&DINING 新宿本店」は、新宿三丁目から徒歩約1分。新宿駅からも徒歩数分で着くので、映画鑑賞はもちろん、お買い物帰りに寄るのにも便利。メニューもスイーツ以外にも、フードやドリンクが充実しているので、女友達とはもちろん、彼とのデートにもピッタリです。今なら店内に『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』のポスターが貼られているので、こちらもチェックしてみてくださいね。

このパフェは8月31日までの期間限定メニューなのでお早めに!

「白桃ジュレと7種フルーツのフルーツポンチパフェ」950 円(税込)

店名:kawara CAFE&DINING 新宿本店
住所:東京都新宿区新宿 3-11-11 ダイアン新宿ビル3F(最寄駅:新宿三丁目駅C6出口徒歩1分)
営業時間:11:45~24:00(ランチ17時まで・定休日なし)

http://www.godhelpthegirl.club


『ジュラシック・ワールド』の“恐竜オタク”が最高すぎる! その活躍と扱いに笑い泣き

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夏休み映画の大本命! 全世界で記録更新中の『ジュラシック・ワールド』が、現在日本でも満員御礼上映中です。

先日「ガジェット通信」では、テーマパーク「ジュラシック・ワールド」の責任者であり、ハイヒールで恐竜と格闘するキャリアウーマンを演じたブライス・ダラス・ハワードのインタビューをご紹介しました。この映画、主人公のクリス・プラットと、ヒロインのブライスと同じくらい、いや、それ以上に注目の人物がいるんです!

それは、パークで働く“恐竜オタク”なオペレーター、ジェイク・ジョンソン演じる「ロウリー」です。写真を見ていただければ分かるとおり、『ジュラシック・パーク』のTシャツを着て、デスクには恐竜のフィギュアをたくさん並べている恐竜大大大好きな男子。劇中ではクレアにTシャツの事を尋ねられ「eBAY(ネットオークション)で買ったよ」と答え、イヤな顔をされるというナードっぷり。

しかし、テクノロジーに通じていて、恐竜愛も深いという事で、パークでは見事な働きっぷり。ピンチの時も見事なアシストで、主人公オーウェンとクレアを助けます。

そんなオタクっぽさと、活躍シーンのギャップの素晴らしさ、そして映画を観た人なら誰もがクスっとしてしまう、ラストまで、最高すぎて目が離せないキャラクターなのです。

Twitterでも、彼について、

「メガネかけてる恐竜オタクが最高だった」
「あのキャラクター、俺っぽい」
「オタク系キャラの扱いが笑えるw」
「影で頑張っている彼が良い」
「活躍するのに報われないおたく君。最後のとあるシーンで笑った」

などなど、絶賛の声多数。

近年のハリウッド映画のオタク描写と言えば、『パシフィック・リム』の怪獣オタク・ニュートン(と数理学者・数理学者のコンビ最高!)、『ベイマックス』のBIG HERO6なメンバー、『007 スカイフォール』のQなど、超魅力的なキャラクターだらけ!

これから『ジュラシック・ワールド』を観る方も、もう観たけどおかわり予定の方も、ぜひぜひ恐竜オタク男子・ロウリーにご注目を。トレボロウ監督も「彼に共感出来るんだ!」とインタビューで答えているので、そちらの理由もあわせてご覧くださいね。

【関連記事】
大ヒット中の『ジュラシック・ワールド』ヒロインに直撃! 「この映画グリーンバックでの撮影はほとんど無いの」
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超リアルな恐竜など最新技術の裏で“撮影はフィルム” その理由とは? 『ジュラシック・ワールド』監督インタビュー
http://getnews.jp/archives/1073662

【編集部訪問】ムカデリーダー・北村昭博さんと純国産“ムカデ人間”を作ったぞ! あの名場面も完全再現[ホラー通信]

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8月22日にいよいよ公開となる映画『ムカデ人間3』。複数の人間の口と肛門をつなぎあわせ、ひとつの生命体にしてしまうというカルトホラーシリーズですが、今作で大団円の完結となります。

第一作目『ムカデ人間』で大きな存在感を放っていたのが、哀しくも“ムカデ人間”の先頭にされてしまった日本人ヤクザ・カツローです。ムカデ人間創造を夢見るハイター博士を大阪弁で怒鳴り散らし、人間の尊厳をうったえる強烈なキャラクターで、映画『ムカデ人間』の大きな見どころでもありました。

そんなカツローを演じた、アメリカ在住のカルト俳優・北村昭博さんがこのたび来日。自身も囚人役で出演する『ムカデ人間3』のPRのためにあちこち奔走するなか、『ホラー通信』の編集部にも遊びに来てくれたのです。やったー!

……で、北村さんが目の前に現れたら、やることってひとつしかないよね? そうそう、“ムカデ人間”の再現ですよ……。

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北村昭博さんがやってきた!


編集部を訪れた北村さん。スタッフに笑顔で熱い握手をしてくれるなど超気さくな対応。


北村:「もしもし、俺だけど。A社の株を買っといてくれる?」

かかってきた内線にも出てくださる。アッ、勝手に株を買う指示を出さないでください!


北村:「“ムカデ人間”の撮影は、お尻にシリコンをかぶせていて、シリコンについている突起を次の人が咥えているんです。意外とラクなんですよ」

撮影裏話まで話してくれる北村さん。意外な話にスタッフは感心しきり。

お願いがあるんです

北村さんに会えたなら、是非やりたいことがある……。『ムカデ人間』シリーズ大ファンである『ホラー通信』記者は、この日を待っていたのです。自前の“ムカデ人間・囚人つなぎ”(ハードコアチョコレートより販売中)を着て北村さんを待ち構え、無謀なお願いをしました。そのお願いは、もちろん――

記者:「いっしょにムカデ人間になってください!」

なんというぶしつけなお願いであろうか。映画の中で“ムカデ人間”にされる人は誰しも泣き叫ぶというのに。 


悩む北村さん。

北村:「マネー(高いギャラ)が出るなら話は早いんだけどな」

さすがアメリカで活躍する人気俳優、こういったお願いごとにはハリウッドスタイルで応戦するのである。

記者:「金……やはりこの世は金がものを言うのか……」

あきらめかけたその瞬間……

北村:「うそうそ!オッケー!」

記者:「やったー!」

なんと快諾! 歓喜する記者はいそいそと自前の“ムカデ人間セット”(ただのガーゼ)を取り出し、“ムカデ人間創造”を進めるのだった――。

純国産の“ムカデ人間”ができました



そして、できたのがこちら! ほ、ほんもののムカデ人間だァ~~~~!

『ムカデ人間』第一作目で北村さんの後ろにつながったのはアメリカ人女性2名だったため、すべて日本人の純国産ムカデ人間はこれが史上初。偉大なる記録を打ちたて、興奮の止まない記者ですが、せっかくムカデ人間になったんだから、あの名場面を再現しないと!


北村:「あぅ、ごめん ごめんよぅ ごめん……」

第一作目のハイライト、先頭のムカデリーダー・カツローが後ろの人に謝り倒すあの名場面を完全再現!(※なぜ謝っているのかは『ムカデ人間』第一作目を観てね!)
この北村さんの悲痛な表情、映画のまんまではないですか。自身の演技力をこんなところでも惜しみなく使う北村さん、絶対いい人だろ……。

そして、つながれた3人がハイター博士の元から脱走を試みる名シーンも再現しました。つながれると移動もままならないムカデ人間ですが、先頭のカツローがリーダーシップをとり、「いち・に!」の掛け声で前進していく、涙なくして見られない感動のシーンです。ウッ……これも映画のまんまだ……。

ありがとう、北村さん……ありがとう……!

おおっと、ここで終わってはいけません。北村さんに『ムカデ人間3』の話を聞かないと!

北村昭博さん インタビュー


北村:『ムカデ人間3』は、撮影の一週間前にトム・シックス監督にスカイプで「出てくれないか」と言われたんですよ。なかなかオファーがこなくて、「どういうことだ!? 『ムカデ人間3』には俺を出すべきだろう!」と思ってたんですけど。ただ、トムの映画に出るのは怖くもあるんですよ。映画には出たいけど、“ムカデ人間になりたいか”と聞かれるとなりたくない(笑)。ムカデ人間になるのって精神的にも肉体的にも辛いんです……。ただ今作では僕はムカデ人間にはならないということだったので。(※どうしてならないのかは映画本編を観てね!) 「あーよかった!」と安心して引き受けたんですけど、そのリアクションを見たトムは「お? ムカデ人間にならないって聞いて安心してるな?」と言ってましたね(笑)。

記者:『ムカデ人間3』撮影時の状況はどうでしたか?

北村:一作目を撮ったときは配給も決まっていなくて、完全にアングラ映画になってしまうかもと思ってたんですけど。3作目は何百人ものエキストラがいて、ハリウッドのスタッフが集まって、という状態ですからね。トムも「どうだ!」って感じですごいドヤ顔でしたね(笑)。僕とトムはすごく仲がいいんですけど、今回僕にオファーした理由として、大きく成長した『ムカデ人間』の最後の場をいっしょに見てほしかったんじゃないかなぁ、というのもありますね。


記者:『ムカデ人間』シリーズの魅力ってどんなところだと思いますか?

北村:オリジナルのアイデアをきちんとお金をかけて作ってるところが魅力だと思うんですよね。低予算で済ませず、お金をかけるところはきちんとかけて、トムのビジョンを大切にして作ってるんです。作品の内容やキャスト選びについても誰にも口を挟ませず、100パーセント、トム・シックス監督の意思です。彼は今後の作品でもそういうスタイルを貫いてくれると思う。トムは人を怒らせることもいとわないから、批評家に嫌われて攻撃されたりもするんですけど、そういったバッシングを受けても結果的に『ムカデ人間』という映画はすごく愛されてますよね。配給の人もメディアの人も愛を持ってこの映画を広めているし、そうして映画ファンにも広まっていく。みんなで盛り上げることに適した映画だから、こうやって人気が高まっていったんだと思います。

記者:最後に、『ムカデ人間3』を楽しみに待っているファンにメッセージを!

北村:この映画を愛してくれてありがとうございます! 『ムカデ人間3』はムカデオールスターが総出演です。トムのアイデアがクレイジーすぎて、ホラーを超えてコメディになってしまっているような、ハチャメチャな作品になりました。ファンが「ムカデありがとう! さらばムカデ!」と言い合って、大団円で終われる最後の作品です。怖がったり痛がったり笑ったり泣いたり、色んな楽しみ方ができるので、リラックスして是非エンジョイしてください!

記者:北村さん、本当に本当にありがとうございました!

映画『ムカデ人間3』は8月22日より、新宿武蔵野館ほか全国にて上映。ムカデの最後を絶対に見逃すな!!!

『ムカデ人間』シリーズ公式サイト:mukade-ningen.com

ホラーエンタメ情報サイト『ホラー通信』はこちら http://horror2.jp/

『悪人』の原作&監督コンビ最新作『怒り』が来秋公開 渡辺謙・森山未來ら12人の超豪華キャストを発表

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芥川賞作家・吉田修一と、『フラガール』『許されざる者』の李相日監督が『悪人』以来の再タッグで挑む映画『怒り』。本日、原作者の吉田修一が「ハリウッド映画『オーシャンズ11』の様なオールスターキャストで描いてほしい」とリクエストしたという、超豪華キャスト陣が発表された。

八王子で起こった夫婦惨殺事件と現場に残された「怒」の文字をキッカケに、事件から1年後の東京、千葉、沖縄で紡がれる3つのストーリーを描く本作。公開されたキャスト陣は、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮﨑あおい、妻夫木聡と、奇跡のキャストとも言える12人。


東京編の住所不定の男・大西(綾野剛)、千葉編の前歴不詳の男・田代(松山ケンイチ)、沖縄編の無人島にこもる男・田中(森山未來)が、顔を変えて生活を続ける八王子の事件の犯人なのでは? と周囲からそれぞれ疑われていくミステリー仕立ての物語だ。

市橋達也の事件と逃亡劇をモチーフにしていると言われる原作について、吉田修一は「生きている限り、みんな何かと戦っている。それぞれの戦いに大小はなく、もちろん優劣もない。誰もが自分の戦いを必死に戦い、自分の人生を精一杯生きている。そんな人間たちの姿を『怒り』で描きたかった」と語り、映画化に関しては「誰もが主人公であるこの物語が、今回これ以上ないスタッフ・キャストで映画化となる。“期待”という言葉では到底足りない思いで傑作の完成を待っています」とコメントしている。

8月8日からクランクインした本作は、東京都内、千葉、沖縄ほかで撮影を行い、10月中旬にクランクアップする見込み。公開は2016年の秋を予定している。原作を未読の人にとっては、先に原作を読んでから映画を観るか、それとも逆か、非常に悩ましいところだろう。

映画『怒り』公式サイト:
http://ikari-movie.com/

【動画】『ミッション・インポッシブル』でトム・クルーズの吹替を担当! 声優・森川智之さんを直撃

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公開11日間で動員200万人、興行収入26億円突破と大ヒット中の映画『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』。

常に新しいアクション、ドラマ、そして“インポッシブル”な任務を更新し続ける『ミッション・インポッシブル』の最新作は、女子にとっても興奮ポイントが盛りだくさん。トム・クルーズの体の張りっぷりはもちろん、オペラ上映中の劇場での激戦など、シックな演出も多くて、ドレスなどの衣装も素敵なのです。

特に、オタ女的に注目なのが、トム・クルーズの日本語吹替えを担当しているのが、人気声優の森川智之さんだと言うこと! 今回は、先日行われた『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』のジャパンプレミアに登場した森川さんご本人を直撃。

役作りについて、「かっこいい男でいる為の秘訣」などなど、伺ってきました。動画もチェックしてね!


―トム・クルーズの日本語吹替えを演じる上で気をつけている事はありますか?

森川智之:呼吸が合う様に、彼の考えている事や、役作りを研究しています。今回の映画も誰よりも観ていると思います。

―今作の一番の見所は?

森川智之:アクションが素晴らしいのは皆さんご存知だと思うのですが、原点回帰というか、スパイ映画の醍醐味ともいえるストーリー展開が特に素晴らしいですね。

―『ミッション・インポッシブル』シリーズの魅力とは?

森川智之:イーサン・ハントが年をとるごとに成長していっているのが感じられて面白いですね。若さで突っ走っていた最初の頃のイーサンから、今はチームのリーダーとして仲間を思いやる事も出来ている。そういう意味ではどんどんシリーズが続いていって欲しいですね。

―カッコイイ男でいる為の秘訣とは?

森川智之:仕事を頑張る事ですね。僕にとっては、トム・クルーズの声を演じる事も大切な仕事ですし、トムはトムで制作、プロデュースまで行っている。一貫して仕事をしている所がカッコイイと思いますね。

字幕はもちろん、日本語吹替えでも何度でも観てください!

森川智之インタビュー【ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション】
https://www.youtube.com/watch?v=bewQ1-HJkmE

善意のつもりが食べられた! イーライ・ロスの食人ホラー『グリーン・インフェルノ』日本公開[ホラー通信]

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2000年代のホラーの帝王、イーライ・ロスの6年ぶりの監督作となる『グリーン・インフェルノ』が、ついに、ついに! 11月28日より日本公開となります。この発表にあわせて、ティザービジュアルと特報映像が解禁となりました。

<ストーリー>
環境保護を訴える活動をしている学生グループたちはアマゾンの森林伐採の不正を暴くために現地を訪れる。しかし、彼らの過激な活動は問題視され、強制送還されてしまう。不運にも帰路についた飛行機にエンジントラブルが発生。あえなく彼らの乗った飛行機は、熱帯雨林に墜落してしまう。生き残った学生たちは助けを求めるのだが、そこにいたのは人間を食べる習慣をもつ食人族だった…。捕らわれた彼らは一人、また一人と喰われていく―。

この気になりすぎるストーリーで、公開が決まる前から早くも話題となっておりました。“過激な活動”というあたり、善意というかエセ善意な匂いもプンプンしております……。今作、第8回したまちコメディ映画祭にて9月20日にジャパン・プレミアが決定しておりますが、ようやく本格的な日本公開が決まったということになります。めでたいっ!

特報映像が表示されない方はこちら

今回解禁となったティザービジュアルは美しい緑の熱帯雨林のなかでひっそりと佇む部族の青年が印象的ですが、ポスターをよーく見ると大きな骸骨になっていますね……不穏。また、特報映像では、手を縛られたまま部族の男にカヌーで運ばれる主人公の姿が。やはり「※このあと食人族が美味しくいただきました」展開になるのでしょうか。

主人公を演じるのはイーライ・ロス監督の奥様でもあるロレンツァ・イッツォ。また今作、昨今人気のポップシンガー、スカイ・フェレイラちゃんが出演しているそう。まじかよ! まさか食人族役じゃないよね?

映画『グリーン・インフェルノ』は、11月28日(土)より新宿武蔵野館ほか全国公開です。お腹をすかせて、どうぞお楽しみに!

『グリーン・インフェルノ』
監督:イーライ・ロス
出演:ロレンツァ・イッツォ、アリエル・レビ、アーロン・バーンズ、カービー・ブリス・ブラントン、スカイ・フェレイラほか
2013/アメリカ・チリ/101分/シネスコ/デジタル/原題:The Green Inferno/R-18+

(c)2013 Worldview Entertainment Capital LLC & Dragonfly EntertainmentInc.
配給:ポニーキャニオン

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