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園子温監督『ラブ&ピース』原作本が発売 斎藤工さんが「“本当”を教えてくれた!」と語る意味とは?

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園子温監督が“愛”をテーマに描いたオリジナル作品『ラブ&ピース』。6月27日(土)の映画公開に先駆け、園監督による描き下ろしの絵本と25年前の想いをつづった私小説が一冊になった原作本『ラブ&ピース』(幻冬舎)が発売となります。


2015年夏、東京。平凡なサラリーマン鈴木良一(長谷川博己)はデパートの屋上で1匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを直観。あきらめた夢、まともに話せないが恋心を抱く寺島裕子(麻生久美子)への想い、彼の人生を奪いかえすために必要な最後の欠片(ピース)、それがミドリガメだった! ――約半年後、大人気ロックスターとなり日本中を席巻した良一と裕子の前に、愛を背負った巨大な怪獣“LOVE(ラブ)”が出現。そこで起こった、夢と希望に満ちた奇跡とは……!?

園子温監督 映画『ラブ&ピース』予告編(YouTube)
http://youtu.be/S_oDoGIVifU

血が出ない、誰も死なない、エロくない(!)という前情報ながら、公開された予告編では相変わらずの園子温ワールドが全開。愛と平和と音楽と特撮怪獣がごちゃ混ぜに詰め込まれており、「鬼才」「異才」と称される由縁を遺憾なく発揮しています。


原作本『ラブ&ピース』には、本人描き下ろしの力強い絵画に詩のような言葉が載った絵本を掲載。主人公の鈴木良一とミドリガメ“ピカドン”の出会いから始まるストーリーが展開されます。さらに、園監督が自主映画を撮り始めた25年前、映画『ラブ&ピース』のシナリオを書き出した当時の自身を鈴木良一に投影した私小説『鈴木良一の闇』も収録されているとのこと。

元々は高校時代に詩人としてその才能を発掘された園子温監督。映画の予習としてだけでなく、彼の根源に迫ることができるアイテムとなるかもしれません。

なお、原作本の発売にあたり著名人からのコメントも到着。

星野源(俳優・音楽家・文筆家)
「詩を食べ映画を食べた園子温が、極彩色のうんこを撒き散らしながら絵本を食い尽くす」

Chim↑Pom(アーティスト)
「天才は常に正しい。気付いたときには更に10年先に行っている。園子温はそれを証明し続ける」

斎藤工(俳優)
「危ない! 自分はとっくに“東京”に浸食されていた! 危ない! 園さんが“本当”を教えてくれた!」

園監督が教えてくれる“本当”とは果たして……。原作本『ラブ&ピース』は5月27日(水)より発売、定価1400円(税抜き)となっています。

映画『ラブ&ピース』公式サイト:
http://love-peace.asmik-ace.co.jp/

(C)「ラブ&ピース」製作委員会


“デキ婚”のリアルとは!? 映画『グッド・ストライプス』菊池亜希子&岨手由貴子監督インタビュー

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マイペースな文化系女子と、優柔不断なおぼっちゃま草食男子のマンネリカップルが、妊娠を機に結婚式に至るまでを描いた映画『グッド・ストライプス』が、2015年5月30日より新宿武蔵野館などで公開となります。
主演の緑を演じたのは、女優・モデル、そして自ら編集長を務める本『菊池亜希子ムック マッシュ』(小学館)を刊行して、そのセンスとライフスタイルに支持が集まっている菊池亜希子さん。相手役の真生にはNHK『花とアン』で注目された中島歩さんが起用されており、イマドキのカップルの結婚へのスタンスを見事に活写しています。

ここでは、今作が初監督作品で、撮影・編集の過程で自身も結婚を経験したという岨手由貴子さんと菊池さんにダブルインタビュー。撮影時のエピソードやお互いの結婚観についてもお話を伺うことができました。

ーー『グッド・ストライプス』は、いわゆる“できちゃった婚”を扱った作品ですけれど、まずは監督ご自身も映画の製作の最中に結婚されたということで、このテーマを選んだ理由からお聞かせ頂ければと思います。

岨手由貴子監督(以下、岨手):脚本を書き始めたのは、もう3、4年ぐらい前だったのですけれどけど、その時は自分自身が結婚する予定は全くなかったんです。だからこそ、「アラサー」「アラフォー」や「お一人様」みたいキーワードに対して敏感になっている時期で、そういった風潮が「結婚のハードルを上げているんじゃないかな」と思っている部分もありました。
そう考えたときに、「そもそも結婚ってそんなにいいものなのかな」とか、リアルに考えたときに、自分と同世代の、同じ都会に暮らしている一人暮らしの若者同士が、突然結婚するってなったときにどうなるんだろう、っていうところからスタートして考えた企画なんです。

ーーご結婚をされたことで、脚本が変わった部分があるということですが、具体的には?

岨手:結婚する前に書いた第一稿は、ちょっと皮肉っぽいというか、コミカルな要素の比重がもっと大きかった。完成したものにある温かさみたいなものがもうちょっと少なかった気がします。

ーーそれは、例えば挙式を経験なさったことの影響がありますか?

岨手:実は、結婚式のシーンで緑が頭に付けているヘッドドレスは、私が実際に結婚式で着たものなんです(笑)。正直「結婚式とかめんどくさいな」と思っていたんですけど、親族が一堂に会して、単純に自分の家族の幸せを祝福してくれるイベントとしてのよさを感じました。他人同士がつながることで、お互いの親族や友人に会うことになるじゃないですか。それによって、生まれなかったつながりもあると思うので。結婚してから撮影できたので、多分こういった後味がすごく温かい映画になったんじゃないかなと思っています。

ーー岨手監督にとって、主役の菊池さんの魅力を一言で言うのであれば、どういうところになるのかお聞きしたいのですけれど。

菊池亜希子さん(以下、菊池):私も聞いたことないです(笑)。

岨手:この脚本を書いていたときに、『マッシュ』をはじめとする活動を拝見していて、男性に対しての「モテ」みたいな部分よりも、自分自身の好きな物事をすごく大切にされてる方だなというイメージがありました。それで、緑というキャラクターに合っているんじゃないかなと思いました。
ただ、撮影後に感じたのは、菊池さんの懐の大きさ。私が脚本で意図していた緑のキャラクターよりも、実際に演じてもらった緑は、後半に行くほど、どっしりと相手の真生を受け止める表情や仕草を見せていくようになって、より奥行きがあるキャラクターになったと思うんです。これは、おそらく菊池さんご自身が持っている魅力だと思うんですよね。

ーー菊池さんは、ご自身も岐阜県出身で上京を経験されていますが、主人公の緑もやはり地方から出てきた文化系女子というキャラクターです。ご自身の性格と似ている部分と違っている部分はどこになるのでしょう?

菊池:緑は自分なりのファッションのこだわりとかを持っている人で。一見すごくおしゃれな人っぽく見えるかもしれないんですけど、実は頑張っておしゃれになろうとしている人なんだっていうところが「緑だな」っていう気がしています。私自身、長くモデルをさせて頂いていますが、私も田舎出身で、何というか、葛藤があったんですね。学生時代、東京に出て行くのかどうするのかとても悩んだ経験もあって、映画での緑の踏ん張り方が自分と重なるところがあったような気がします。

ーー映画の中で、緑が地元に真生と一緒に帰るシーンがありますよね。終始ぶっきらぼうな態度だったのが印象的でした。

菊池:実家に帰るエピソードは、共感というか、もう肌で感じましたね。隣には真生がいて、でも反対側には自分のもともとの家族がいるという照れくささとか。そういった内弁慶な部分は、認めたくないですけど、私自身にも大いにあると思います。あのシーンでの緑のふてくされた顔は、別にふてくされようと思って演じていたわけでは全然ないんですけれど、でも出ちゃうんですよね、「すごい顔しているな」と思って見ていたんですけど(笑)。緑のそういうダサい部分はすごいグサグサ私にも刺さりますね。

ーーその実家で、緑の田舎にいた当時の金髪ピアス姿の写真が出てくるのですが。菊池さんのイメージとは真逆のヤンキーっぽい姿でびっくりしました。

岨手:私はもっとダサいイメージをしていたんですけど、意外とキマってしまって、「もっとダサくしてほしいのに」と思ってました(笑)。

菊池:でもあの要素は、私の中になかった部分で、学生の頃に刈り上げにしたとか、そういう似たようなことはあったんですけれど、ロックな音楽が大好きで、ピアス開けて、みたいな方向性ではなかったので、そこは私が想像できない部分でした。洋服の好みにしても、たぶん緑なりのこだわりがあって今に至っているから、あのシーンはすごく好きですね。姉と乱闘するまでになるとは、ちょっと思ってなかったんですけど。

ーー中島歩さんが演じた真生との関係についても聞かせて下さい。映画では、緑と真生がどうして4年も付き合っているのか、一見ではわからない。そういった間柄をどのように演じられたのかも教えて頂ければと。

菊池:もはや、真生の好きなところを箇条書きで書けるようなことではなくて、書けてしまうと、何か問題ができたときにだめになってしまう。緑は理論立てて惹かれている部分を言葉にするということを、あんまり信じていない人なんじゃないかなっていう気はしていました。
たぶん恋愛が始まったときはいろいろあって、二人なりにちゃんと提案していたと思うんですけど、そこを通り越して、もし真生に「俺のことのどこが好きなの?」と聞かれたとしても「いまさら何言っているんだ」みたいな感じになると思う。でも一緒にいるんだからということに尽きるし。それぞれが頼もしいんじゃないかな。

ーー育った環境や人間関係、趣味まで違っていて、付き合って結婚までしてしまうって、考えてみると不思議な関係ですね。

菊池:でも、お互い共感することで距離が縮まったカップルのほうが、意外と脆かったりすることもあるんじゃないかなと最近思います。そうじゃなくて、本当に男女として感覚的にストンと惹かれる瞬間があった二人なんだと思います。

ーー監督としてはいかがでしょう?

岨手:菊池さんがおっしゃったように、最初は何かきっかけがあって始まった恋愛だけど、だんだん、日常に流されてなあなあになっていたけれど、結婚することになり……。真生は、緑のぶっきらぼうな部分も一緒に楽しめちゃうところがあるんですよね。それで、言葉尻を取っていくのではなく、普通に会話が続いて二人で笑い合うような流れになる。それは緑のことを全部理解しているからこそで、そういう関係性にお互いなれているということだと思います。

ーー妊娠が分かって、結婚を決めて……と淡々とストーリーが続いていく中で、うじきつよしさん演じる真生のお父さんの家に行った時に、おそらく作中最大のアクシデントシーンがあるじゃないですか。撮影も大変だったのでは、と思うのですが。

菊池:大変でした(笑)。もう、すごく寒かったです。

岨手:一応、水量が少ないところを探したんですけれど、前々日くらいに雨が降っちゃって。それで「ちょっと水が多いね」という中での撮影でした。

菊池:スタッフの方やスタイリストさん、皆さんが「冷たくないように」と準備をしてくださったんですけど、ちょっと水に入ったらもうすぐに全身濡れてしまって、すごい状態でしたね、スタッフの皆さんがバケツリレーでお湯を持って来てくださったんですけど、寒さで何も喋れないくらい。そのシーンで真生は上の道路に来るだけで落ちないので、待ち時間に中島くんに対して「おまえはいいよな」みたいなことを言っていたりしました(笑)。

ーーとはいえ、先ほど監督がお話になった緑の腹の据わり具合が如実に出ているシーンになっていると思います。

菊池:たぶん、緑は妊娠したからといって精神的に不安定になるとかっていうタイプではない。あんな溝に落ちたら、真っ先にパニックを起こしてもおかしくないはずなのに、「大丈夫」って言えるのは、母の勘で「多分平気だよね」と本能的に感じているのかな、という気はしていました。このシーンの撮影はすごく強烈に印象に残っているので。いい思い出ですね。

ーーこの映画では、結婚式を挙げるところまでが描かれているわけですが、そこから先、どのような結婚生活を送ることになるのでしょう?

菊池:それは私もちょっと考えていたんですけれど。結婚式のシーンはすごくきれいだったんですけれど、やっぱりそこがゴールじゃないと思うんです。嵐の前の静けさの瞬間というか。なんだろう? 想像ですけれど、緑はそれほど変わらずに、真生はいい父親であろうとカッコつけていると思います(笑)。

ーー先ほど、監督が菊池さんのことを「モテ」とは距離があるといったことをお話しされていました。今回「結婚」というテーマを演じてみて菊池さんご自身は心境が変わった部分があったのでしょうか?

菊池:「モテ」というキーワードは、モデルを続ける上でどんどん出てくるんですね。私は別にそういう事に大してアンチテーゼを掲げたいわけじゃないんですけれど、10代から20代にかけてはやっぱり違和感があったと思うんです。監督もおっしゃっていましたが、私も世の中「結婚」と言い過ぎているように感じていて、ちょっとうんざりしているところも正直あって。だから「どっちだって別にいいじゃん」と思っています。
この映画は、そういう考えの女子に対して、後押しになる、すごく懐の深いところがあると感じています。私は結婚願望を聞かれても、「その時になってみないとわからないですよ」としか言えなかったけれど、そういう気持ちがちょっと柔らかくなって、「案外悪くないな」と感じられるようになりました。

ーー監督ご自身は、ご結婚された身としてそのあたりいかがでしょう?

岨手:世の中に言われているような結婚観を、不特定多数に向けても仕方なくて、どこかでお互いがOKだと思える人がいれば、「別にいいんじゃないかな」というのはありますね。この映画を観てもらえれば、冒頭では好感の持てない二人が、最後の方では多分応援したくなると思うんですよ。人って知れば知るほど好きになれるんじゃないかな、と思うので、そこを楽しんでもらえればいいなと思っています。

菊池:緑と真生の二人を見ていると、たぶん観た人は身近な誰かのことを思い出すんじゃないかなって気がするんです。それが今近くにいる大事な人なのか、別の人なのか、いろいろな場合があると思うんですけど、「誰かの顔が思い浮かんだとしたら、それはすごい幸せなことだよ」と言いたいし、例えば緑の一瞬の不細工な表情だったりとか、真生の戸惑っている顔とかに誰かが重なったりとかしてくれたら、映画としてよかったのかな、という気がしています。

菊池亜希子主演のラブストーリー:映画『グッド・ストライプス』予告編 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Wh7BdvS9FAQ

『グッド・ストライプス』

5月30日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

配給・宣伝:ファントム・フィルム

映画『グッド・ストライプス』公式サイト
http://good-stripes.com/ [リンク]

(c)2015「グッド・ストライプス」製作委員会

『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』ソウル界のゴット・ファーザーJBと親友ボビー・バードとの愛

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5月30日から公開される映画『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男~』。あのミック・ジャガーがプロデュースしたマイケル・ジャクソン、プリンス、ファレル・ウィリアムスなど未だミュージシャンに影響を与え続けるソウルのゴッドファーザー、ジェームス・ブラウンの初の伝記映画です。

破天荒過ぎるJBの言動と激動人生、そしてLIVEパフォーマンスなど注目すべき要素が多い映画ですが、中でも注目して頂きたいのはJBとあるひとりの男との絆。その男の名はボビー・バード。ジャームス・ブラウンの誰もが知っている代表曲「セックス・マシーン」でJBが「ゲロッパ」と歌った後に「ゲロンナ」という合いの手が入る。このボーカルを務めているのがボビー・バードです。

JBとボビーの出会いはお互いがまだ10代の頃。JBが窃盗の罪で服役中だった刑務所にゴスペルグループのリーダーだったボビーは慰問に訪れ、JBの才能に魅了。そして身寄りのないJBのために自分の家族を説得し保証人となって釈放させた。ボビーがいてこそジェームス・ブラウンというスーパースターが誕生したのです。

ジェームス・ブラウンを演じているのは『42』のチャドウィック・ボーズマン。今最も注目されている黒人俳優である彼がJBの超絶ダンス、しゃべり方やしぐさまで遺族も納得のなりきりぶりを魅せている。そしてボビー・バードを演じるのはネルサン・エリス。TVドラマ『トゥルーブラッド』でゲイ役・ラファイエットを演じ一躍注目された。アメドラには欠かせないゲイキャラを確立しましたがネルサン自身はストレートと公表しています。

モデルとなったボビー・バード本人もゲイでは全く無いが、映画を見ているとJBとの関係は絆を越えてもはや愛(!?)を感じずにはいられないシーンが多いのです。その一例をご紹介しましょう。


JBは才能を開花させ、スターダムを伸し上がる。彼は誰よりも働き者で完ぺき主義者として知られていたが多くの問題があり、メンバーは離れていってしまう。しかしボビーは「なにがあっても君についていくよ、ミスターブラウン」といつも静かに側にいるシーン。もはや仲間を越えた夫婦のような関係です。ちなみにボビー・バードと共に「セックス・マシーン」他数々のヒット曲を飛ばした70年代前半はJBの全盛期と言われてます。

しかしそんな2人の関係にも亀裂が生じます。ある日、影の存在だったボビーが光に少しだけ憧れたとき、JBは容赦ない言葉を浴びせ、ボビーの心を打ち砕き……。そして今まというカリスマを誰よりも愛し、守り、支えてきたボビーは去ってゆきます。ラスト、年老いたJBはある曲をボビーに捧げます。一度別れた嫁に捧げるような甘いバラードを歌う2人の関係は男達の絆を越えた愛とも言うべき間柄を感じることができます。

この2人の並々ならぬ友情関係について「俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 」(文春文庫)」を読んでみると一つ面白いエピソードが。JBがボビー・バードと結婚するため性転換手術を行ったという噂が本当に流れていたそう! この噂はJBのマネージャー、ベン・バート(映画ではダン・エイクロイドが熱演)がJBとボビー・バードの知名度を上げるためゴシップ雑誌にまいた仕掛けとのことですが、この噂は拡大し、JBはファンに股間を触られそうにもなったのだとか。噂が拡大するほど、2人の仲は当時のファンにとって注目すべき事柄であったと思えるエピソードですね。JBを知らない人でも楽しめる男と男の愛憎劇。ぜひご注目を。


『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男~』
http://jamesbrown-movie.jp/

(C)Universal Pictures (C)D Stevens

『新宿スワン』園子温監督&山本又一朗プロデューサーにインタビュー 二人をうならせた綾野剛の役者魂とは?

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新宿・歌舞伎町の裏社会を描いた大人気コミックを鬼才・園子温監督が映画化した『新宿スワン』(5月30日公開)。綾野剛さん、山田孝之さん、沢尻エリカさん、伊勢谷友介さんら豪華キャストを迎え、女性たちに水商売の斡旋をするスカウトマンたちの熾烈な抗争を描きます。

このたびガジェット通信は、『ヒミズ』、『TOKYO TRIBE』などの漫画を原作に独自のエンターテインメントに作り変えてきた園子温監督と、『クローズZERO』シリーズ、『ルパン三世』など、実現困難な企画にあえて立ち向かい大ヒットさせてきた山本又一朗プロデューサーにインタビューを実施。なお、山本さんは“水島力也”名義で本作の脚本にも参加しています。

<ストーリー>
親にもツキにも見放され、帰る電車賃もない白鳥龍彦(綾野剛)は、新宿にやって来る。チンピラたちに絡まれ大乱闘になったところを助けてくれた真虎(伊勢谷友介)にスカウトをやらないかと誘われる。それは幸せ請負人。いい女を探してクラブにホステスを紹介する仕事だ。「俺がスカウトした女の子には必ず幸せだって言わせます!」男と女の欲望が交差するこの街で、龍彦は一端のスカウトマンになることを誓う。この先に待ち受ける、過酷な試練を知らずに――。

監督や役者の暴走が不可欠

――まずはお二人のご関係について伺いたいのですが、親交はいつ頃からあったのでしょうか?

山本P:監督のデビュー当時から、食事会の席とかでは顔を合わせていました。

園監督:仕事ではなく、映画人が集まる飲み会とかで。

――満を持して、ようやく一緒に作品を作ることができたわけですね。

山本P:彼自身は領域を狭く深く絞り込んでいくような作風だったから、低予算の中でも創意工夫によって新しいことを生み出そうとする技量が世間に評価されて、次第に“低予算の帝王”みたいな扱いになっちゃったわけ。でも彼はそれで満足するような人間じゃないし、メジャー映画でも良い味を出せるという確信があったから、いつか一緒にやろうとは話していました。『新宿スワン』については脚本の内容に合意してもらった上で、“園ワールド”をうまく混ぜ合わせてくれたので狙い通りの作品になりましたね。

――監督はご自身が脚本に携わっていない作品ということで、いつもと違った難しさはありましたか?

園監督:まったくないです。むしろ今までと同じことをやり続ける方が違和感なので、常に前の作品とは違うことをやりたいんですよ。今作で演出に徹したのはもの凄く楽しかったし、新しい発見がいっぱいありました。

――原作自体はオファーを受けてからお読みになったのでしょうか?

園監督:『ヤングマガジン』で毎週読んでいました。めちゃくちゃ面白かったです。映画化するっていう話も誌面の情報で知ったので、当時は誰が監督するんだろうって思っていました(笑)。『ヒミズ』とか『みんな!エスパーだよ!』とか、なぜか僕は『ヤンマガ』の作品に携わることが多いんですよね。

――山本さんも漫画原作の作品を数多く製作されていますが、原作ファンがいることで特有の難しさは感じませんか?

山本P:『ルパン三世』なんかは『漫画アクション』の連載当初から愛読していたし、若い頃は原作者のモンキー・パンチさんとも付き合いが深くてよく新宿でご一緒して飲んでいたので、「俺は原作の原点に対する理解がある」みたいなことを勝手に信じ込むんですよ。周りの目を気にし始めたら悩みは尽きない。だから出てくる結論は「誰の言うことも聞かねえ」となる(笑)。もちろん脚本だけは各所の合意を得てスタートしますけどね。でも原作漫画の高揚感をのびのびと表現するには、監督や役者のやり過ぎ感と言うか、“暴走”が不可欠なんです。

――今作もエネルギッシュな作品になっていますが、現場で暴走は見られましたか?

山本P:初日の撮影が今でも忘れられなくて、綾野剛がとんでもないテンションで現場にやって来たんですよ。龍彦(綾野剛)と真虎(伊勢谷友介)が初めて出会って食事をするシーンだったんだけど、もの凄い勢いで米粒をまき散らしてセリフをまくし立てる姿を見て、「大丈夫かな、これで……」と監督の方をチラっと見たんです。


――劇中でのキャラクター像がそこで決まってしまいますもんね。

山本P:そしたら、「はい、OKでーす」って言いながらも、悩んでいるのが分かるんです(笑)。でも結局あのハイテンションを許したことで、剛はその後の演技でも原作漫画の持つコミカルなデフォルメに対して躊躇せず自信を持って取り組んでいきましたね。映画が原作の世界観に肉薄できたのは、あの初日の出来事がすべてだと思っています。

――監督としては、結構悩まれたんですか?

園監督:とにかくビックリしちゃって、伊勢谷くんも驚いてちょっと引いてたし(笑)。でもそこで、このテンションの演技をケアしていこうと現場の方向性が固まりました。


――ちなみに、出演者の中で歌舞伎町のスカウトマンに最も向いているのは誰だと思いますか?

園監督:やっぱり綾野くんは凄く向いてるんじゃないかな。現場では遠くからカメラを回して、街の中で延々とスカウトしてもらったんですよ。もちろん女の子はエキストラを用意してたんだけど、アドリブで女の子とタクシーに乗り込んじゃって……。龍彦というキャラを演じてはいるんだけど、さばき方が素晴らしすぎてコイツは本物だと。

大きい夢をドカンと抱いて欲しい


――新宿・歌舞伎町のイメージや思い出などがあれば聞かせてください。

園監督:地方にいたころから、東京って聞いて思い浮かべる街はやっぱり新宿だったんですよ。今は昔の新宿とはちょっと変わってしまいましたけど、渋谷や原宿とは違うギラギラした雰囲気がありましたね。だから映画を観ると、歌舞伎町ってこんなにきらびやかで若いキレイなお姉ちゃんがごった返しているかな? と思うかもしれませんが、今よりも活気がある頃の新宿を混ぜちゃいました。

――龍彦のように、無一文で東京のど真ん中に飛び込んでみようと考える若者は珍しくなっているかもしれないですよね。

山本P:今は不景気だと言われながらも非常に充足している社会で、さしたる情熱を持たずとも不便なく生きていける。だから大きな希望や夢を持って生きていこうと考える若者は少なくなってるんじゃないかな。とにかくトップを目指して上りつめるという人生観を持っていた僕らの時代とは違う気がするんです。そんな世の中だからこそ、龍彦のような生き方は見ていて面白いんだよね。志を持って「俺はこう生きていくんだ」と大声で叫んでみる生き方は大変だけど楽しいと思いますよ。

園監督:最近の日本映画でも、あまり野望を持たない若者が主人公で、しがない生活を送っているのがイカしてるみたいな作品が多すぎると思ってるんです。龍彦のように時代と逆行して生きている若者の姿に挑発されて、小さくまとまらずに大きい夢をドカンと抱いて生きて欲しいですよね。

――そんな園監督は、以前ガジェット通信のインタビューで「監督は辞める方向に進んでいる」とおっしゃっていましたが、今も変わらないですか?

園監督:それは僕の口癖なんです(笑)。映画の撮影って次回作のことは考えられなくなるくらい労力を必要とするから、撮影が終わった頃には「あぁ、辞めたい」って思っちゃうんです。

山本P:最後の一作のつもりで臨むという覚悟だろうね。

――気が早いですけど、『新宿スワン』の続編にも期待しちゃうのですが……。

山本P:作っていて本当に楽しかった。もっともっと龍彦を見たいし、やりますよ絶対! と言っても、それをジャッジするのは観客なので、まずは今作を楽しんで欲しいですね。

――監督の引退はまだまだ先になりそうですね(笑)。本日はありがとうございました!

『新宿スワン』公式サイト:
http://shinjuku-swan.jp/

【生放送予告】映画『新宿スワン』公開直前放送! 見所から“夜のスカウト事情”までまったりトーク

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5月30日より公開の映画『新宿スワン』。新宿・歌舞伎町の裏社会を描いた大人気コミックを鬼才・園子温監督が映画化した『新宿スワン』(5月30日公開)。綾野剛さん、山田孝之さん、沢尻エリカさん、伊勢谷友介さんら豪華キャストを迎え、女性たちに水商売の斡旋をするスカウトマンたちの熾烈な抗争を描きます。

筆者は原作ファンなのですが、映画も激アツ! 綾野さんらキャスト陣の熱演ぶりも素晴らしく、ドキドキしちゃうほどの迫力。鬼才として知られる園監督ですが、今回は原作に忠実に、良い意味で万人にオススメのエンターテイメント作品になっています。

今回、ガジェット通信がお届けする、映画情報ニコニコ生放送「エイガ通信」では、この『新宿スワン』をピックアップ。映画の動画を交えて、見所をご紹介します。

また、今回は映画の見所とあわせて、スカウトってなんぞや? ほんとにこんなに恐い世界なの? というのを、現役水商売おねーさんたちにアンケートを実施。新宿の闇をよく知るとある人物を迎えてお話していきます。

ゆったりまったり、かつギラギラとお楽しみください!

【エイガ通信】『シンデレラ』公開記念! ジャパン・プレミア潜入レポート
放送日:5月28日(月)19:00〜(大体1時間半くらい)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv221990956

※『新宿スワン』監督、キャスト陣の出演はございません。

TOKIO長瀬智也が11年ぶりにクドカンとタッグ! 地獄でバンド活動する“赤鬼”に変身

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TOKIOの長瀬智也が11年ぶりにクドカン作品に出演! 映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の制作が決定しました。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』は“地獄”をテーマにしたコメディ。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』ストーリー
フツーの高校生・大助は、同級生のひろ美ちゃんに片思い中。修学旅行中のある日、大助たちの乗るバスが、不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは――深紅に染まった空と炎、髑髏(どくろ)が転がり人々が責め苦を受ける、ホンモノの【地獄】だった!!
なんで俺だけ?! まだキスもしたことないのに、このまま死ぬには若すぎる!! 慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる<赤鬼>のキラーK。彼の“鬼特訓”のもと、よみがえりを賭けた大助の地獄めぐりが幕を明ける!!

監督・脚本は、演劇・映画・TVドラマとジャンルを股にかけ、日本のエンタテインメント界を牽引する、当代きってのストーリーテラー、宮藤官九郎。映画『謝罪の王様』や『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」など話題作の脚本を手がけ、奇想天外なのになぜか熱い共感を呼ぶ笑いを生み出してきた宮藤監督。彼が、完全オリジナル作品で、待望の監督最新作の舞台に選んだのは、地獄。

荒唐無稽なシチュエーションだが、実はそこで描かれるのは、若くしてこの世を去った少年が、クラスメイトに告白したい一心で、赤鬼と一緒に地獄からの生還を目指して大奮闘するという、ストレートな青春ストーリーという事です。

地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギターである、キラーKを演じるのは7年ぶりの映画主演となる、TOKIOの長瀬智也。宮藤の初監督作『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)ほか、宮藤が手がけたTVドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(00/TBS・脚本)、「タイガー&ドラゴン」(05/TBS・脚本)、「うぬぼれ刑事」(10/TBS・脚本、演出)でも主演を務めている長瀬。宮藤監督との久しぶりのタッグに期待が高まります。

今回は、数々の人気レギュラーTV番組を持ち、音楽活動も盛んなTOKIOのメンバーとして、老若男女問わず圧倒的な支持を誇る長瀬が、特殊メイクで、みんなの“鬼像”をブチ壊す、超ハイテンションでロックな赤鬼に大変身! キラーKが率いる地獄のロックバンド・地獄図(ヘルズ)が演奏する、映画オリジナル曲にも要注目です。

地獄に堕ちる高校生・大助を演じるのは、『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14/大友啓史監督)など話題作への出演が相次ぐ若手実力派・神木隆之介。宮藤作品への参加は、11年のTVドラマ「11人もいる!」(EX・脚本)以来。謎めいた二枚目のイメージを封印して、大した悪事もしでかしていないのに地獄で四苦八苦するイマドキの高校生役で、新境地を開拓。地獄のロックバンド・地獄図(ヘルズ)の一員として、猛特訓したギターの腕前と歌声も披露するとのことで、超楽しみ。

本作は、5月中旬に都内でクランクインしており、夏クランクアップ、年内に完成予定。2016年2月全国ロードショーを予定という事なので、首を長くして待とう!

監督、長瀬さん、神木さんのコメントは以下のとおり。

【宮藤監督コメント】
高齢化社会だし、自分もいつか死ぬし「死ぬのが怖くなくなる映画」を作りたいと思ったのが発端です。意気込みは特にございません。四作目ですからはしゃがず、気取らず、意気込まず、長瀬くん、神木くん、みなさんの魅力を撮りこぼさないよう細心の注意をはらうのみです。すいません。忙しいのでこのへんで。

【長瀬智也コメント】
宮藤(官九郎)監督とは以前、音楽を題材にした作品をやりたいという話をしたことがあったので、今回の企画は待っていました!という感じでした。
“ロック”には怖いイメージがあるけれど、本当は笑えるところもある。地獄や鬼という設定はトリッキーでも、実はそこに深いメッセージが隠されている。ロックの素晴らしいところが凝縮された作品にしたいと思いますし、このような作品に出会わせてくださった宮藤監督とスタッフの皆さんに本当に感謝しています! 赤鬼・キラーKの扮装は、パッと見るだけでは、僕だとわからないんじゃないかな。衣装も音楽もとてもカッコいいので、期待してください。
(神木)隆之介くんは、素晴らしい役者になったと再会して思いました。自分にない彼のさわやかで真っ直ぐなところと、交わり合って化学反応がおきれば良いなと思っています。15ぶりに、もう一回ぶつかり合えることを楽しみにしています。後にも先にもない作品だと思うので、自分も勿論ですが全ての出演者と関係者にとって代表作となるよう思い切ってやらせて頂きます。

【神木隆之介コメント】
宮藤監督の作品に参加できて、とても嬉しいけれど緊張感もあります。脚本を読みながら、ずっと笑っていました。
大助を演じるにあたっては、一生懸命まじめに、ダサくなりたいと思います。ギターは中学・高校の時、時々弾いていたのですが、今回本格的に練習しました。プレッシャーを感じますが、頑張ります。
長瀬(智也)さんとの共演は小学校3年生の時以来です。当時の優しいお兄ちゃんという印象から変わらないですが、自分も大人になりどんな風に関係性を作っていけるのかとても楽しみです。
笑いが絶えない現場にして、観てくださる方にその楽しさが伝わればと思います。くだらないことに一生懸命でそれが笑えるけれど、最後には笑顔のまま涙が出てくるような温かい映画にしたいと思います。

(C)2016 Asmik Ace, Inc.

スティーヴ・ブシェミを日本に呼ぼうプロジェクト

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なぜ、そんなにもみんなからイジられる?
なぜ、彼を笑い者にする?
なぜ、常に「醜男(ぶおとこ)」の代名詞扱いを受けるのか…

スティーヴ・ブシェミは常にブサイクを前面に押し出した脇役に徹してきた。みずから進んでブサイクを売りにしていたのだろうか?
否…それはないと、筆者は力強く否定したい!
一度見たら忘れられないオーラを放っているから、需要のある顔なのだろう。脇役に彼のような俳優を添えることで、作品の中にそしてシーン一つにしろ唯一無二の余韻が残るのだ。
一度見た人は彼の名前を知らなくても、その顔を忘れることはないだろう。

脇役だからこそ必要になる “殺され演技”

ブシェミは、脇役専門だから当然殺される役回りが多くなる。
『デスペラード(1995)』では、冒頭であんなに強烈な印象を残しているにもかかわらず、話の半分も進まないうちに突然現れたダニー・トレホにいきなりナイフで刺され即死。
『ファーゴ(1996)』では、なんと斧で叩き殺され、ミンチにされるという無惨さ。

その辺を踏まえながら、この動画を見ていただきたい。

進化を遂げたスティーヴ・ブシェミ

さて、2000年に入って昨今ではテレビでの活躍が中心のブシェミ。監督をしたり『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』では主演をつとめ、受賞までしている。
その活躍ぶりに比例するように、ネット上では彼の顔を揶揄する写真(加工し、イジって作品にされる)がネットで挙げられてるのが、イマイチ筆者は釈然としない。
たとえ、それが人気の象徴であったとしても「ブシェミをバカにするな!」と筆者は声高に訴えたい?!

        ブシェミって、ハムスター顔?だっけ?!

        こんな猫、よく見かけ…いやいや見ません、絶対!

          ヒヨコになっちゃったーーー

          わりと普通のブシェミ。

          よくみかけるgif画像

“ディス・イズ・ブシェミ”なオススメ作品

個人的に映画における特別な時期が90年代だったことが起因しているのか、この時代に「This is BUSCEMI」な作品が多い。1990年代の彼がいつまでも筆者の中で一番輝きを放っているのだ。

(映画『ゴーストワールド』から イーニドが描いた絵)

−−−−− 筆者が選ぶ、「これぞブシェミだ!」的な作品5選 −−−−−

イン・ザ・スープ(In the Soup – 1992)
ブシェミ主役。1992年サンダンス映画祭でグランプリを受賞した知る人ぞ知る名作。『フラッシュ・ダンス』で当時アレクサンダー・ロックウェル監督の妻だったジェニファー・ビールスも出演している。映画製作の資金を出してくれるという小粋な謎のおじいちゃん(シーモア・カッセル)と映画監督を夢見るさえない男(ブシェミ)の物語。
チャチャチャを踊るブシェミがかわいい…

リビング・イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌 (Living in Oblivion – 1995)
『リアル・ブロンド (1997)』のトム・ディチロ監督作品。ディチロ監督がブシェミを主役に…と熱望して撮られたのが本作。朝早くの撮影でイマイチ落ち着かない売れない映画監督のニック(ブシェミ)。ワンカットの撮影のために俳優、スタッフ様々な人たちが入り乱れて「撮り直し、撮り直し」の大混乱状態。温和なニックもキレまくり…
キャサリン・キーナーが若くて美しい、彼女の脇毛も見どころ。『ハードロック・ハイジャック(1994)』と同じように長髪のブシェミがステキ。
(日本は未DVD化)

トゥリーズ・ラウンジ(Trees Lounge – 1996)
ブシェミ初監督作品にして、主演。長らく付き合っていた女性と別れ、失業中のトミー(ブシェミ)はいつも酒場に入り浸り酒に溺れている。
ある夏の日、急死した叔父がやっていたアイスクリーム売りの仕事をすることになるトミーは、別れた恋人の17歳の姪(クロエ・セヴィニー)と出会いただならぬ関係になっていく。
クロエ・セヴィニーの初々しさ…眩しすぎる。売れる前のサミュエル・L・ジャクソンも脇役で出演。
(日本は未DVD化)

ビッグ・リボウスキ(The Big Lebowski – 1998)
あまりにも有名なコーエン兄弟監督作品。これぞブシェミだ!といわんばかりに“背景になりきった役”に徹してる。
ジェフ・ブリッジスとジョン・グッドマンのヨタ話を聞かされ、2人のおバカな騒動に巻き込まれながら、いつも会話に口をはさむ隙さえ与えられない影の薄い男役。
コーエン兄弟作品の中で筆者一番お気に入り。

ゴーストワールド(Ghost World – 2001)
同名のコミック本の映画化、テリー・ツワイゴフ監督作品。こちらも『トゥリーズ・ラウンジ』についで中年男(ブシェミ)がティーンの女の子とただならぬ関係になっていく話。
大人しいオタク男が、キレた時の豹変ぶりが見どころ。だらだらと横断歩道を渡る親子にキレるシーンがいい!!
メイキングでツワイゴフ監督の奥さんが「浮気するとしたらスティーヴ・ブシェミ以外は考えられないわ」とまで言わしめる男なのである。

今後のブシェミ。実現させて欲しい「ブシェミ映画祭」

スティーヴ・ブシェミは、筆者の知る範囲において来日歴は一度もない。
まさか、日本が嫌いなわけでもないだろう…調べてみたが、ネット上ではそのような記述は見かけない。この辺で、初来日を果たしてもらいたいところだ。
実現するためには…?
手っ取り早い方法は、「ブシェミ映画祭」を開催することだ、筆者はそれを強く願う。
来日の話もまったくないうちに、筆者は早々に上映ラインナップまで妄想しながら、空港に降り立つブシェミの姿を思い描く毎日だ。

そして
スティーヴ・ブシェミを日本に呼ぼうプロジェクト
本日、この記事をもって発足したことをお知らせする。
(今のところ、プロジェクトメンバーは筆者のみ。ご協力いただける方は、筆者のブログに記載されているアドレスまでご連絡下さい。)

画像掲載元
トップ画像: http://www.reddit.com/r/SteveBuscemi/
おもしろいブシェミ画像4点: http://www.sadanduseless.com/2011/04/steve-buscemi-meme-is-getting-out-of-control/
gif画像: http://uproxx.com/webculture/2012/12/the-15-most-disturbing-steve-buscemi-gifs/#page/15
イーニドの絵:http://rhomany.org.uk/2011/05/02/art-journals-on-tv-ghost-world/

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 風凛王(ぷー・りんうぉん)) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

『新宿スワン』綾野剛&伊勢谷友介インタビュー「表情・仕草を漫画から学んで体になじませた」

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新宿・歌舞伎町の裏社会を描いた大人気コミックを鬼才・園子温監督が映画化した『新宿スワン』(5月30日公開)。鬼才・園子温監督がメガホンをとり、女性たちに水商売の斡旋をするスカウトマンたちの熾烈な抗争を描きます。

本作の主人公・白鳥龍彦を演じるのは、昨年公開された主演作『そこのみにて光輝く』で、本年度のヨコハマ映画祭、キネマ旬報ベスト・テン、毎日映画コンクールの主演男優賞を受賞、代表作を更新し続ける綾野剛さん。龍彦をスカウトの道へ導く、真虎を『るろうに剣心』『ジョーカー・ゲーム』『花燃ゆ』と幅広く出演している伊勢谷友介さんが演じます。

今回がジェット通信では、綾野さん、伊勢谷さんのお2人。映画で意識した事、初共演のお互いへの印象などなど、色々とお話を伺ってきました。

(撮影:しゃむ)

―映画素晴らしかったです。私は原作の「新宿スワン」のファンなのですが、漫画から抜け出て来た様なキャラクターへのなりきり具合もすごかったです。

綾野剛:原作を読んで、白鳥龍彦というのは非常に愛おしい人物だなと思いました。オファーをいただいた時、自分に出来るのか? と自問自答はしましたね。でも、漫画という資料があったので、表情や土下座の仕方など仕草まで全部体になじませて、現場に臨みました。

伊勢谷友介:漫画を読み始めた最初は、辛い事ばかり起きるひどい話だなと思いました。でも、だんだんとこの漫画が伝えたい事、作者のメッセージが分かってきて、最終的にはドはまりしましたね。今回の映画では「真虎」を含めどこまで描かれているか楽しみにしていて下さい。

―真虎を演じるにあたって意識した部分はありますか?

伊勢谷友介:真虎って状況の説明役で、セリフ量が多いので、それを覚えるのが大変でしたね。『花燃ゆ』の松陰先生とか、『MOZU』とか、最近演じる役が全部セリフが多くて。そういう役が増える年齢になってきたって事なんだなと思います。


―お2人は園監督と本格的にご一緒するのは初めてとのことですが、今回の撮影はいかがだったでしょうか。

伊勢谷友介:園さんとは一度ご一緒させていただいたんですけど、1日のみの撮影だったんですよ。今回、はじめてがっつり参加出来て良かったです(笑)。僕は芸大出身でパフォーマンスアートをやっていたのですが、以前、園さんの「東京ガガガ」を見た時「これはやられた」と思ったんですね。そういう、面白い表現をされる方とご一緒出来て良かったですね。

―園監督が『新宿スワン』の様なバジェットの作品を撮る事に驚く映画ファンも多いと思います。

綾野剛:こういったメジャーな作品にも挑戦する事で、新しいステージに行こうとしている姿勢を感しました。『新宿スワン』の規模だから出来る表現をあきらめていない。暴力シーンだって実際殴って、血を見せる方が簡単だし、本当にセックスしちゃったほうが簡単だけどそれをしない。しない事が挑戦ですよ。それが一番難しいのですから。

―これまでと違う層に多く観られる、という事も楽しみですよね。

伊勢谷友介:大体、園子温って文字を見た時に、名前だって分かる人がいなそうですよね(笑)。今回の撮影では、監督の中では当り前の事だけど、僕にとっては驚きって事が何度かありました。例えば、街の中でスカウトしてきた女の子を映画に出しちゃったり。俺の相手役の女の子が一般の方だった時があったんですよ。こういうと語弊があるかもしれないですけど、今一番映画を自由に撮っている人だと思いますね。


―この映画では先日たて壊された「新宿ミラノ座」などがロケ地として使われていますね。

綾野剛:そう。あと「バースト」が入っているビルももう無いんですよね。僕が10代、20代前半の時にいっていた思入れのある場所もどんどん無くなっている。今新宿は再開発が進んでいますが、新宿が持っている毒が外に出ない様に、防波堤の役目をしていた建物を簡単に壊し過ぎ。代々木や渋谷がおかしくなっちゃうのになあって思いますね。ボーリング場での撮影がありますが、「もう取り壊すので、好きに使ってください」と言う事で、あんなシーンが出来たんです。

伊勢谷友介:僕はずっと東京なんですけど、新宿にはあまり行かなかったので正直思い出は無いんです。でも、昔は悪そうな場所がいっぱいありましたけど、それが減ってクリーンになっていっているなとは思います。クリーンになるって事は快適で安全になるという良い面もあるけど、独自の文化は失われている気がしますよね。

―お2人は本作で初共演という事ですが、お互いの印象について教えていただけますか?

綾野剛:伊勢谷友介さんって、僕等の世代が憧れる俳優の代表じゃないですか。アイコン的な存在で。だから今回ご一緒させていただいて嬉しかったし、あ、俺が観ていた伊勢谷友介だって思う瞬間もあって。あと、伊勢谷さんは色々と許してくれるんですよ。「もう分かったよ、剛だからいいか」って。こんな兄さんがいると安心感があります

伊勢谷友介:許してくれない人が相手でも自由にやりそうじゃない(笑)。

綾野剛:そんな事ないですよ(笑)。飲んでても、伊勢谷さんが先に帰ろうとして「もうちょっと」って言うと、仕方ねえなっていてくれる。面倒くさがっててもいてくれるところが優しい。

伊勢谷友介:一言で言うと“可愛げ”があるんですよね。今の若い俳優っていい子ちゃんが多くなってきていると思うんですよね。僕の時代は先輩達がはちゃめちゃだったから、いい子になろうとしていた。でも、綾野くんはちゃんと自分のやりたいことが言える。年下でも年上でも巻き込んでくれる「人たらし」なんですよね。人を愛しているし、自分の話もちゃんとしてくれるし。こうやって喋っている所見てると、小動物みたいで可愛いでしょ?(笑)

―山田孝之さん、深水元基さんなどその他の出演者も本当に役にハマりきっていましたね。

綾野剛:深水さんはとても優しい方なので、人を殴るシーンが思い切り出来なくて、大変だったみたいです。

伊勢谷友介:元基は本当に優しい性格なんですよ。(山田)孝之だってルックスよりもずっと優しい男だから楽しい現場でしたよ。

―綾野さんは出演作が続いていて、様々なキャラクターを演じていますが、その切り替えというのは自然に出来ているのでしょうか?

綾野剛:役を引きずるという事もありませんし、完全に無くなるという事もありません。これまで80作品くらいやっているのですが、その役は全部自分の中に生きています。僕は、自分の体を箱として役に貸しているだけなので、役に人生を勉強させてもらってる。今回の龍彦にも色々な事を教えてもらいました。

―綾野さんの龍彦、漫画以上に皆に愛されるキャラクターになると思います。今日はどうもありがとうございました!
■綾野剛/スタイリスト:長瀬哲朗/高橋事務所
ヘアメイク:石邑麻由

■伊勢谷友介/スタイリスト:葛西信博/リバースプロジェクト
ヘアメイク:ShinYa/プライマル


綾野剛さん演じる白鳥龍彦。


伊勢谷友介さん演じる真虎。


『新宿スワン』ストーリー

親にもツキにも見放され、帰る電車賃もない白鳥龍彦(綾野剛)は、新宿にやって来る。チンピラたちに絡まれ大乱闘になったところを助けてくれた真虎(伊勢谷友介)にスカウトをやらないかと誘われる。それは幸せ請負人。いい女を探してクラブにホステスを紹介する仕事だ。「俺がスカウトした女の子には必ず幸せだって言わせます!」男と女の欲望が交差するこの街で、龍彦は一端のスカウトマンになることを誓う。この先に待ち受ける、過酷な試練を知らずに――。

『新宿スワン』公式サイト
http://shinjuku-swan.jp/


ハマケン率いる“在日ファンク”が語るジェームス・ブラウンの魅力!  「魂(ソウル)がファンクを生み出してる」

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5月30日から公開される映画『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』。あのミック・ジャガーがプロデュースしたマイケル・ジャクソン、プリンス、ファレル・ウィリアムスなど未だミュージシャンに影響を与え続けるソウルのゴッドファーザー、ジェームス・ブラウンの初の伝記映画です。

破天荒過ぎるJBの言動と激動人生、そしてLIVEパフォーマンスなど、見所たくさんの本作。大スクリーンで観れば思わず体が踊り出しちゃうこと間違い無しです。今回は、ジェイームス・ブラウンから流れをくむファンクを日本に在りながら再認識する、ファンクバンド「在日ファンク」の浜野謙太さん、永田真毅さん、仰木亮彦さんの3人に感想などお話を伺いました。

【関連記事】『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』ソウル界のゴット・ファーザーJBと親友ボビー・バードとの愛
http://getnews.jp/archives/972642


ーー『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』がいよいよ公開となりますが、映画を観た感想を教えていただけますか?

浜野:いやあ、本当に最高で。試写会で観た時、余韻でなかなか立ち上がれなかったんですよ。泣いてしまって立ち上がれなくて一番最後まで座っていた。僕らジェームス・ブラウンが亡くなった事をきっかけにバンドを結成してるので、こうして改めて映画になって嬉しかったですね。

貧乏で差別されて、厳しい生い立ちもしっかり描かれているんですけど、時系列がバラバラで、そんなシーンの直後に痛快なライブシーンが来たりするので「色々あるけどさ、それはまあ置いといて、かっこよければいいんだ!」と言われている気がして。

仰木:ストーリーも素晴らしいんですけど、ライブシーンのこだわりがすごかったですね。僕はギターなので、ついギターを見ちゃうのですが、年代ごとに使っているギターが違っていてすごくリアルなんです。昔のギターはどうしてもクラックが割れてしまうんですけど、新品の様にキレイで驚きました。ファンクを知らなくても音楽好きなら絶対に楽しめる作品だと思いますね。

永田:僕もドラムなので楽器や、機材につい注目しちゃいましたね。後は役者さんが年齢の違うJBを演じているところがすごいなと。

浜野:彼、本当にすごかったよね。歩き方、しゃべり方、踊り方が全部JBで。素晴らしい演技だった。

ーーライブシーンの迫力ももちろんですが、JBってこういう人生だったんだという人間ドラマも楽しめますよね。

浜野:JBを一人の男として描いている所が良いですよね。JBはすごい人なんだ!って押し付けがましく讃えているわけでは無い、変に美化していない所が好きです。高校生の時にJBをしっかり聴いて、衝撃を受けて今こういう音楽をやっているわけですが、なんだかんだ言ってファンクの世界ではJBが一番偉いんだっていうのが実感できるのがすごいですね。彼の名前を出せば誰も文句言わない。水戸黄門の印籠みたいな(笑)。

永田:映画を観るとマイケル・ジャクソンよりも偉い、すごいんだってよく分かりますね。魂(ソウル)がファンクを生み出してるんだって感じますね。生き様があってのファンクだなと。

ーーなかなか決めるのは難しいかと思うのですが、JBの曲で一番好きな曲はどれですか?

仰木:「Give It up or Turn It Loose 」ですね。在日ファンクをはじめた時、オリジナル曲が無くてよく演奏していたので思い出があります。

永田:「Funky Drummer」ですね。あれをやらないとライブがしまらない! という感じで大好きな曲です。

浜野:JBの曲全部聴いて、色んな曲何度も聴いた後にやっぱり「Sex Machine」はスゴいなって思いますね。音楽を超えて真剣にセックスと向き合ってる(笑)。JBの、国境の無い格好良さが全開だな、と。

ーー映画の中でも名曲の数々が楽しめるので、ライブに行く気持ちで映画を楽しんで欲しいですね。今日はありがとうございました!

【在日ファンク 公演情報】

公演日:2015年 09 月 23日 (水・祝)
会場:東京 北とぴあ さくらホール
開場/開演:17:00/ 18:00
前売り/当日:¥4,000/ ¥4,500(全席指定・ドリンク代別)
※北とぴあメンバーズ:¥3,600(全席指定・ドリンク代別)
チケット一般発売日:2015年 06月 03日 (水)
問合せ:(公財)北区文化振興財団 03-5390-1221

※3歳以下の児童の入場不可
※車椅子席をご希望の方は下記お問い合わせ先にてご予約ください(数に限りがあります)。
※託児はチケットを購入のうえ9月16日(水)までに下記へお申込みください(2歳~就学前・有料・先着順受付)。 
(株)マザーズ 0120-788-222 (平日10時~12時、13時~17時)

「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~」
http://jamesbrown-movie.jp/

【 Trip to 90’s 】 サム★サフィ( 1992 )

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日々の生活に疲れたという方必見、日仏合作「サム★サフィ(1992)」を紹介したい。
筆者もこの映画を初めてみたその頃、人生における最悪の時期で自分自身にモヤモヤを募らせ、他人にもイライラしまくりの毎日を送っていた。そして出会ったのが本作だ。

自由すぎる主人公 エヴァ

スペインでストリッパーをしながら、根なし草のような生活をしているエヴァ(オーレ・アッテカ)。母親も自宅の家具を差し押さえられるという極限状態でアートの中に生きる人間。
エヴァはとうとう今の状況に嫌気がさしはじめ、ストリップ小屋のお金を持ち逃げし飛び出してしまう。彼氏と街を歩きながらふと「普通に生きる人」が気になりだし、普通に働いてお給料をもらいながら生活する決心をする。

普通に生活する……9時から5時まで働いて毎月お給料をもらい、稼いだお金で買い物しその食材で料理し……人が寝る時間に寝て、日が昇れば起きる生活のこと。
ストリッパーやグルーピーで生活して来たエヴァにとっては、これが“普通の生活”だ。
大部分の人がその“普通の生活”を生きているから、それに憧れるという女の子を驚異の目で見てしまうだろう。

「普通の生活は、私にとってエキゾチックなの。」

(エヴァ)

これ、なかなか名言。
エヴァはゲイの画家 ピーターの家に転がりこみ、仕事が見つかるまでお世話になる。掃除機をかけることにすら新鮮さをおぼえ、楽しそうに掃除する彼女の姿が微笑ましい。
食器を洗うのに洗剤を間違えてオリーブオイルで洗ってしまったり……とにかく笑える。
そして、失敗しても前だけを向いていられる彼女が羨ましくもある。

エキセントリックな主人公…だけど学べることがいっぱい


そんな彼女にもとうとう念願の仕事が見つかる。ゲイのカップルの家で家政婦をすることになり、クレームの手紙を書き続ける偏屈なオヤジとも仲良くなり、小さいながらも一歩踏み出しはじめる。
手作りの料理はお世辞にも上手とはいえないけれど、オジサン達に喜んでもらえるエヴァ。
確かに「世の中こんなにうまくいくかー」とも思ってしまうのだ。
しかしエヴァを見ていると、彼女なりの処世術に気づく。

常に前しか見ていない、やりたいこと目指して一直線

いかなる状況でも愉しむ

他人に優しい

電話や役所の窓口などでも“一歩譲る”会話

エヴァの姿を見て思うことは、仕事の面接で高校中退という学歴を臆せずハキハキと告げる。自然な毅然さぶり、偏屈じゃないところがいい……常に何にでも前向きに挑戦していく。
これ、筆者にとって一番羨ましいところである。
見知らぬ人にも優しいので、そこから思いがけない繋がりが生まれたりもする。
このたぐいまれなコミュニケーション能力に、自分自身気付いていない彼女がまたおもしろい。

「他者に依存しながら生きたくないの」(エヴァ)

「人生は依存のゲームだから面白いんだ、依存しなくなる時、それは死ぬ時だ」
(ピーター)

劇中のこのやりとり、ハッとする部分だ……ユニークでおしゃれで軽快な映画だが、学ぶところが多い。
幸運は、前向きな人の後ろについてくる!

衣装はヒロミチナカノが協力。ファッションも学ぶべし!

オレンジのビニールっぽい四角の端切れを黒いビニールテープを貼ってスカートにしたり、黒いスケスケ・シースルーを赤いブラの上にサラッと自然に着たり。
うーん、大胆!
役場に勤めはじめたら地味なくすんだブルーのスーツを購入するも、スニーカーを履くことでひと味違う着こなし。ファッショナブルで真っすぐなエヴァの生き方は、女性の共感を呼ぶこと間違いなし。
劇中にネナ・チェリーの音楽が使われているのも、筆者にとって「ややっ!いい趣味してるな」という感じだった。

映画のタイトル「Sam Suffit」はフランス語で、日本語に直すと「もう、うんざり!」という意味だそう。
ありきたりな毎日にうんざりという人、心が少し疲れている時など、この作品は“一服の清涼剤”となるだろう。
エヴァを演じるオーレ・アッテカの巨乳にもついつい目がいってしまう……。
監督は、「エリザとエリック(1988)」 「ガーターベルトの夜(1990)」などのヴィルジニー・テヴネ。衣装や美術にこだわった彼女の映画は、アーティスティックで20年以上経た今見るからこそ新鮮だ。

余談だが、筆者宅の猫(プロフ画像)の名前はこの映画から名付けたものだ。

画像掲載元:
http://www.premiere.fr/Cinema/Photos-film/Photos-acteur/Sam-Suffit-1513353
(『プレミア』フランス ウェブサイト)

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(執筆者: 風凛王(ぷー・りんうぉん)) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

2015年は“ジジイ”の年!? アンソニー・ホプキンスらオーバー65歳俳優が大活躍

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6月13日より全国公開となる、本格サスペンス・ミステリー映画『ハイネケン誘拐の代償』。

1983年に実際に起きた大ビール企業「ハイネケン」の経営者誘拐事件の真相を追ったエミー賞受賞の犯罪ジャーナリスト、ピーター・R・デ・ヴリーズのベストセラー本を基に映画化。世界屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが、犯罪経験のない幼なじみの5人組に誘拐され、巨額の身代金が要求された事件。奪われた身代金の大半の行方が解明されていないなど、多くの謎を残しているこの事件の裏で、いったい何が起きていたのか?大胆不敵な計画を実行した犯人たちだが、次第に人質であるハイネケンに翻弄され、歯車が狂っていく様が描かれます。


大富豪ハイネケンを演じるのは、『羊たちの沈黙』(90)で殺人鬼ハンニバル・レクターを演じ、オスカー像を手にしたベテラン俳優のアンソニー・ホプキンス。

45年以上の俳優キャリアを持ち、現在77歳のアンソニーは、80歳を目前にして『マイティ・ソー』(11)、『ヒッチコック』(12)、『REDリターンズ』(13)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(13)そして『ノア 約束の舟』(14)など話題作に相次いで出演、映画界のトップに君臨し続けています。

舞台俳優としてキャリアをスタートしたアンソニーは、映画『冬のライオン』(68)で成功を収めたのち、実力派の脇役として実績を積み重ね、『マジック』(78)でBAFTA主演男優賞にノミネートされました。そして、彼の名が世界中に知られることとなった『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士役で見事アカデミー賞主演男優賞を受賞。その後もアカデミー賞では『日の名残り』(93)と『ニクソン』(95)で主演男優賞、『アミスタッド』(97)で助演男優賞候補になり、1993年にはエリザベス女王からナイトの称号を授与されるなど、華々しい俳優人生を歩んでいます。


本作でアンソニーが演じるハイネケンは、人質の身でありながら、犯人たちを恐れるどころか要求を迫り、「これこそゲームだ」と、自分が置かれている状況を楽しんでいるかのよう。さらに、犯人たちに高圧的な姿勢をとり続け、彼らを精神的に追い詰めいき、まるで自分が勝者のように「人生には2通りある。大金を持つか、大勢の友人を持つかだ。両方はありえない」と犯人に告げるシーンでは、ハンニバルを彷彿とさせる不敵な笑みを浮かべ、不気味な雰囲気を漂わせます。

本作のメガホンをとったダニエル・アルフレッドソン監督は、「ハイネケンの高いカリスマ性を表現できる俳優が必要だったんだけど、アンソニーにぴったりの役だよ。彼に演じてもらえて本当に良かった。それに、彼は事前準備を入念にしてきていし、セリフを1つ1つ深く理解しているから監督よしては、とても気が楽だったんだ。それに彼は、演技のプロだから私の指示を理解して明確に表現してくれるんだよ」と称賛。

2015年、2016年も出演作を多数抱え、まだまだ引退しそうもないアンソニー。今年は、彼に負けず劣らずオーバー65歳オヤジ俳優たちが大活躍しています。

シリーズ5作目となる人気SF映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(7月11日公開)。本作の主演をつとめるのは、67歳のアーノルド・シュワルツェネッガーです。アクション映画を中心に活躍し続けてきたアーノルドですが、2003年にカルフォルニア州知事に就任すると同時に俳優業から遠のき、そして2011年の任期終了後に本格的に俳優に復帰しています。同シリーズにおいて、『ターミネーター3』(03)以来12年ぶりにシリーズに復帰、予告編では、アーノルド扮するT-800型ターミネーターが銃をぶっ放すシーンも登場し、ファンは大喜び!

さらに今年大注目作として話題を呼び、シリーズ10年ぶりとなるSF映画の金字塔『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)に出演、ハン・ソロを演じるハリソン・フォードは72歳。先日解禁された映像でハン・ソロの姿が映し出されると、ネット上では大変な盛り上がりをみせました。先日、自身が操縦する小型飛行機で事故を起こし負傷してしまったハリソンですが、元気な姿を見せてくれることを期待するファンは多いのでは?

“ジジイが最高!”な北野武監督作品『龍三と七人の子分たち』も大ヒットを記録していますが、今や映画界を盛り上げるのは、オヤジ……、もといジジイ俳優パワー? アンソニー・ホプキンスの強烈な存在感を放つ映画『ハイネケン誘拐の代償』に注目を。

【関連記事】世界を震撼させた大富豪誘拐犯は心優しい青年だった? 衝撃の実話を映画化『ハイネケン誘拐の代償』
http://getnews.jp/archives/915257

『ハイネケン誘拐の代償』公式サイト
http://kidnapping.asmik-ace.co.jp

(c) Sofie Silberman 2014 (c) Ben Rothstein 2014

『チャッピー』で大活躍のニンジャ&ヨーランディに注目 観賞後は「テンション!」と叫びたくなる!

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Hey,Yo! 5月23日(土)から公開中の映画『チャッピー』はもうチェックしたよな! AIを搭載した人型ロボット“チャッピー”に注目が集まる本作だけど、もう映画を観た人ならきっとギャングスタな2人組にぶっ飛んだことだろう。



彼らは“ダイ・アントワード(Die Antwoord)”っていう音楽ユニットで活躍するリードラッパーの“ニンジャ”と、サイドラッパーの“ヨーランディ”。レペゼン南アフリカのイルでドープなヤツらだ! アーイッ!

すでに本作を鑑賞したマイメンたちは『Twitter』で、

「チャッピーのエンドクレジット見て、ニンジャはニンジャ、ヨーランディはヨーランディって人なのか! ってびっくりして、彼らのこと調べまくってる」
「チャッピーに出てきたニンジャとヨーランディが気になってググッてみたらめっちゃ可愛い」
「チャッピーは色んなロマンが詰まりすぎてた。あとダイ・アントワードのファンになってしまった」

なんて具合に、圧倒的な存在感で重要な役どころを演じた2人に興味津々!


2009年にアルバム『”$O$”』でデビューし、アヴァンギャルドな音楽性、ヴィヴィッドなファッション、ユニークなパフォーマンスで人気を集めるダイ・アントワード。


2人は以前からニール・ブロムカンプ監督の大ファンで、ニンジャの下唇には「D9」と『第9地区』(District 9)を表す刺青を入れているほど。ワットァクールガイッ!

そして、ダイ・アントワードの魅力にゾッコンのヤツらの間では、

「クライマックスからラストに向けての展開、本当にスゴイ……!!何はともあれ“テンション”ですね(笑)!」
「『チャッピー』観た後に脳裏に突き刺さる言葉が“テンション”ですな。あの場面でいきなり出てくる。コレには・・・」
「あのテンションは絶対に予測不可能」
「ニンジャの服、テンション!笑」

って感じで、「テンション」というフレーズが大盛り上がり。ネタバレはできないものの、とにかくニンジャの服装は要チェックだ! まだ鑑賞してない諸君はテンション祭りに乗り遅れるなYo!


映画『チャッピー』特別映像“ダイ・アントワード”って何者だ!?(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=GhHw62hjDOI

コチラもチェケラッ! ガジェット通信『チャッピー』特集ページ:
http://getnews.jp/chappie

【今週公開のコワイ映画 2015/5/29~】 イドリス・エルバ主演『善き人に悪魔は訪れる』、『心霊写真部 劇場版』

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5/29~6/5に公開の怖い映画をご紹介します。

今週は、新宿シネマカリテで開催中の『カリコレ』にて、恐ろしい来客系スリラー『善き人に悪魔は訪れる』が公開。『マンデラ 自由への長い道』のネルソン・マンデラ役や『パシフィック・リム』のペントコスト司令官役で知られる俳優イドリス・エルバが、家を訪ね女性を襲う狂気の脱走囚を演じます……! こわこわ。

そして、邦画からは『心霊写真部 劇場版』が公開。ニコニコ生放送のホラー特集でも人気の、シリーズ『心霊写真部』の劇場版です。公開日の30日にはニコ生での最速上映会もございます。怖がりの方はコメント連打しながらみんなで観ると多少怖さがやわらぎますよ。夜中にトイレ行けなくなるかもしれないけどな!

それでは今週も行ってらっしゃい。

各作品の予告編とリンクが表示されない方はこちら

『善き人に悪魔は訪れる』 5月31日公開 ※『カリコレ』上映作品

<ストーリー>
アトランタ郊外の一軒家で弁護士の夫と二人の子どもと暮らすテリー。ある嵐の夜、電話を貸してほしいと見知らぬ男性が訪ねてくる。テリーは車の事故で顔に傷を負う男の困った様子を見かね、夫が留守中の家に男を招き入れてしまうが……。

上映館:新宿シネマカリテ

『心霊写真部 劇場版』  5月30日公開

<ストーリー>
高校生の二宮佳夕は、ふとしたきっかけで写真部に入部する。しかしこの写真部は普通とは違っていた。心霊写真を専門に研究・調査する“心霊写真部”だったのだ。

佳夕は持ち前の好奇心で、牧村部長や先輩のリリとともに調査を進め、ときにミステリアスな少女のアドバイスを受けながら、心霊写真に秘められた、恐るべき真実を紐解いていく。

謎が謎を呼ぶ中、やがて彼らの気付かぬ間に、巷を騒がせるマスク殺人鬼の影が忍び寄っていた……。果たして彼らの運命は!? そして殺人鬼と心霊写真との関係とは――!?

上映館:ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

『ホラー通信』――http://horror2.jp/

『トゥモローランド』で謎の美少女を好演! ラフィー・キャシディが橋本環奈にそっくりな件

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2012年、ディズニーが新たに企画している映画の主役としてジョージ・クルーニーと交渉中であると米映画業界紙『バラエティ』が報じて以降、日本にはなかなか情報が入ってこなかった謎のプロジェクト『1952』。全世界で様々な憶測を呼び、極秘プロジェクトとして水面下で進められていた映画『トゥモローランド』が2015年6月6日(土)に日本公開されます。

【関連記事】ウォルトが所属していた“秘密クラブ”とは? 謎多き映画『トゥモローランド』についてMr.都市伝説 関暁夫を直撃!
http://getnews.jp/archives/946001

すべてが可能になるといわれる理想の世界。その謎を託された運命の3人。未来を諦めず、冒険に憧れる17歳の少女ケイシー、トゥモローランドの存在を知る男フランク、そして、2人をトゥモローランドへと誘う謎の少女アテナを待つのは、人類の未来を切り開く鍵なのか? ジョージ・クルーニー主演による壮大な冒険を描くミステリー・アドベンチャーです。

この、謎の少女アテナを演じるのはラフィー・キャシディ



ラフィーちゃんは、イギリス生まれの13歳。2009年、英TV映画『Spanish Flu: The Forgotten Fallen(原題)』で子役としてデビューし、12年には2本のハリウッド大作に出演。ティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』でエバ・グリーンの少女時代、『スノーホワイト』で主演クリステン・スチュワートの少女時代を演じています。

『トゥモローランド』、筆者は一足お先に観させていただきましたが、ラフィーちゃん最高。クールだけど強い謎の美少女を好演していて、スクリーンの中で存在感抜群です!

そして、筆者はこう思いました。「橋本環奈ちゃんに似てるなあ」と。


まん丸でキレイな瞳、キュッと口角の上がった口元、この透明感のある可愛さは1000年に一度の逸材に違いない! ラフィーちゃんはイギリスの橋本環奈だ!

と、勝手に一人で盛り上がっているのですが、皆さんどうですか? ラフィーちゃん橋本環奈に似てる説、ぜひ皆さんも映画を観てジャッジしてくださいませ。

『トゥモローランド』
http://www.disney.co.jp/movie/tomorrowland.html
公開表記:6月6日(土)、全国ロードショー
配給表記:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C) 2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.

安い・濃ゆい・面白い! 洋画DVD再発シリーズ『続・死ぬまでにこれは観ろ!』 ホラーのラインナップはこれだ!

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2014年にキングレコードがおこなった洋画DVD再発企画『死ぬまでにこれは観ろ!』。キングレコードが販売した“死ぬまでには絶対観ておきたい洋画DVD”の数々をお求めやすいプライスで再発売するというもの。そのラインナップの濃さで映画好きを歓喜させましたが、好評を博して第二弾が決定。前回の50種類から100種類へと大幅ボリュームアップし、さらに今回はDVDにくわえBlu-rayも追加ッ!
あり得ない幅広さのラインナップでお送りする全100タイトルのなかから、『ホラー通信』ではホラー作品のラインナップをご紹介いたします。

『続・死ぬまでにこれは観ろ!―キング洋画セレクション―』ホラー作品ラインナップ


・『ヘルレイザー』、『ヘルレイザー2』、『ヘルレイザー3』
魔道士たちがおくるゴアな快楽地獄に魅了される人が後を絶たない人気ホラーシリーズ。『夏のホラー秘宝まつり』でもリバイバル上映が決定しております。

・『ABC・オブ・デス』
AからZまでのアルファベットをタイトルにした短編を、すべて別の監督が担当するという異色のホラーオムニバス。自分好みの監督を見つけるのにぴったり!

・『ラブド・ワンズ』
オーストラリアのJK(女子高生)がイケメン王子様を“捕獲”する、クレイジーでドリーミーな血みどろホラー。映画評価サイト『ロッテン・トマト』での観客満足度は驚異の98パーセント!

・『リヴィッド』
映画『屋敷女』の監督コンビがおくるフレンチホラー。強盗に入った資産家の屋敷で遭遇したのは、死んだはずの資産家の娘だった……。

・『悪魔の毒々モンスター<ノーカット無修正版>』
言わずと知れた、カルト映画会社トロマの代表作! いじめられっ子のメルヴィンが有毒廃棄物で心優しく残酷な異形の復讐者に……。家宝にしたい一枚。

・『スペイン一家監禁事件』
覆面をかぶった三人組に押し入られた家庭で起こった惨劇とは……。ヨーロッパで頻発している一般家庭への押し入り強盗を映像化した実録犯罪ホラー。

・『トールマン』
恐ろしすぎる『マーターズ』でホラー好きをも震撼させたパスカル・ロジェ監督作品。炭鉱町で起こった子どもの連続失踪事件の驚くべき真実とは。

・『共喰山』
『処刑山』に続く“山”シリーズのオージーホラー。「友を喰う! 恋人を喰う! カンガルーも喰う!」のキャッチコピーが軽妙すぎる。

・『ファンハウス 惨劇の館』
『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督作品。肝試しでお化け屋敷で一晩を明かすこととなった主人公らが、屋敷内で殺人事件を目撃する。

ホラージャンル作品は以上でございます。このほかにも、アクション・SF、サスペンス・スリラー、コメディなど、面白い洋画だけがラインナップに勢揃い。すべての作品は『続・死ぬまでにこれは観ろ!』公式サイトでご確認あれ!

『続・死ぬまでにこれは観ろ!』概要

価格:DVD 税別1900円、Blu-ray 税別2500円
発売日:8月5日 全100タイトル一挙発売
公式サイト:http://korehamiro-kingvideo.com/

対象商品を3枚購入すると、希望商品がもれなく1枚もらえるキャンペーンあり ※期間限定(2015年8月5日~2015年12月31日)


アベンジャーズにM:Iにジュラシックワールド! 今夏の映画界は大作祭だワッショイ

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今年、2015年は名実ともに「大作」映画が目白押し。映画ファンはもちろん、普段あまり映画を観ないという方でも思わずテンションが上がっちゃうタイトルばかりが公開となります。そして、いよいよ今日から6月。今夏マストな大作映画3選をご紹介します。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』7月4日(土)公開
世界興収11億ドル超え、映画史上歴代8位に!

すでに全米をはじめ世界で大ヒットを飛ばしているアベンジャーズ・プロジェクトの最新作。なんと公開から4週間で世界興収11億4250万ドル(約1371億円)をたたきだし、映画史に残る数々のヒット作の中で、歴代8位にランクイン。ちなみに世界興行収入1位は、日本でも大ヒットした『アバター』の27億8800万ドル(3345億6千万円)。2位は『タイタニック』の21億8680万ドル(2,624億1600万円)。新作映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』がどこまで記録を伸ばすか見ものです。

成績だけでなく、もちろん作品のスケールも超BIG。アイアンマンやキャプテン・アメリカといった人気映画の主人公たちが、豪華キャストで再集結。アイアンマンことトニー・スタークが平和維持のために生み出した人工知能が暴走し、人類はかつてない危機に!それぞれの思いが錯綜する中、人類を、そして愛する者を守るため、アベンジャーズが再び立ち上がる! 本作では、迫力満点のアクションや新キャラの登場に加え、各キャラクターをより掘り下げることでドラマ性も格段にアップ。ただのお祭り映画にとどまらない、感動巨編に仕上がっている点にも注目。

(C)Marvel 2015


『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』8月7日(金)公開
トム・クルーズが地上1,500mの空飛ぶ軍用機にしがみつく!

こちらも人気シリーズである『ミッション:インポッシブル』、満を持して登場する第5弾では、なんと主演のトム・クルーズが規格外のスタントを実施!なんと、地上約1,500mもの高さを時速400km以上というハイスピードで飛ぶ軍用機に、トム本人がはりついているのだ! 当然危険が伴うスタントで、離陸中には何度も機体に体を打ちつけられながらこなしたというから、さすが世界のトム。

これまで数々の不可能な任務を可能にしてきた本シリーズ、待望の新作でも、ファンの予想をはるかに上回るとんでもないアクションを盛り込んでいる。ちなみに『ミッション:インポッシブル』は、これまでの全世界興収が約21億ドルと、いわずとしれたBIGなシリーズ。新作もどこまで伸びるか期待が高まります。

(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.


『ジュラシック・ワールド』8月7日(金)より公開
あのT-レックスより巨大な新種の恐竜が登場!

何度もCG映像で革命を起こしてきた『ジュラシック・パーク』シリーズに、待望の新作が登場!製作総指揮は過去作を監督したスピルバーグということで、作品への期待値も上々。これまでのシリーズでオープンすることのなかったあのテーマパークが、壮大なスケールでついに開園!

動物園や遊園地に行くように、リアルで迫力あふれる恐竜たちを”楽しみ“に行く、という夢の設定が映画内で実現する。なんと本作では、かつて観客を恐怖に陥れたティラノサウルスよりもさらに巨大な新種の恐竜・「インドミナス・レックス」が登場。とにかくその体の大きさは圧巻で、スクリーン映えすること間違いなし。そのうえ高い知能と凶暴性を持っているなんて…とんでもない新キャラクターの誕生に震えが止まりません。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の“スター・ロード”こと、クリス・プラット様がオモシロかっこいい事でも私の中で話題。

(C)UNIVERSAL STUDIOS & AMBLIN ENTERTAINMENT, INC.

「スティーヴ・ブシェミを日本に呼ぼうプロジェクト」活動開始報告

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ただいま情報収集中

先日、スティーヴ・ブシェミへの想いを記し「スティーヴ・ブシェミを日本に呼ぼうプロジェクト」を発足したことを記事の末尾にて報告させて頂いた。
( 記事リンク:http://getnews.jp/archives/976715 )

現在プロジェクトメンバーが筆者一人であるにしても、メールやツイッター上でブシェミの連絡先を知っているかもしれないという方や、一度「トゥリーズ・ラウンジ」日本公開時に彼がクロエ・セヴィニーとともに来日している情報を教えてくださった方(来日時の上映会関係者)とお話することができた。
ツイッター上やメールというツールを介してではあるが、コンタクトが取れたことは収穫だと思っている。
今現在、ブシェミとのコンタクト方法をインターネットで探しているのだが、ようやく知り得た情報がブシェミの所属エージェントのみ。
最初、LAの“Gotham Group, Inc.”の住所が記されていたので、記載のFAXに確認しようとしていた。
(情報取得サイト http://jp.fanmail.biz/7803.html)
その矢先、この記事が見つかる
『 Actor Steve Buscemi raising money for a documentary on D.C. ‘gay gang’ 』
( http://www.washingtonpost.com/news/local/wp/2015/03/31/actor-steve-buscemi-raising-money-for-a-documentary-on-d-c-gay-gang/ より )

『 Check It 』というLGBTのストリートギャングを追ったドキュメンタリー番組を共同プロデュースしているブシェミが、募金を募っているという記事だ。

Now the gang is the subject of a feature-length documentary produced, in part, by actor Steve Buscemi’s production company, Olive Productions.

記事に “ Olive Productions ”という記述がある。
Olive Productionsの住所や電話番号がどこかに記載されていないか…再び、PCとにらめっこ。
なんと情報があった、しかも最初“Gotham Group, Inc.”を見つけたサイト“http://www.fanmail.biz/”からたどり着いたのだ。
電話番号やFAX番号、Eメールアドレスなども調べてみたが、公開していないようだ。
手だては、手紙のみか…

そして、今後のプロジェクトの進め方

今後のプロジェクトの進め方としては、

ブシェミを日本に呼ぶとすれば、ギャラはどれくらいかかるのかを調査
映画祭のときの総費用を調査

個人で招聘できる金額は望めないのは予想できている(当然!)ので、詳細を調査し金額が判明したらクラウドファンディングで支援者から寄付を募るということを考えている。
以上の行動に先駆け、twitterとfacebookアカウントの開設に踏み切った。
(ご支援くださる方、またなにか情報やご意見がございましたら宜しくお願い致します。)

ツイッター: https://twitter.com/buscemi_jp
フェイスブック: https://www.facebook.com/steve.buscemi.jp

いづれにしても、業界人でもなく知識もコネも何もない筆者である。
まだ、手探り状態で動きはじめている状況だ。

今のところ歩みはスローだが、実現させたい!

余談

ブシェミのエージェントなどをネットに張り付いて探しまわっているさなか、ちょっと笑ってしまったサイト。
( http://sokkuri.net/ )

スティーヴ・ブシェミと河相我聞…
どうだろう??

写真を見比べてみると、似ていなくもない…か?!

画像掲載元:
1、3枚目:http://www.fanpop.com/clubs/steve-buscemi/images/
2枚目:https://www.youtube.com/ スクリーンショット
4、5枚目:http://sokkuri.net/

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 風凛王(ぷー・りんうぉん)) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

コリン・ファース主演の『キングスマン』が9月に日本上陸 『キック・アス』原作&監督コンビの過激スパイアクション!

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全世界で4億ドル超えの大ヒットを記録しているマシュー・ヴォーン監督最新作、コリン・ファース主演の映画『キングスマン』(原題:Kingsman:The Secret Service)。その日本公開が9月11日(金)に決定し、クールなポスタービジュアルが解禁された。

本作はブリティッシュ・スーツに身を包んだコリン・ファースが、華麗で過激なノンストップバトルを展開するスパイアクション映画。しかしながら、原作者マーク・ミラー、監督マシュー・ヴォーンというみんな大好き『キック・アス』のコンビが再び手を組んだのだから、もちろんこれがただのスパイ映画なワケがない!


ロンドン中心部のファッションストリート“サヴィル・ロウ”(「背広」の語源)にある高級スーツ店“キングスマン”。しかしその実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった。キングスマンのエリートスパイであるハリー(コリン・ファース)は、ある日チームの一員が何者かに惨殺され、急きょ新人をスカウトすることに。ハリーは街のチンピラ、エグジー(タロン・エガートン)に可能性を見出し、キングスマンの候補生に抜擢。実はエグジーの父親もまた、機密活動中に命を落としたキングスマンのスパイだったのだ……!

どうだろう、この“スパイアクション”ד実は血統エリートでしたモノ”のワクワク感。さらにスパイ映画には欠かせない兵器や秘密道具などのガジェットが盛りだくさんで、マシュー・ヴォーンお得意のド派手なガンアクションも披露してくれるのだから期待せずにはいられないはず。本作は続編製作の話も早々に浮上しており、今後人気シリーズの仲間入りを果たすのは間違いないだろう。満を持しての日本上陸となる9月まで、しばし震えて待てッ!

Kingsman: The Secret Service/Official Trailer(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=m4NCribDx4U

(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation

ジブリ出身の新鋭アニメーター・新井陽次郎監督に注目 初監督作『台風のノルダ』について聞いてみた

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新進気鋭のクリエーターたちが集結する注目のアニメスタジオ・スタジオコロリド。『陽なたのアオシグレ』以来2年ぶりとなる最新作『台風のノルダ』が、6月5日(金)より全国ロードショーとなります。スタジオジブリのアニメーターとして、『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』などに参加した経歴を持つ新井陽次郎監督が手掛ける本作。キャラクターデザイン・作画監督は、ショートアニメ『フミコの告白』で第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞など数々の賞を受賞している石田祐康氏が務めています。

ガジェット通信は本作で劇場映画監督デビューを飾る新井陽次郎監督にインタビューを実施。ジブリ時代のお話や『台風のノルダ』公開直前のお気持ちなどを伺ってきました。

<ストーリー>
舞台はとある離島、文化祭前日の中学校。幼いころからずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、突如現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。「“地の渦”と“空の渦”と“私”が一つに繋がれたとき、この星は生まれ変わる…」。その頃、観測史上最大級の台風が学校を襲おうとしていた──。

ジブリからコロリドへ

――まず初めに、監督がアニメーターを目指したきっかけを教えていただけるでしょうか。

新井監督:『交響詩篇エウレカセブン』でキャラクターデザインを担当された吉田健一さんの絵が好きで、作品をたどっていったら彼の出身であるジブリに行き当たったんです。ジブリで働いてみたいなって思ったのが高校3年生の時ですね。

――アニメ作品の中でも、やはりジブリは特別だったのでしょうか?

新井監督:ロボットアニメとかも大好きでしたが、ジブリは“映画”としてとらえていたというか、同じアニメでもテレビ作品とは別物という意識が小さい頃からありました。だから、もしアニメーターを目指すなら、ジブリのような質の高い劇場アニメを作ってみたいと思っていました。

――ジブリでは長編の劇場版にも携わっていますが、どんな担当をされていたんですか?

新井監督:僕は動画(アニメーションに動きを付けるために原画と原画の間に挟む絵)を担当していました。下っ端だったので、『風立ちぬ』の時も宮崎駿さんとは同じ空間にいるだけで、ほとんど話すようなことはありませんでしたね(笑)。でもテレビでよく見るような、あのままの感じの方ですよ。

――仕事術として今に活かされていることはありますか?

新井監督:在籍期間は3年くらいなんですが、絵作りの面では大きな影響を受けていると思います。ジブリの絵はカメラをあまり動かさず、キャラクターを動かすことできちんと芝居をさせるんです。

――確かに今作でも人物が豊かに動いていると感じました。その後、スタジオコロリドに在籍するきっかけは?

新井監督:石田祐康くんを通じて紹介してもらいました。彼とは学生時代にイラスト投稿サイトの『pixiv』で知り合ったんです。僕がジブリ在籍時に彼の『フミコの告白』が話題になって、自分も作品を作りたいと思ってAE(アフターエフェクト)の使い方など個人でアニメを作る方法を聞いたりしてました。そうこうしているうちに、彼は杉井ギサブロー監督の『グスコーブドリの伝記』に携わって、立ち上げ後すぐのスタジオコロリドに入って……、ジブリの下っ端として過ごしていた自分にとっては凄く刺激を受けたんですよね。ちょうど石田くんに誘ってもらったこともあって、思い切ってそっちに飛び込んでみた方が自分のためになるんじゃないかと思ったんです。

台風のワクワク感を表現


――『台風のノルダ』はもともと構想があったのでしょうか?

新井監督:ジブリ時代から考えていました。とある離島に台風が来て、生徒たちが中学校に閉じ込められてしまって一晩を過ごす物語を描きたいなぁと。ちなみに、島の地形は江の島と能登半島を組み合わせたカタチになっているんですよ。

――言われてみれば、確かに江の島ですね(笑)。製作期間は?

新井監督:企画会議や絵コンテを描いていた期間を含めると、昨年の4月から1年くらいかけて完成しました。それでもとにかく時間が足りないとう感じでしたね。


――やはり本作のようにファンタジー要素のある作品がお好きなんですか?

新井監督:ファンタジーは好きです。でも完全なファンタジーというよりは、日常の中に潜むファンタジーというバランスを意識しました。


――全編を通して台風の描写がとても印象的でした。

新井監督:幼少期の台風が来るワクワク感を映像に落とし込みたいなと思ったんです。

――もしかして、相米慎二監督の『台風クラブ』はお好きだったりしますか……?

新井監督:モチーフとして取り入れています。あの独特の雰囲気やワクワク感、人物の危うい感じが凄く良いですよね。

――やっぱり! 観ていて連想しちゃいました。監督として作品に携わってみて、これまでと一番の違い、難しかった点は?

新井監督:“物語を作る”ってことですね。これまでストーリー作りの訓練をしてきたわけではないので、ドラマを描くってこんなに難しいのかと。型を知らないと感動を伝えるのは無理だと思って、シナリオの書き方に関する本を読んだりしつつ、構成に関してはプロデューサーに付きっきりで指導してもらいました。脚本を書かずに絵コンテからスタートしたので、とにかく試行錯誤の繰り返しでした。



――いよいよ公開間近ですが、今のお気持ちは?

新井監督:うーん、どうなるんだろうなぁって感じです……。もちろん不安はありますけど、もう完成したのでなるようになれと(笑)。作品では2人の男の子の友情を描いていて、僕は西條というキャラクターが凄く好きなんです。彼のようにまっすぐで素直な人間になりたいなぁと。映画を観た人たちが同じような気落ちになってくれたら嬉しいです。“素直に話すことで分かり合える”というテーマを含んでいるので、自分の身の周りに重ね合わせて何かを感じ取ってもらえたら良いですね。

――今後のご活躍も応援しております。本日はありがとうございました!

新井陽次郎(あらい ようじろう)
1989年埼玉県生まれ。2008年にスタジオジブリに入社。2012年よりスタジオコロリドに所属。ジブリ美術館短編『たからさがし』や『パン種とタマゴ姫』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』にアニメーターとして参加。2012年『陽なたのアオシグレ』でキャラクターデザインと作画監督を務める。ほか、アートプロジェクト『Control Bear』のPV『WONDERGARDEN』で監督を、フジテレビ・ノイタミナ10thスペシャルアニメーション『ポレットのイス』でキャラクターデザインとアニメディレクターを務める。本作で劇場作品監督デビューとなる。

「台風のノルダ」予告(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=bvtfTS01O9w

映画『台風のノルダ』公式サイト:
http://typhoon-noruda.com/

(C)2015 映画「台風のノルダ」製作委員会

『映画 みんな!エスパーだよ!』特報解禁 例のご褒美演出はスクリーンでも健在だぞ!

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伝説の性春コメディがスクリーンでカムバック! 9月4日(金)より全国公開となる『映画 みんな!エスパーだよ!』の特報が本日解禁され、おなじみのエスパーたちが新たな危機に立ち向かう姿が公開された。

【関連記事】映画『みんな!エスパーだよ!』撮影現場レポート「喫茶 シーホース」にもお邪魔したよ!
http://getnews.jp/archives/962753

2013年4月よりテレビ東京の『ドラマ24』枠で連続ドラマ化され、大きな話題と共に続編が待ち望まれていた『みんな!エスパーだよ!』。園子温(監督・脚本)と染谷将太(主演)が再びタッグを組み、映画版でもエスパーたちの物語をバカバカしく、そして、ちょっとエッチに描き出す。

『映画 みんな!エスパーだよ!』特報(YouTube)
http://youtu.be/y0LfsP3UeD8

解禁された特報映像では、突如としてテレパシー能力に目覚めた高校生・鴨川嘉郎(染谷将太)、エロ目的のためだけに物体を動かせるテレキネシス能力を持つ喫茶店マスター・輝さん(マキタスポーツ)、発動すると全裸になるテレポーテーション能力を持つ露出狂の高校生・榎本くん(深水元基)、透視能力を持つが他人の臓器しか見られない高校生・矢部くん(柾木玲弥)など、テレビ版でもボンクラな能力を遺憾なく発揮してくれた愛すべきエスパーたちが再びアッセンブル! もちろん、嘉郎が思いを寄せる浅見紗英(真野恵里菜)や、浅見教授(安田顕)&秋山さん(神楽坂恵)のコンビ、そして新ヒロインとして生まれ変わった(?)平野美由紀(池田エライザ)の姿も確認できる。

劇中では、彼ら以外にも超能力に目覚めた者が多数存在し、愛知県・東三河の町をかつてない危機(人類滅亡計画)が襲うことが明らかに。ドラマでも毎回登場した“あのアイテム”を手に、これまでとは打って変わってシリアスな表情を見せる嘉郎の姿が印象的だ。

しかし! 美由紀ちゃんの飛び蹴り&パンチラというご褒美演出や、紗英ちゃんに襲い掛かるエロ・テレキネシス攻撃は映画版でも健在ッ! ドラマファンの期待を裏切らない仕上がりに、ますます劇場公開が楽しみである。嘉郎たちチームエスパーは、その不謹慎な超能力で世界の平和を守れるのか。新たに目覚めた能力者のパワーも非常に気になるぜ!

『映画 みんな!エスパーだよ!』公式サイト:
http://esper-movie.gaga.ne.jp/

(C)若杉公徳・講談社/映画「みんな!エスパーだよ!」製作委員会
(C)若杉公徳/講談社(C)「みんな!エスパーだよ!」製作委員会

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