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ウォシャウスキー姉弟のオリジナルSF最新作『ジュピター』 壮大なストーリーとイカしたキャラクタービジュアルに期待大

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独創性あふれるフィルムメーカー、ウォシャウスキー姉弟が満を持して放つSFアクション最新作『ジュピター』。制作へのこだわりのために撮影期間を延長して公開延期となっていた本作は、まだ2人が“ウォシャウスキー兄弟”だった頃に空前の大ヒットとなった『マトリックス』シリーズ以来の完全オリジナルストーリー。その待望の日本公開が、3月28日(土)に決定しました。


主演は『ホワイトハウス・ダウン』『GIジョー』のチャニング・テイタムと、『ブラック・スワン』『テッド』のミラ・クニス。2012年『People』誌が選ぶ“最もセクシーな男性”の第1位と、2012年『Esquire』誌の“最もセクシーな女性”第1位を獲得した2人による夢の共演です。


さらに、『博士と彼女のセオリー』でゴールデン・グローブ賞主演男優賞に輝き、アカデミー賞主演男優賞の最有力との呼び声も高いエディ・レッドメインが彼らの敵役を怪演しています。

ストーリーは、地球で平凡な日々を送るジュピター・ジョーンズ(ミラ・クニス)のもとに、遺伝子操作された遠い星の最下級戦士ケイン(チャニング・テイタム)が現れるところから幕を開けます。自分が宇宙最大の王朝の王族だと知らされたジュピターは、突如としてその運命が一変。

彼女の遺伝子特性は、宇宙のバランスを変えてしまうかもしれないケタ外れの能力を有しており、王朝を継承するための支配権争いに巻き込まれてしまいます。身分の違いから決して結ばれない運命のジュピターとケイン。地球を支配しようとする敵が襲い来る中、2人は人類存亡の危機をかけて宇宙最大の王朝に戦いを挑みます。

ウォシャウスキー姉弟が監督・脚本・製作を務めた前作『クラウド アトラス』(’12)は、時代や場所が異なる6つのエピソードが同時進行し、役者も姿を変えて違う役をいくつも演じるというユニークな作品でした。それ故に少々難解でストーリーに付いていけない、あるいは何度も繰り返し観直してしまったという人も多かったかもしれませんが、今作ではド直球のSFアクションが期待できそうです。

『ジュピター』公式サイト:
http://wwws.warnerbros.co.jp/jupiterascending

(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.


『スター・ウォーズ展』が4月末から全国を巡回 シリーズ過去作の撮影アイテムも日本にやってくるぞ!

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世界中が待ち望んだシリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。2015年12月18日(金)の映画公開が発表となって以降、さまざまな企業から続々と関連グッズが発売され、さらに“第66回さっぽろ雪まつり”(2月5日~11日)では、数多く展示される雪像の目玉として“雪のスター・ウォーズ”が登場するなど、各所でその熱は高まる一方。そんな中、またまた嬉しいニュースが飛び込んできました。

六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)では、2015年4月29日(水・祝)から6月28日(日)までの期間、『スター・ウォーズ』をテーマにした展覧会『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』を開催。さらに、この東京展開催を皮切りにして全国巡回を予定しています。

“ビジョン”をテーマに『スター・ウォーズ』の魅力を紹介するこの展覧会では、ジョージ・ルーカス氏が世界中から選りすぐった100人のアーティストによるアート作品を世界初公開。さらに、これまでシリーズ6作品の映画制作で実際に使用されたコンセプトアートや衣装、小道具など約100点を間近で見ることができます。

これらのアイテムは、ジョージ・ルーカス氏が米シカゴに建設すると発表している美術館“ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティヴ・アート”が所蔵するもの。現在のところ美術館の開館は2018年を予定していますが、そんな貴重なアイテムの数々を今年、しかも日本で見ることができちゃうのです。

さらに、会場内のショップと六本木ヒルズ内の店舗では、ここでしか手に入らない会場限定オリジナルアイテムや会場先行発売の最新アイテムなどを販売するとのこと。『スター・ウォーズ』最新作の公開を待ちきれないファンなら必見の展覧会となりそうです。

東京展 開催概要

会期:2015年4月29日(水・祝)~6月28日(日)10時~22時(入館は閉館の30分前まで)※会期中無休
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
主催:森アーツセンター(東京シティビュー)、NHKプロモーション(予定)
協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
入場料:一般1800円、高校生・大学生1200円、4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1500円 ※展望台、森美術館入館料を含む
公式サイト:http://www.roppongihills.com/tcv/jp/sw-visions/

STAR WARS and related properties are trademarks and/or copyrights, in the United States and other countries, of Lucasfilm Ltd. and/or its affiliates. (c) & TM Lucasfilm Ltd.

【映画クロスレビュー】ジャニーズとサブカルが奇跡の融合! 『味園ユニバース』を「赤犬」好き女子はこう観た

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『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティ溢れる青春を描くことに定評のある山下敦弘監督が、全編大阪ロケを行った最新作『味園ユニバース』が2月14日より公開。主演に関ジャニ∞の渋谷すばる、二階堂ふみを迎えた本作は「ジャニーズ映画」なんて甘く見てたらケガする大傑作人間ドラマです。

大阪を拠点とするバンド「赤犬」も本人役で出演し、ライブシーンもたっぷりと披露。関ジャニ∞×二階堂ふみ×赤犬という今まで観た事の無い組み合わせがなんとも豪華でヤバすぎる本作。今回は、赤犬好き女子によるクロスレビューをお届けします!

映画クロスレビュー『味園ユニバース』

【ストーリー】
大阪のとある広場でおこなわれていた赤犬のライブ中、突如、若い男(渋谷すばる)がステージに乱入し、マイクを奪って歌い始める。一時騒然となる会場だったが、男の歌声に観客は圧倒される。ライブ後、赤犬とマネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は、その男に何者なのかと問いただすが、男は記憶喪失で自分のことを何も憶えていない。男の才能に興味を持ったカスミは、彼に“ポチ男”というあだ名を付け、自宅のスタジオで働かせることに。やがてバンドのボーカルに迎えられる彼だったが、失われた過去には大きな問題があった…。

監督:山下敦弘
キャスト:渋谷すばる(関ジャニ∞)、二階堂ふみ、鈴木紗理奈、川原克己(天竺鼠)、赤犬

「ジャニーズとサブカルという“対極”が一つになる心地良さ」/ハマーン

この映画の何がすごいって、あのジャニーズの渋谷すばる(関ジャニ∞)と大阪の変態バンドとして名を馳せる、あの赤犬が同じ映画にでているってことですよ。これは、日本の歴史に残る大事件です!

渋谷さん演じるのは、歌しか記憶がない男・ポチ男なんですけど、ふらふら~と現れて突然、赤犬のライブに参入してくるんです。急にマイクを奪って「あの頃は~」って和田アキコさんの「古い日記」を歌いだしちゃったりして。それも、赤犬のコーラス隊メンバーが大阪のおじさんやおばさんと手を取りあってチークダンスしている最中にですよ。「誰やあいつ?」そら~赤犬マネージャー・カスミ演じる二階堂ふみさんも眉間にシワ寄せて言いますわ。序盤のこのシーン、渋谷さんの歌唱力にビックリするのはもちろん、赤犬が唖然とした感じでちゃんと演技しているんです。映画を見るまで、渋谷さんと赤犬との絡みがまったく想像つかなかったのですが、この出会いのシーンからすでに違和感がなく、気付いたら映画に引き込まれている自分がいるんですよ。あれ?少々クセになる!とばかりに。

赤犬大好きでこの映画に出演されると聞いて大興奮した私、自分で言うのもなんですが、サブカル糞野郎です。それもペラッペラッの。(※注:赤犬ファン=サブカル糞野郎じゃないです)でもね、糞野郎の私が言うのもなんですが、サブカル好きの方は好きな映画だと思うんです。サブカルとジャニーズって対極に位置するというか、まったく別世界だと思うんですが、そこが一つにつながった心地よさ、これ最高ですよ!はい、少々クセになります!

【プロフィール】ハマーン
大阪生まれ、大阪育ち。下北沢在住という分かりやすいザブカル糞野郎です。

「これを機にぜひ赤犬は関ジャニ∞に楽曲提供して欲しい!」藤本エリ

山下敦弘監督による音楽映画だったら間違い無いっしょ! と思っていたんですが、意外にも『リンダリンダリンダ』以来、2作目とのこと。なんといっても渋谷すばるが赤犬と共演! という異色すぎる組み合わせに驚いたわけですが、山下監督なのだから間違いは無いのだろうと思ってたんですが、期待以上の面白さでしたよ。

筆者は広く浅いジャニーズ好きで関ジャニ∞のライブも2回ほど観ているのですが、渋谷さんの特徴といったらあの声。「ズッコケ男道」とか最近でいうと「キング オブ 男!」みたいなパンチの効いた楽曲にピッタリの歌い上げる系の声だけに、楽曲によっては時々違和感を感じることも無くは無かった(声量がすごすぎる故に彼だけ目立つ様な)。でも、そんなボリュームのある声だからこそ、トランペットやトロンボーンを擁する16人編成のバンド赤犬の音とは相性抜群。めちゃくちゃカッコ良すぎて、大興奮でした。

ジャニーズってどのグループも、常にジャンル様々なアーティストから楽曲提供を受けているので、赤犬だってそう無理では無いはず。ぜひこの映画をきっかけに関ジャニ∞に楽曲提供を!

ちなみに、本作「赤犬のマネージャーが二階堂ふみ」というサブカル好きには夢の様な配役となっていますが、ふみちゃんに「おい、おっさんはよやれ」とハッパかけられる赤犬の皆さんは最高に萌えます。ご注目を。

【藤本エリ】
映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。
ジャニーズは全般的に好きですが、特にキスマイの横尾渉君が好きです。

「あの赤犬がメジャー映画に!? 笑えるしノレるけどシリアスな緊張感も」/Bear

赤犬のライブは友人に連れられて行ってすっかりハマって、数年前は大阪に何度も行ってました。でも最近ご無沙汰だったので、今回映画観て「うおお、やっぱり赤犬のライブ最高!」って思いましたね。うん。大阪行きたい、マンティコア行きたい〜! って。

全編を通して大阪の雰囲気がギュッと濃縮されているし、赤犬も出てるしで、結構笑ってワイワイ楽しめる作品なのかと思いきや、ドキっとするシリアスなシーンもあってこれは良い意味で予想外。渋谷すばるさんの事は知ってはいたけど、どういう方なのか詳しくは無かったので、その歌の上手さを繊細なんだけどワイルドな感じが絶妙だと思いましたね。

そして何と言っても二階堂ふみちゃんが可愛い! セーラー服で音響いじってるの最高! あーライブ行きたい!

【プロフィール】Bear
ライブ好き、大阪好き、赤犬好きのOL。映画はファーストデイとレディースデイにはしごする派。

http://misono.gaga.ne.jp

(C)2015『味園ユニバース』製作委員会

リリーと瀧がバトル! “ヤクザヴァンパイア”を描いた『極道大戦争』キャスト&特報解禁

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噛まれたら、全員ヤクザ。三池崇史監督、市原隼人主演の映画『極道大戦争』の公開初日が、6月20日(土)に決定。リリー・フランキー&ピエール瀧の“凶悪”コンビなど、豪華新キャストが明らかになりました。

『極道大戦争』は、ヤクザヴァンパイアに噛みつかれた人間が、次々とヤクザ化してしまうという奇想天外、予測不可能な完全オリジナルストーリー。三池崇史監督が自身の原点回帰と位置づけ、初心に戻って挑んだこれぞ”三池節”な完全無敵の極道エンターテイメントです。

三池さんファン注目の本作は豪華キャストにもご注目。市原隼人演じる主人公・影山の覚醒を支えるヒロイン・杏子には『妖怪大戦争』(05)以来、10年ぶりの三池 組参加となり大戦争モノ(!?) に縁がある成海璃子。

史上最強伝説をもつヤクザの組長・神浦玄洋には、リリー・フランキー。『神さまの言うとおり』と公開が前後したものの、三池組の現場への参加は、本作が初。組長で、ヴァンパイアで、史上最強という3拍子全てが初めての役柄に挑みます。

神浦組の若頭役には、高島礼子が性別度外視の大抜擢にして、三池組初参加。高島が主演を務めた極妻シリーズ以来、極道映画への参加は10年ぶり。そのほか今回、初めての三池組で極道役に挑戦する劇団EXILEの青柳翔、『殺し屋1』 『クローズZERO』に出演し、三池監督が絶大な信頼を寄せる渋川清彦、弱冠15歳にして圧倒的な存在感で ヤクザヴァンパイアに変身する女子高生を演じる優希美青。

『凶悪』以来の極道役で、リリー・フランキーとの対決シーンも期待されるピエール瀧。意外にも映画としては三池組初参加となるでんでんが、親分を殺され苦悩する影山を導くキャラクターとして脇を固める。 劇中では、最強伝説をもつヤクザヴァンパイアである組長・神浦(リリー)の遺志を受け継ぎ、ヤクザヴァンパイアとなった影山(市原)が、その敵討ちの刺客と戦いながら覚醒していく姿が描かれます。

三池監督、各キャストのコメントは以下のとおり。カエルは何者!?


【三池崇史監督 コメント】
観客の皆さんには、自分の物差しで計算できるものだけでなく、こういう映画もあっていいんだと、 おもいっきりこの作品を楽しんでもらいたいなと思います。

【成海璃子 コメント】
10年ぶりに三池組へ参加できて嬉しいです。私はヤクザ化しなかったので、すこし寂しかったです。
ヤヤン・ルヒアンさんのファンなので共演できて光栄でした。

【リリー・フランキー コメント】
監督の演出はもの凄く独特で興味深く、「明日もまた行きたい」と思わせてくれる現場でした。

【高島礼子 コメント】

もともと三池監督の作品が大好きだったので、オファーをいただいた時は不安よりも嬉しい気持ちが勝ってました。現場に入ってしまったら、このキャラクターを男が演じるか、女が演じるかはたいした 問題ではないんだと気づきました。今回、全てが初体験でとても楽しませていただきました。

三池崇史×市原隼人『極道大戦争』特報映像!
http://youtu.be/vE6Qnj-SESg

『極道大戦争』ストーリー

神浦玄洋、史上最強といわれるヤクザの組長。 異彩を放つ数々の不死伝説が広まり、彼のことをヴァンパイアと呼ぶものさえいた……。
海が近くうら寂れた毘沙門仲通商店街は、街の人々からの信頼が厚い神浦玄洋(リリー・フランキー)を組長とする 神浦組が牛耳っていた。神浦の舎弟である影山亜喜良(市原隼人)は、敏感肌ゆえ刺青も入れられない若衆止まりの半端者。神浦に憧れて極道の世界に入ったものの、映画のような誇り高い仁義や任侠心に満ち溢れた理想の 世界からほど遠い現在のヤクザ社会にうんざりしていた。退屈な毎日を送っていたある日、神浦の命を狙う刺客 たちが次々と毘沙門仲通商店街に現れる。神浦を狙う刺客たちは何者なのか? なぜ、神浦を狙うのか? 死闘の果て、影山の前に八つ裂きにされた神浦が横たわっていた。駆け寄った影山の首筋に、瀕死の神浦が 突然噛みついた瞬間、影山に神浦の血が逆流する……「ヤクザヴァンパイアとして生きろ!」神浦はそういい残し絶命する。かくして“血の儀式”が行われ、街中を巻き込んだ刺客たちとの新たな闘いがはじまろうとしていた。

(C) 2015「極道大戦争」製作委員会

『マエストロ!』中村倫也インタビュー「楽器って生き物なんだなと感じた」

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松坂桃李と西田敏行が初共演、シンガーソングライターmiwaが映画出演と話題の映画『マエストロ!』。解散した名門オーケストラの再結成の報を受けた「負け組」楽団員らと突如現れた謎の指揮者が、衝突しながらも復活コンサートに向かっていく姿を描いた感動作が現在大ヒット公開中です。

本作で、一度は夢を諦めながらも再びオーケストラに加わる、熱血ティンパニ奏者を演じたのが俳優の中村倫也さん。2005年のデビュー以降、数々のドラマ、映画に出演。昨年放送された『ファーストクラス』では、“デンジャラスチキン”と呼ばれる気弱なアシスタントを印象的に演じました。

今回は中村倫也さんに『マエストロ!』について、今後の目標など色々とお話を伺ってきました。


―まず、本作の脚本を読んだ感想を教えてください。

中村:まず演奏シーンどうするのかな? と思いました。本を読んで、自分も出演者でありながらどんな仕上がりになるのかが楽しみでした。あとは、西田敏行さんとご一緒出来るという事で、撮影がはじまるのが待ち遠しかったですね。

―西田敏行さんとは現場でお話されましたか?

中村:いえいえ、もう一緒の空間にいるだけで胸いっぱいで、十分すぎるほど幸せでした。西田さんはとても紳士な方なのに、現場に入ると空気が締まる、さすがの存在感を持った方でした。

―この映画最大の魅力がオーケストラの演奏シーンですが、ティンパニ奏者役を通して学んだ事はありますか?

中村:楽器って全部生き物なんだなと思いましたね。秒単位で音が変わっていくし、さっき出ていた音がいきなり出なくなったり。もともと音楽を聞いてても、ベースやドラムの音が好きなので、今回、コントラバスと一緒にリズム隊に参加出来たのが楽しかったです。

―ラストのコンサートシーンは圧巻でしたね。

中村:コンサートシーンは本当に最後の方に撮影したので、皆の気合がギュッと濃縮されているというか。物語と同じように「この演奏にかけるぞ」という想いでした。これだけ多くの役者がそれぞれの楽器を学んで、全力で取り組むってすごい事ですよね。皆が一生懸命頑張っている姿をずっと後ろから見ていたので、完成した映画を観て、初めて正面から見る事が出来て感動して。試写室で拍手しようと思ったけど、周りは静かに観ていたのでやめました(笑)。

―思わず拍手してしまいたくなる演奏ですよね。その他、それぞれのキャラクターの個性も面白くて、中村さんが演じた丹下は特に人間らしくて共感する人が多いのでは無いかと思いました。

中村:誰しもが若い頃に経験する様な悩みと葛藤を持った、最大公約数のキャラクターだと思いましたね。自分はもっとやりたいし、もっとやれると思っているし、でもなかなかチャンスをつかみきれなくて……という。なので、才能があって冷静な主人公に反発もするし、辞めると言って出ていっしまう事もある。社会人として一皮むける手前の段階にいるヤツなんだなって思いながら演じていました。

―そうですね。丹下はこの演奏によって変わり、大きく成長してこの後さらにいいヤツになるんだろうなって想像しちゃいます。

中村:映画が終わっても、このキャラクターはこうなるんだろうなって想像してもらえると嬉しいですね。演奏シーンはもちろん、ダメダメで泥臭くも愛おしい人間達を描いているので、人間ドラマとしても映画を楽しんでいただきたいと思います。

―今日はありがとうございました!

メイク:松田陵
スタイリスト:伊藤省吾


『マエストロ!』ストーリー

不況のあおりを受けて解散した名門オーケストラに、再結成の話が持ち上がる。しかし、練習場は廃工場で、集まったのは再就職先も決まらずにいた「負け組」楽団員たちばかり。再結成を企画した張本人である謎の指揮者・天道は、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す始末で、団員たちは不安を募らせるが、次第に天道の指揮に引き込まれていく。しかし、バイオリニストの香坂だけは、天道の隠された過去を知ってしまい、反発を強めていく。

http://maestro-movie.com/

(C)2015「マエストロ!」製作委員会 (C)さそうあきら/双葉社

インド映画ブームに新たな流れ! 本格的サスペンス『女神は二度微笑む』アーミル・カーンも絶賛

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 “歌って踊る”映画で話題を振りまくインド映画。2013年には『きっと、うまくいく』が日本でも大ヒットし、映画館で歌って踊って歓声を上げる“マサラシステム(マサラ上映)”が話題を呼んだたことは記憶に新しい中、作年には『マダム・イン・ニューヨーク』『めぐり逢わせのお弁当』といった、従来のボリウッドのイメージを覆す、歌も踊りもないドラマ性の高い作品が次々と登場し、新たな注目を集めています。

そして今年も早々に、インドで大ヒットを記録した『ミルカ』、『女神は二度微笑む』といった注目のインド映画が続々公開されることが決定している。その中でも異色を放つのが、グローバルマーケットを意識したインド発の本格的サスペンスと言われる『女神は二度微笑む』です。

同国のアカデミー賞と呼ばれるインド・フィルムフェア賞で監督賞、主演女優賞など5部門を独占した本作は、アメリカを抑えて世界一の年間製作本数を誇る映画超大国インドが、全世界に向けて放った本格派サスペンス・エンターテインメントなのである。混沌とした熱気が渦巻く巨大都市コルカタ(旧名:カルカッタ)を舞台に、失踪した夫捜しのために単身この街を訪れた美しいヒロインの想像を絶する過酷な運命が描かれていく中で、謎が謎を呼び、意外な事実が次々と浮かび上がってくる予測不可能な展開にぐいぐい引き込まれ、その果てに炸裂する衝撃的などんでん返しに息をのまずにはいられません!

今までのインド映画のイメージを覆し、伏線が張り巡らされた緻密なミステリーとして高い評価を得ており、『チェイス!』『きっと、うまくいく』でインド映画における歴代興行収入記録を持ち、作品や脚本選びの厳しさでも知られるインドの国宝級俳優アーミル・カーンは「『女神は二度微笑む』は新しいフィルムメーカーが従来の商業映画のフォーマットに囚われず、果敢に作り上げたクオリティの高い作品!」と本作を大絶賛。またそれを裏付けるように、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のニールス・アルデン・オプレヴ監督によってハリウッドリメイクも決定しています。

世界でも評価され需要が高まっているインド映画の勢いについては、多くの映画の目利きたちも認めるところで、「映画ビジネスへの人材、お金、情報等のあらゆる知的集積がすごい」という感心の声も上がっている。日本映画界におけるインド映画の第一人者松岡環さんは「ここ10年で、インド映画はスタイルでも内容面でも大きな変化を遂げました。私や友人の映画評論家は”新感覚インド映画”と呼んでいますが、変革 エネルギーを秘めたその魅力が欧米やアジアの観客を捉え、日本にも浸透し始めました。『女神は二度微笑む』は従来なかったタイプのサスペンス映画で、女性映画の側面も生かした脚本は非常に完成度が高い。娯楽要素もバランスよく配された、まさに新感覚インド映画の頂点的作品ですね」と語っています。

世界に誇る人口数と、知的レベルの高さで世界経済への躍進がめざましましいインド。エンターテインメントの分野でも一気に世界進出を遂げるであろうインド映画から、新たに誕生した新感覚サスペンス映画。この勢いから目が離せません。

『女神は二度微笑む』2月21日より公開!
http://megami-movie.com

激しい罵倒 さく裂する張り手 映画『セッション』J・K・シモンズの鬼教師っぷりがヤバい

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鬼教師のもとで葛藤するジャズドラマー志望の若者の奮闘を描いた映画『セッション』(4月17日より日本公開)。本日その予告編が解禁され、パンク仕込みの凄腕ドラマーでも泣いて逃げ出す、J・K・シモンズの鬼教師っぷりが公開されました。

<ストーリー>
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)は、伝説の鬼教師フレッチャー(J・Kシモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは常人には理解できない“完璧”を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠……。ニーマンの精神は追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマンの運命とは……。

予告映像の冒頭では、自身の夢である世界的なジャズドラマーへと大きな1歩を踏み出し、晴れやかな表情を浮かべる主人公のニーマン。ジャズバンドが奏でる軽快なリズムが心地よく響きます。……しかし、J・Kシモンズ扮(ふん)する鬼教師フレッチャーが登場すると空気が一変。突如、狂気に満ちたレッスンが幕を開けるのです。

「テンポが速い」「今度は遅い」と執拗にニーマンを追い詰め、挙句の果てにはモノを投げ、頬が赤くなるまでビンタを繰り返すフレッチャー。激しく演奏を繰り返すニーマンの手には血がにじみ、スティックも赤く染まります。なんとこの血は、吹き替えなしで実際にドラムを叩き続ける役者本人の血なのだとか……。「よしっ」と演奏を止め、ホッとした表情のニーマンに向かって「始めから」とサラッと言ってのける“ドS”のフレッチャー。あんたはどこまで鬼なんだ!

2014年のサンダンス映画祭で「大胆」「危険」「熱すぎる」と悲鳴に近い賞賛を受けてグランプリおよび観客賞のW受賞を果たした後、本年度のアカデミー賞では作品賞、助演男優賞(J・K・シモンズ)など計5部門にノミネートされている本作。

弱冠29歳で長編監督デビューとなったデイミアン・チャゼルが、実際に名門音楽学校で挫折した経験をベースにしたオリジナル脚本と言うのだからまた驚きです。

映画『セッション』予告編(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=dOHtzIdTO4E

映画『セッション』公式サイト:
http://session.gaga.ne.jp/

(C)2013 WHIPLASH, LLC All Rights Reserved

“アイドル映画”と侮るなかれ! 食わず嫌いしてたら損な傑作邦画が続々公開

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あなたが映画を選ぶ時の基準はなんですか? 好きなジャンルだから、好きな監督だから、予告編が面白そうだから、友達がオススメしていたから……。理由は色々あると思いますが「好きな俳優・女優さんが出ているから」というのも大きいでしょう。でも逆に「この出演者ならこんな映画だろう」と決めつけてしまうこともありますよね。

特に、アイドルや元アイドルの方が出演していると「ああ、この人のファンが観る映画ね」なんて思って観に行かなかったり。でも、そんな食わず嫌いってもったいないと思うんです。“アイドル映画”だと思っていたけど、いざ観てみたら良かった! なんて掘り出し物感が味わえるのも映画の面白さ。今回は2月公開の邦画から、オススメ邦画3本をご紹介します。


まずは、現在公開中の『マエストロ!』。松坂桃李と西田敏行が初共演、シンガーソングライターmiwaが映画出演と話題の作品で、公開初日2日間で興行収入1億1,800万円、ランキング6位とヒットを記録しています。

CMソングに多く起用され、特にティーンに多くのファンを持つシンガーソングライターのmiwaが出演という事で、アイドルではないものの「可愛いmiwaちゃんを観る映画」と思ってしまう人も多いはず。筆者も正直に申しますと、さほど期待はしていませんでした。ところがどっこい、これが実によく出来たドラマだったんです。

まず、原作がさそうあきら作の同名コミックという点。「神童」「トトの世界」といった丁寧な人間描写に定評のある作家さんだけに、「マエストロ」も登場人物たちの描き方が素晴らしい作品。第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門にて優秀賞も受賞しています。

そんな、傑作ストーリーがベースになっている映画『マエストロ!』はその人間描写の素晴らしさはそのままに、映像だからこそ表現できるオーケストラの演奏シーンが見事。そして、miwaも天真爛漫な性格だけど音楽の才能あふれる「橘あまね」という役柄を活き活きと演じています。

映画を観た観客にも「miwaちゃんは神戸弁もフルート姿も似合っていて、映画初出演とは思えなかった」「努力が見えた。女優としての活動にも期待」と好評。「最後の演奏シーンは立ち上がって拍手したかった」「松坂桃李目当てだったけど、ストラディバリウスを使用するなど本格的! 老若男女誰でも楽しめる」といった、本格的な演奏シーンを絶賛する声もあり、これからの口コミ効果にも期待です。

(C)2015「マエストロ!」製作委員会 (C)さそうあきら/双葉社


続いては、2月14日に公開となる『味園ユニバース』。『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティ溢れる青春を描くことに定評のある山下敦弘監督が、全編大阪ロケを行った最新作『味園ユニバース』が2月14日より公開。主演に関ジャニ∞の渋谷すばる、二階堂ふみを迎えた本作は「ジャニーズ映画」なんて甘く見てたらケガする大傑作人間ドラマ。

とにかく、渋谷すばるの歌の持つパワーがすごい! 渋谷さんのハリのある声はトランペットやトロンボーンを擁する16人編成のバンド赤犬の音と相性抜群。渋谷すばる×赤犬のライブシーンは絶対に大スクリーンで聴くべき。

また、彼が演じる歌しか記憶がない“ポチ男”というキャラクターも繊細さとワイルドさを兼ね備えた渋谷さんの雰囲気にピッタリ。音楽の良さはもちろん、ちょっとしたサスペンス要素もあるストーリーは男性でも楽しめること請け合いです。

(C)2015『味園ユニバース』製作委員会


最後は2月28日に公開となる『幕が上がる』。ももいろクローバーZの5人が主演を務め、平田オリザ氏原作、本広克行が監督を務めた青春ドラマ。これが、なめてると(失敬)かなり良い! スクリーンで観るももクロの透明感、可愛さは抜群です。演技が不自然じゃないのは、それぞれの素のキャラに近い役柄だからなのか?

途中、ちょっと気恥ずかしくなっちゃうアイドル映画演出もあるものの(少女マンガみたいにキャーとかウワーとか悩んだりする)、基本的には映像が柔らかくてキレイで大人の鑑賞に耐えうる仕上がりです。これは脚本に『桐島、部活やめるってよ』の喜安浩平氏がが入っているからなのでしょう。

筆者は個人的に「Z」になる前のももいろクローバーが好きなので、制服とか部屋着とか私服とか、等身大の可愛い彼女達が観られて大満足。共演の黒木華さんの存在感も素晴らしく、女の子が女の子に嫉妬したり、憧れたり、という女の子同士の心情の揺れ動きは「あるある」と思う人も多いはず。20代、30代、40代の女性に昔を思い出しつつ観て欲しい一本です!

(C)2015 O.H・K/F・T・R・D・K・P


【映画クロスレビュー】ニンジャ亀が大暴れ&ネズミ師匠がカッコイイ! 知らない派は予習を『ミュータント・タートルズ』

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『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ制作、ド派手でド迫力なアクション・アドベンチャー超大作『ミュータント・タートルズ』。いよいよ2月7日より公開となります。

犯罪組織からニューヨークの街を救うため、闇にまぎれて戦う“カメ”で“ニンジャ”な4人組ヒーローの活躍を描いた本作は、現在までに全世界で興行収入約4億7720万ドル(約568億円)を突破。すでに2016年の続編公開も決定し絶好調。今回はいち早く映画を観た記者たちによるクロスレビューをお届け!

映画クロスレビュー『ミュータント・タートルズ』

【ストーリー】
悪の組織フット軍団による犯罪と暴力が日増しに激しくなるニューヨーク。フット軍団を追いかけていたテレビリポーターのエイプリルは、ある夜、闇夜に紛れてフット軍団を倒す謎のヒーローを目撃する。その姿を映像に収めることができず、誰にも信じてもらえなかったエイプリルだが、今度は地下鉄の駅でフット軍団が人々を襲撃。そこで再び謎のヒーローを目撃したエイプリルは、後を追いかけ、カメの姿をした4人組の忍者タートルズと出会う。

監督:ジョナサン・リーベスマン
製作:マイケル・ベイ

エイプリル・オニール:ミーガン・フォックス
ヴァーン:ウィル・アーネット
エリック・サックス:ウィリアム・フィクトナー
レオナルド(声):ジョニー・ノックスビル

『ミュータント・タートルズ』公式サイト
http://www.turtles-movie.jp/

「今回のタートルズは頼れるアニキ! 俳優陣も◎」/♪akira

実写版タートルズ! しかも製作総指揮はあのマイケル・ベイ!! と期待で胸をふくらませていたにも関わらず、初めて写真を見た時には「こ、これ、妙にリアルなんですけど…。子ども泣かない??」と焦ってしまったファンの方もいらっしゃるのでは。筆者もそんな一人でしたが、観始めてすぐにそんな心配は無用だったことが判明!

アニメ版のタートルズが親しみやすい友だちだとしたら、今回のタートルズは頼れるアニキ!! 超人的な(もともと人間じゃないし!)身体能力に、義理人情にあつい男気、さらには随所でみせるユーモアとリズム感! そんなノリのいい4キャラと一緒に敵にたちむかうミーガン・フォックスも、これまでの役柄と一味ちがう自然体の女性をいきいきと演じていてとてもいいです! 相手役のウィル・アーネットもトボけた味で場をさらってくれますし、ウィリアム・フィクトナーはといえば、今回も安定のみんなが見たいウィリアム・フィクトナーですよ!

そして一番のお楽しみ、次から次へと繰り出されるアクションシーンの中でも、育ての親のネズミ師匠の対決シーンと、ド迫力の雪山チェイスはサービス満点! そんな見所盛りだくさんの100分間、ぜひ大スクリーンでご堪能下さい。 それにしてもタートルズのあの肌質感、超気になる! 触りたい~(笑)。

【プロフィール】♪akira
WEBマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」(http://www.targma.jp/yanashita/)内、“♪akiraのスットコ映画の夕べ”で映画レビューを、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」HP(http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/)では、腐女子にオススメのミステリレビュー“読んで、腐って、萌えつきて”を連載中。AXNミステリー『SHERLOCK シャーロック』特集サイトのロケ地ガイド(http://mystery.co.jp/program/sherlock/map/)も執筆しています。

「スプリンター先生ってそんなに強かったっけ? ネズミ師匠にシビれる!」/non

アラサー世代が幼少期に観ていた『ミュータント・タートルズ』のアニメで、忍者なカメたちに心奪われた人も多いはず。世界一クールなカメたちが再びスクリーンで暴れまわるなんて! 心待ちにしていたのに、設定をミュータントではなくて“エイリアン”に変更する、とか発表があったときは「はぁ?何いってんの?」と思ったけれど、出来上がってみると設定も元に戻っていて一安心。

最初は焦らしてなかなか姿を見せてくれないタートルズ。人間のレポーター女性・エイプリルの前にやっと姿を現すと、そのリアルさに驚き。大迫力のアクションシーンも満載。『トランス・フォーマー』シリーズのマイケル・ベイの名前が押し出されていますが、彼は総指揮で、監督はジョナサン・リーベスマン。良い意味で、詰め込まれたスピード感溢れる作品になっていました。

そして筆者が一番好きなポイントは、タートルズのお師匠様・ネズミのスプリンター先生がめっちゃ強いこと!! やはり最新のCG技術などで、敵のシュレッダーの甲冑がすごい進化してるんですよ。一見、勝てる気がしないってくらい強うそうだし、何かいろいろ飛び道具を出してくるシュレッダー。スプリンター先生はちょっと強いネズミなだけで、特に武装はなし。それでもシュレッダーと互角に戦っちゃう先生すごい! スプリンター先生の強さを確認しに劇場に足を運んでもいいくらいです。

あと回想シーンでは成長過程の子供時代のタートルズを見ることができるのがとっても新鮮。話の流れもノリも良く楽しめたタートルズ。でもピザを食べるシーンがもう少し欲しかったぜ、カワバンガ!

【プロフィール】non
アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。
ウェブサイト: http://otajo.jp/

「タートルズ知らない派は予習必須! エイプリルの可愛さは異常」/深水英一郎(ふかみん)

タートルズ知らない派ですが、面白いという噂をききつけて、観てきました。

アクションシーンなどは、純粋に楽しめます。とてつもないスピード感で人間大のカメやネズミが動き回り、予想のつかない展開のバトルシーンが繰り広げられます。基本がアクションシーンの連続で、これらはど迫力でとても面白い。しかしながらもともと私のタートルズに関する基礎知識が抜けているため、4人のカメが誰が誰だか最後までよくわからず、見分けがつかないですし、ネズミが何故師匠的なポジションで終始偉そうなのかわからない。カメやネズミが人間大になった理由については作中語られますが、説明があっさりしているので、正直事情があまり飲み込めない。それに輪をかけてカメやネズミのCGによる質感表現が出来すぎなほど非常によくできていて、地下の湿気の多い感じとあいまって、すごく気持ち悪い。爬虫類感がすごい。カメのドアップシーンなども多数ありますが、本当に気持ち悪い。さらに、感情移入してない知らないカメなので、余計に気持ち悪い。お前誰なんだ状態の超リアルカメがぐんぐん迫ってくる。特筆すべき気持ち悪さです。

しかしながらそういう中、悩める美人レポーター「エイプリル・オニール」役のミーガン・フォックスは別格。こちらは説明不要で恐ろしくカワイイ。この映画唯一の癒やし要素です。映画通して美しい存在はこのエイプリル・オニールだけで、正直あとは全部キモいですから、さらに可愛さがひきたつってなもんです。ストーリーの中での役割もはっきりしていて、彼女に共感もできますから、話が進めば進むほどさらに可愛く感じられます。

話は敵サイドが都市にダメージを与えたくて、それを阻止するという流れなのですが、敵サイドが何故それをやりたいのか、動機がよくわからない、とまぁ、こんな感じで頭の中に「?」が一杯の状態で派手なアクションシーンを楽しんでいるのですが、要は登場人物達に感情移入できないまま怒涛のような展開を観ているわけで、これはもう、明らかに予習して観た方が楽しめる映画です。

作中でてくる「カワバンガ!」という台詞も、どっかできいたことあるけど、意味がわかってないので、キメゼリフ的に出てきてもテンションが上がらない。というわけで少なくとも、映画の公式サイト程度はよく読んでから観た方がよいと思いました。登場人物の性格やそれぞれの持ち味などがわかった状態で観るとさらに楽しめる映画だと思います。

このついていけなさ、無理やりたとえるなら、インフルエンザとかにかかって学校を1週間ほど休んだらクラスの中のギャグの流行や話題がすっかり変わってしまっていてとりあえず愛想笑いをしている、なんかそんな感覚です。

なんか以前も同じような感覚におそわれたなぁ、と記憶をたどったら、映画「トランスフォーマー」を予備知識なしで観て、どっちが正義でどっちが悪なのかわからずに困惑していた時……でした。トランスフォーマーの監督は今回「ミュータント・タートルズ」製作としてクレジットされているマイケル・ベイ。なるほど、今後マイケル・ベイ氏の名前をみかけたら、事前に予習してある程度背景や登場人物について把握してから観ることにしよう、と思いました。

基礎知識がある人はそのまま映画館に直行してもらってOK。知らなくてもアクションは楽しめたので、背景知ってる人なら間違いなくオススメです。

【プロフィール】深水英一郎(ふかみん)
ブログメディア『ガジェット通信』発行人。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいい動物に興味がある。好きな食べ物はシュークリーム。

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国民的美ゾンビ! 『Zアイランド』映画初出演のシシド・カフカが大変身

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本作は『ドロップ』『漫才ギャング』と次々と話題作をおくり出す監督・品川ヒロシさんによるハイテンションムービー『Zアイランド』。ヤクザ×ゾンビをテーマに、鈴木砂羽、木村祐一、宮川大輔、湘南乃風RED RICE、風間俊介、窪塚洋介、鶴見辰吾という個性的なメンツが集結した注目作です。

そして本作で映画初出演、劇伴でドラムも担当するのがシシド・カフカ。普段の彼女の美しくて、カッコいいイメージそのままのスタイリッシュなゾンビ姿が初解禁となりました。美しすぎる……ッ!

ドラマ「ファーストクラス」でもドS女を印象的に演じていたシシド・カフカ。彼女がどの様なゾンビになっているのか期待しちゃいます。


ゾンビ前。


ゾンビ直前。


ゾンビ化!

【シシド・カフカコメント】

■ゾンビメイクやゾンビ演技をしてみての感想。
長時間をかけてのメイクは、大変な面も在りましたが楽しい作業でした。勿論、ゾンビに変身したのは初めてでしたので何か強い仮面を与えられたようでゾンビ化した後の”直美”は、より大胆に演じられた様に思います。

■出来上がった作品・ご自身の姿をご覧になっての感想。
作品は、出演者ひとりひとりにストーリーがしっかり在り、見応えの在るものと感じました。台本上では存在感の薄かった直美にも、厚みを加えて下さって嬉しかったです。なかなか自身の演技を素直には観る事が出来ないのですが、ある登場人物の指を食べているシーンは楽しんで観る事が出来ました。

『Zアイランド』5月16日公開
http://www.z-island.jp

(C)2015「Zアイランド」製作委員会

【今週のDVD&BD】『猿の惑星』『ジャージー・ボーイズ』から戦慄の実話ホラーまで大充実!

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毎週何本も公開される新作映画。「映画館で観そびれたけど、DVD・BDで観よう!」と思っていても、いざレンタル開始になる頃に忘れちゃう……。そんな事ってありますよね。

そこで、ガジェット通信では劇場公開時にインタビューやレビュー、見どころ記事を出した作品をピックアップ。今週は『猿の惑星:新世紀』『ジャージー・ボーイズ』といったハリウッドのヒット作から、浅野忠信と二階堂ふみが挑んだ禁断のサスペンス『私の男』など話題作が続々と登場。また、戦慄の実話を映画化した『NY心霊捜査官』をはじめ、いくつかのホラー作品がレンタルスタートです。

『私の男』

「どこか不機嫌な美少女に惹かれた」問題作『私の男』熊切監督が語る女優・二階堂ふみの魅力
http://getnews.jp/archives/598192

『ジゴロ・イン・ニューヨーク』

ハマったら抜け出せない!?  女心を掴んで離さない“ジゴロの魅力”とは
http://getnews.jp/archives/621846

『ファーナス/訣別の朝』
クリスチャン・ベイル主演&ディカプリオ製作『ファーナス/訣別の朝』は“消えゆくもの”を描いたクライムドラマ
http://getnews.jp/archives/706185

『ジャージー・ボーイズ』

不朽の名曲『君の瞳に恋してる』誕生の物語 イーストウッド監督最新作『ジャージー・ボーイズ』の日本オリジナル予告
http://getnews.jp/archives/643937

映画『ジャージー・ボーイズ』劇中音楽を担当したカイル・イーストウッド「音楽を楽しみながら偉大な功績を知る」
http://getnews.jp/archives/673713

『猿の惑星:新世紀』

【動画】『猿の惑星:新世紀』猿になりきったアンディ・サーキスが語る「キャプチャー技術の進化」
http://getnews.jp/archives/668107

『NY心霊捜査官』

オリジナルコラム、インタビュー動画たっぷり! ホラー通信『NY心霊捜査官』特集
http://horror2.jp/nyss

『パラノイアック』

世界中が悲鳴を上げた! コワすぎる逃げゲー『パラノイアック』実写映画化
http://horror2.jp/9296

『キョンシー』

“霊幻道士”がダーク・ホラーに! 『キョンシー』制作・清水崇「自分が死んだことを想像して悲しく恐くなる映画」
http://horror2.jp/8170

『サベージ・キラー』

【閲覧注意】映画『サベージ・キラー』 ○○で綱引き? 過激すぎて笑うしかない本編映像独占公開
http://horror2.jp/8590

※トップ画像は『NY心霊捜査官』

【速報】ホドロフスキー監督が新作を発表! 15日には自身が語るYouTube LIVEも

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昨年23年ぶりの監督作『リアリティのダンス』を公開したアレハンドロ・ホドロフスキーが、なんと新作を発表! べルリン国際映画祭初日の2月5日(現地時間)に『エンドレス・ポエトリー』の製作発表を行いました。

【関連記事】「坐禅とは得るのでは無く捨てるもの」ホドロフスキー監督の説法&坐禅イベントに行ってきた
http://getnews.jp/archives/567286 [リンク]

『ホーリー・マウンテン』『サンタ・サングレ/聖なる血』などカルト的な人気を誇る、チリ出身の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキー。漫画家・大友克洋氏と交流があると言われており、三池崇史監督の映画にコメントを寄せるなど、日本に対し造詣が深いと言われています。


『エンドレス・ポエトリー』はホドロフスキーの自叙伝『リアリティのダンス』を原作としており、映画『リアリティのダンス』では、チリの田舎町トコピージャを舞台に少年時代を描いていましたが、その続編とも言える今作では首都サンティアゴを 舞台に、青年時代のホドロフスキーと当時のアバンギャルドな詩人、アーティスト、パフォーマー、ミュージシャンなどとの交流を、現実とフィクションを織り交ぜたマジック・リアリズムの手法と構成で描いていきます。

チリ、日本、フランスの共同製作で、日本からは『リアリティのダンス』を配給したアップリンクが参加し、同社代表の浅井隆が共同プロデューサーを務めます。また。本作製作のためにホドロフスキーは今後自身の監督作を製作する会社サトリ・フィルムスを昨年末パリに設立。CEO をホドロフスキー、パートナーに本作のプロデューサー、ハヴィエル・ゲレロ・ヤマモトと浅井隆を据え、映画製作を開始します。

本作の撮影は7月からサンティアゴで行い、完成は 2016年2月の予定。製作資金の一部を2月15日よりクラウドファンディング「キックスターター」で募集。ホドロフスキー監督自身がインターネットを通じライブで製作発表を全世界に向けて発信。ホドロフスキー監督からのメッセージを見逃すな!

【ホドロフスキー、新作を語る!】
2月15日23時(日本時間))
YouTube LIVE:http://www.poesiasinfin.com/

『ミュータント・タートルズ』ミーガン&ウィルインタビュー「続編にはあの人気キャラが登場するはずだよ!」

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『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ制作、ド派手でド迫力なアクション・アドベンチャー超大作『ミュータント・タートルズ』が大ヒット上映中です。

犯罪組織からニューヨークの街を救うため、闇にまぎれて戦う“カメ”で“ニンジャ”な4人組ヒーローの活躍を描いた本作は、大迫力の映像と、これぞハリウッドなコメディ要素が炸裂する見所満載なアクション大作。本作で、タートルズの秘密を追うTVリポーター、エイプリルを演じたのはミーガン・フォックス。エイプリルに思いを寄せ、彼女を助けるヴァーンを演じたのがウィル・アーネットです。

今回はミーガン&ウィルの2名にインタビューを敢行。映画の見所からタートルズのお気に入りのキャラクターはmで色々とお話を聞いてきました。

――この作品に携わる前から、ミュータント・タートルズのファンでしたか?

ミーガン・フォックス:子どもの頃、ヴァニラ・アイスが出ていた1991年の『ミュータント・ニンジャ・タートルズ2』を見てファンになり、それ以来ずっと、タートルズとこのシリーズが大好きです。この作品にはどうしても出たいと思ったので、ものすごく頑張ったし、メールも何通も書きました。出演できることにこれほど興奮した作品は今までなかったんじゃないでしょうか。子どもに戻ったような気持ちにさせてくれる作品ですから。

ウィル・アーネット:僕は年齢的にターゲット層からは少し外れていたんだ。でも弟は夢中になっていたから、弟を通して何となく知っていたよ。この話が来たとき、「これは絶対にやらなきゃ」と思った。僕は『LEGO ムービー』でバットマンの声をやっていて、ニンジャ・タートルズの映画に出ているわけだ。カッコいいパパとしてのチェック項目はこれで一生分クリアしたと思うよ(笑)。

――一番好きなキャラクターとその理由を教えてください。

ミーガン・フォックス:マイキー(=ミケランジェロの愛称)です。ストーリーがどんどんシリアスに進行していく中で、マイキーの明るい性格には救われますよね。タートルズの一人一人が私たちの性格を元に作られているので、誰もが、タートルズのいずれかに自分自身を重ねることができるからじゃないでしょうか。私が一番共感を覚えるのはミケランジェロです。でもレオナルドの少しメランコリックなところも、私の中にも多少あるし。

ウィル・アーネット::レオナルドだね。リーダーでみんなのまとめ役で、リーダーシップも優しさもある。映画の撮影が進めば進むほど、彼みたいな人物になりたいなって思うんだ。

――お2人のお子さんも映画を楽しんだのですか?

ミーガン・フォックス:私の子供はまだ2歳だから、映画を観るのはまだ早いの。はやく観せたいわ!

ウィル・アーネット::僕は子供が2人いるんだけど、上の子供はとても楽しんでくれたよ。ちょっと恐いシーンは「もうすぐちょっと恐いシーンがあるからね」と予告してね(笑)。男の子だから強いラファエロに惹かれたみたいだけど、最終的にはレオナルドが大好きになったみたいだよ。

ミーガン・フォックス:この映画は男の子の好きな要素全てがつまっているわよね! エンターティメントとしてもちろん、心温まる家族の物語でもあるし。

――CG撮影や、モーション・キャプチャー・スーツを着た役者を相手に演技をするのはいかがでしたか?

ウィル・アーネット:グレイのレオタードを着た男が頭につけてるワイヤーの先っぽにあるピンポン玉を見つめるんだ。ちょっと変な感じだけど、だんだん慣れるもんだね。昔から、棒の先についたテニスボールを相手に演技をするのは大変だという話を聞いてきた。それに比べると、実際に役者を相手にする分、こっちの方が楽だ。想像力を働かせることに慣れればいいんだからね。

――私は映画製作中に「ILMスタジオ」を見学させてもらったのですが、CG技術が発展しているとは言えゼロから何かが生まれるワケでは無く、俳優さん達の生身の動きが必要で一番大切にしている事なんだなと思いました。

ミーガン・フォックス:その通りね。例えば、エレベーターで4人がラップを歌って踊り出すシーンは、監督に「何か面白い事をやってみて」って言われて出たアドリブなの。CGは確かに素晴らしいけど、映画はやっぱり俳優がいて成り立つものなんです。

【関連記事】『ミュータント・タートルズ』はこうして作られた! サンフランシスコ「ILMスタジオ」訪問レポートVol.1
http://getnews.jp/archives/772927

――お2人が演じられたエイプリルとヴァーン、ご自身のキャラクターとン似ていると思いますか?

ミーガン・フォックス:エイプリルは真実を知る為に危険もいとわないとても勇敢な女性ですが、知りたいことは知らないと気が済まない、行動力があるという所は私と本当に似ているの。

ウィル・アーネット:エイプリルは勇敢だしとても知的な女性だ。僕もヴァーンの様にエイプリルの様な女性に惹かれるよ。知的じゃない女性はセクシーでは無い。知性とセクシーさはセットなんだ。

――2016年公開予定の続編が決定していて、私もとても楽しみにしているのですが、分かっている事を少し教えていただけますか?

ミーガン・フォックス:まだこれから撮影に入るところだから詳しい事は分かっていないんだけど、アニメやコミックのファンの方が大喜びする様なキャラクターが出て来るので、私も楽しみなの。

ウィル・アーネット:そうそう、ファンが大喜びするキャラクターが登場する。それも1人じゃないはずだよ。楽しみにしていてね!

――今日はありがとうございました!


『ミュータント・タートルズ』公式サイト
http://www.turtles-movie.jp/

園子温×血まみれJK『リアル鬼ごっこ』が生まれ変わる! トリンドル&麻里子様&真野ちゃんトリプル主演

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『新宿スワン』5月公開、『ラヴ&ピース』初夏公開、と2015年も絶好調の園子温監督の新たなる作品が明らかに。それはなんと『リアル鬼ごっこ』。トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプルヒロインで放つ“血みどろ”の異色作が7月公開予定です。

“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという、斬新でインパクトの強い設定で、中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こし、発行部数200万部を突破する大ベストセラーとなり、中高生のバイブルとなった「リアル鬼ごっこ」。2008年には映画化され、全国36館での公開から最終的に100館以上に広がり、大ヒット作となった。2010年には『リアル鬼ごっこ2』が、2012年には『リアル鬼ごっこ3』、『リアル鬼ごっこ4』、『リアル鬼ごっこ5』が3部作として連続公開されています。

でも、皆さん。園監督ですから「リアル鬼ごっこ」をそのまんま映画化するワケがございません! “全国の佐藤さん”に代わって狙われるのは、“全国のJK”! 姿の見えない瞬殺ストーム、豚の顔をした花婿、マシンガンをぶっ放す女教師の大群など、バラエティ豊かでぶっ飛んだ鬼たちが続々登場し、女子高生を殺して殺して殺しまくります。

その鬼に狙われる女子高生を演じるのは3人の主演女優。修学旅行中の観光バスの中で突然“瞬殺ストーム”に襲われるミツコ役に、雑誌のカヴァーモデル、数々のCM出演と多方面で活躍しながら、女優としての実力も注目されるトリンドル玲奈。

なぜか“豚の顔をした花婿”と結婚式を挙げさせられるケイコ役に、国民的アイドルグループAKB48で圧倒的な人気を博し、モデル・タレントに加え女優としてテレビドラマ・舞台と活躍の場を広げ続けている篠田麻里子。

マラソンのレース中に“マシンガンをぶっ放す女教師”に追われるいずみ役に、ハロー!プロジェクト卒業後、テレビドラマ・映画への出演で女優としてのキャリアを積みながら、映画『THE NEXT GENERATION-パトレイバー-』では主演に抜擢された真野恵里菜。ヒロインのJK3人が、天才・園子温の『リアル鬼ごっこ』で、血まみれのハイパー・アクションを繰り広げます。

園監督は本作について「今作っている『ラブ&ピース』『ひそひそ星』は僕のファンが期待しているようなグロテスクな作品ではないので、そういう意味では、この作品はみんなが僕に求めているもの、期待している園子温作品を久々に出せると思います」とコメント。園さんらしい、悪趣味でめちゃくちゃな作品に期待大です。

【園子温監督コメント】

「リアル鬼ごっこ」というタイトルにインスパイアされ、前からやりたかったこと、企画が途中で中断し結実しなかった作品のプロットを2つ3つ導入し、脚本を書きました。今、連続して、『ラブ&ピース』『ひそひそ星』と、オリジナルを作っていて、この作品もオリジナルストーリーとして3本目になりますが、前2本とも僕のファンが期待しているようなグロテスクな作品ではないので、そういう意味では、この作品はみんなが僕に求めているもの、期待している園子温作品を久々に出せると思います。

トリプルヒロインの3人とも、みなさんが思っている、例えば「トリンドルさんだったらこうでしょ」という像は破壊され、新鮮な新しい彼女達が見えるかと思います。彼女達にとっても今後、役どころが増えていくような幅の広がりが日々見えています。できあがった人とできあがっている芝居を再確認するよりも、みんなが知らない人を発掘して驚かせたり、今までよく知っている人なんだけどまったく違うイメージで驚かせるという方が楽しくて、彼女たち3人は今そんな感じです。

http://realonigokko.com

(C)2015「リアル鬼ごっこ」フィルムコミッティ

【生放送予告】『ミュータント・タートルズ』はこうして作られた! サンフランシスコ「ILMスタジオ」訪問レポートVol.2

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『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ制作、ド派手でド迫力なアクション・アドベンチャー超大作『ミュータント・タートルズ』。いよいよ2月7日より日本公開となり、昨年末の公開以来週末ランキング1位にずっと君臨していた『ベイマックス』を抜くヒットをみせています。

本作のリアルかつダイナミックな映像を作りあげたのが、インダストリアル・ライト&マジック。通称「ILM」は、1975年、当時『スター・ウォーズ』を作ろうとしていたジョージ・ルーカスが設立したVFXスタジオ。先日、筆者がサンフランシスコに飛び、この輝かしき映画スタジオを訪れたレポートVol.1をご紹介しました。

【関連記事】『ミュータント・タートルズ』はこうして作られた! サンフランシスコ「ILMスタジオ」訪問レポートVol.1
http://getnews.jp/archives/772927

Vol.2では、このリアルでカッコイイ〜! ニンジャ亀たちがどの様に作られたのか、俳優さんたちのモーションキャプチャー写真を使って解説します。

今やハリウッドはCG全盛期。『トランスフォーマー』とか、『ゼロ・グラビティ』の様な見るからにCGがすごいぜ! という映画以外でも、ニューヨークのごく普通の街並がCGで作られていたり(つまり俳優はグリーンバックで演技している)、メイキング映像を見ると驚かされることもあります。


しかし、いくらCGの技術が発達したとはいえ、何もかも魔法の様に生まれるわけではありません。「モーションキャプチャーとは俳優の演技をデジタル化する為のプロセスだ」と、『ミュータント・タートルズ』のジョナサン・リーベスマン監督が話している様に、本作では映画を観た人が驚くくらい俳優さんたちの体を張った演技によって作られているのです。


例えば、ドナテロが驚いているこの表情。俳優さんの表情を細かく読み取り、目のまんまる具合も見事に再現されています。


レオナルドの表情もこのとおり。


俳優陣の身長は170cm〜180cm後半ですが、映画の中のタートルズは身長163cmのミーガン・フォックスと比べても、この通りかなり大きいです。なので、「2m以上身長があるタートルズと話している様な目線」で話せる様に、俳優陣は頭にピンポン玉サイズの“仮の瞳”をつけて演技します。それによって、ミーガン・フォックスやウィル・アーネットは実際にBIGなタートルズと話している様な目の動きが出来るというわけです。

この撮影方法についてウィルは「グレイのレオタードを着た男が頭につけてるワイヤーの先っぽにあるピンポン玉を見つめるんだ。ちょっと変な感じだけど、だんだん慣れるもんだね」とコメントしており、「昔から、棒の先についたテニスボールを相手に演技をするのは大変だという話を聞いてきた。それに比べると、実際に役者を相手にする分、こっちの方が楽だ。想像力を働かせることに慣れればいいんだからね」と、俳優が実際に体を動かして撮影する事の必要性を話しています。

俳優陣が実際に顔と体を動かして演技しているから、完成したタートルズのキャラクターも活き活き。実際に存在するかの様なリアルさになっているのでは無いでしょうか。

Vol.3では、CGクリエイターが語る映像へのこだわりなどをご紹介いたします。また、本日21:00より、ニコニコ生放送にてエイガ通信『ミュータント・タートルズ』公開記念! サンフランシスコで映画作りの裏側を見てきたヨ!を行います。もう映画をご覧になった方のコメントもお待ちしておりますので、ぜひゆるりとご覧くださいませ。

インタビューの裏側や映画のメイキング動画もご紹介!
【エイガ通信】エイガ通信『ミュータント・タートルズ』公開記念! サンフランシスコで映画作りの裏側を見てきたヨ!
2015年2月9日(月)21:00より放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv209473984

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『スター・ウォーズ』にピクサー新作『インサイド・ヘッド』グッズ続々! ディズニーEXPOでお披露目

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今年7月にはディズニー/ピクサー作品『インサイド・ヘッド』、12月にはシリーズ最新作『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』の公開を予定しているディズニー。先日東京ビッグサイトにて行われた『インターナショナル・ギフト・ショー』の『デイズニーEXPO』では、いち早く映画作品のグッズがお目見え。その一部を紹介します。

※すべての画像入りの記事はガジェット通信でご覧いただけます
http://getnews.jp/archives/809671

カラフルな5人をそろえたい『インサイド・ヘッド』

『インサイド・ヘッド』は『モンスターズ・インク』の監督最新作! 今回も魅力的なキャラクターがたくさん登場しそう。今回の作品は、少女・ライリーの頭のなかにいる“喜び”や“怒り”など5人の感情が主人公。すでにぬいぐるみが出来上がっていました!

黄色い“喜び”の“ジョイ”。

紫の怯え顔は“恐れ”の“フィアー”。

真っ赤な怒っている顔は“怒り”の“アンガー”。

眉をひそめる緑色の子は“嫌悪”の“ディスガスト”。

メガネをかけた青い子は“悲しみ”の“サッドネス”。5人の動き回る姿が楽しみですね! 

ぬいぐるみの他にも、グラスやお弁当箱、パズルなどの商品が出そろっており、公開に向けて盛り上がっていきそうです。

フィギュアにプラモ、日常でも使えるスター・ウォーズグッズも!

そして12月の公開が待ち遠しい『スター・ウォーズ』も新商品が続々。


バンダイからはプラモデルやハイターゲットブランド“TAMASHII NATIONS”のフィギュアなどが多数登場予定。



タカラトミーアーツからは等身大のウィケットとヨーダのぬいぐるみが発売! 迫力のボリュームと再現度ですが、ヨーダの杖まできちんとぬいぐるみ仕様で作られているんです。

ゆるかわな新デザイン“PAPER CUT FORCE!”シリーズもぬいぐるみやパスケースに。

また、手のひらサイズのミニブリスターコレクションがすごい! これはガチャ商品なのですが、なんとメインキャラだけでなく、今後全キャラクターを発売していくとのこと……。本当でしょうか? どこまで出していくのか、ファンはこのシリーズから目を離せません! ミニブリスターのまま飾ったり、ブリスターから出して並べても可愛いコレクションアイテムです。


KADOKAWAの展示ブースにはAmazonでも1位になった『スター・ウォーズ』の名場面で学べる“英和辞典”や、コンビニなどで販売している“スター・ウォーズ新聞”が。充実の内容で大好評の最新号は5月に発刊予定なので要チェック。


コトブキヤからは、ダース・ベイダーやストームトルーパーの顔型、R2-D2型のサンドウィッチが作れる『パウチサンドウィッチシェイパー』が発売。これでピクニックでもスター・ウォーズランチが楽しめます。


また、シリコントレーも盛りだくさん。キャラクターだけでなく、ミレニアム・ファルコン、Xウィング、デス・スターまで! もちろんダース・ベイダーなどもあるので、いろいろな型を使って、バレンタインにスター・ウォーズチョコをプレゼントするのもオススメです。


そして『ディズニーEXPO』は毎回ここだけのオリジナル展示があるのも見どころ。『スター・ウォーズ』のグッズで飾った部屋をイメージしてあったりと、ファンの心をくすぐります。

『スター・ウォーズ』のシャンプーやボディケア用品で彩られたバスルームも! これらは実際の商品ではなくて、展示用に作られたもの。この遊び心がいいですよね。

ディズニー映画公式サイト:
http://www.disney.co.jp/movie.html

(C)Disney

ホラー映画『ジェサベル』思わず不安になる予告編解禁――「この家にはあなたを見つめる何かがいる」

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3月14日公開の映画『ジェサベル』より予告編が到着しました。

先日解禁となったショッキングなポスタービジュアルが話題となっている今作。『パラノーマル・アクティビティ』シリーズのプロデューサー、ジェイソン・ブラムと、『ソウ』シリーズのケヴィン・グルタートがタッグを組んだことでも期待が高まっています。

ストーリーは、事故で夫とお腹の子を亡くした主人公ジェサベルが、亡き母の予言通りに不可解な現象に巻き込まれるというもの。予告編では、「この家にはあなたを見つめる何かがいる」「恐ろしい死が見える」といった不吉な予言をするジェサベル母の姿が。そのほかにも、“ジェサベルの名と誕生日が刻まれた墓”や、母の予言を録画したビデオテープを観たことに憤怒する父親の姿など、観るものを不安にさせる要素がいっぱい。ラストのほうでジェサベルを襲う謎の人物も気になります。予告編をご覧になって、映画の公開を楽しみにお待ちあれ! 

予告編が表示されない方はこちら[ホラー通信]

映画『ジェサベル』
3月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
http://jessabelle.jp/

監督:ケヴィン・グルタート『ソウ6』『ソウ ザ・ファイナル 3D』
製作:ジェイソン・ブラム『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ、『ザ・パージ』シリーズ、『インシディアス』シリーズ
出演:サラ・スヌーク『プリデスティネーション』『スリーピング・ビューティー』/マーク・ウェーバー『スコット・ピルグリムと邪悪な元カレ集団』

c2015 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ケイン・コスギ主演『ニンジャ・アベンジャーズ』 これが本気の“ハリウッド製”ニンジャ映画だ!

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『エクスペンダブルズ』シリーズで有名なニューイメージ/ミレニアム社製作、主演ケイン・コスギスコット・アドキンスという、なんとも香ばしい予感のする“ハリウッド製”ニンジャ映画の最新情報です。3月28日(土)より日本公開となる『ニンジャ・アベンジャーズ』の予告編が本日公開されました!

日本で甲賀流忍者の修行を極めたアメリカ人ケイシー。彼は妻子の死の真相を追って、タイのバンコクで道場を営む兄弟子・中原のもとへと向かいます。やがて、ミャンマーを拠点とする麻薬密売組織を仕切る影の軍団に、妻子を殺した武器の使い手がいるということを知ったケイシーは、単身ミャンマーへと潜入することに……。

というあらすじの本作なのですが、解禁となった予告編を観ても、ストーリーの説明はほぼありません。とにかくアクション! アクション! アクションです!


主人公ケイシーを演じるのは、『エクスペンダブルズ2』でジャン=クロード・ヴァン・ダムの右腕として高い身体能力を見せつけたスコット・アドキンス。エクスペンダブルズに勧誘して欲しいと思うほどキレキレのナイフアクションを披露しましたが、作中ではヘリコプターのテールローターに巻き込まれてバラバラにされるという最期を迎えました……。

柔道やキックボクシングをはじめ、あらゆる格闘技に精通している彼は、スタントマンとしてもさまざまな作品で大活躍。そして、なぜか自身の公式サイトでは代々続く歴史ある肉屋の息子であることをアピールする、非常に信用できる男なのです。


一方、ケイシーの兄弟子・中原を演じるのはケイン・コスギ。こちらは説明するまでもないでしょう。「ファイトー! イッパーッツ!」のテレビCMや筋肉自慢系のテレビ番組で大活躍した彼は、子ども向け番組の対決企画でガチャピン相手にもムキになってしまう全力でマッスルな男です。

そんな2人がタッグを組み、世界を股にかけたリベンジ・バトルを繰り広げます! というか、予告編ではこの2人同士でひたすらバトルしていましたが……。まぁ、この手の映画はストーリーがあってないようなもの(←失礼)。とにかく、2人のド迫力アクションに注目です!

『ニンジャ・アベンジャーズ』予告編(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=FHkiqxptjJ4

(C)2012 N2 Productions, Inc. All Rights Reserved.

2014年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞 結果発表(破壊屋ブログ)

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今回はギッチョさんのブログ『破壊屋ブログ』からご寄稿いただきました。

2014年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞 結果発表(破壊屋ブログ)
2014年 誰映画ベストテン

順位/タイトル/得票
1位/ルパン三世/310票
2位/黒執事/199票
3位/MIRACLE デビクロくんの恋と魔法/190票
4位/STAND BY ME ドラえもん/183票
5位/TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI/105票
6位/ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ/103票
7位/Wake Up, Girls! 七人のアイドル/90票
8位/僕は友達が少ない/71票
9位/魔女の宅急便/70票
10位/BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-/69票
10位/わたしのハワイの歩きかた/69票

このページの一番下に「真説 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」も載せました。

全作品一覧と短評解説はこちら
「誰映画 2014 の順位表」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/subjects/2014

投票者のコメントはこちら
「誰映画 2014 の全コメント」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/subjects/2014/comment

ベストテン短評

誰映画大賞は『ルパン三世』。剛力彩芽は『黒執事』で二年連続二位、『SBMドラえもん』が「ドラ泣き」の押し付けで嫌われた。K-POPが消えたと思ったらセカオワ。バラエティ番組、アイドルアニメ、ラノベといった新ジャンルが初登場。

ベストテン総評

●大ヒット映画たちが上位に登場
爆死映画が上位を独占した2013年と違って2014年はヒット映画が上位にランクインした。ブーム作りが嫌われた形だ。しかし商売としては成功かつ正解なのだ。
誰もが大コケを予想した『ルパン三世』は30億円超えの大ヒットだけど誰映画大賞になってしまった。不名誉な賞だけど儲かったんだからいいじゃない!ちなみに2014年の爆死映画は『薔薇色のブー子(12位)』だ。

●誰洋画一位は『アナと雪の女王』
「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」の洋画一位は何と超ヒット作の『アナと雪の女王(13位)』。意外にも実際に観た人からの投票が多数。コメントには「良い映画だけどあのブームはうざすぎた」という意見が多い。
2014年は「レリゴー!レリゴー!アリノー!ママノー!」を嫌になるほど聞かされたけど、俺は「小保方さん」とか「大韓航空のナッツ姫」とか「連続夫殺人の筧千佐子容疑者」みたいなありのままに生きる女性を見るとレリゴーが脳内再生される。でも『アナと雪の女王』が大コケしていたら、きっと俺は「何でこんな良作をみんな観ないんだ!」とか世間に説教タレていただろうな。

●木下グループ
ダメ映画のスポンサーといえば木下グループ/木下工務店だけど、誰映画ベスト20本のうち7本が木下グループの映画だった。誰が観に行くんだってそりゃ木下グループの取引先だよ。
(総評の続きはページ下部です)

真説:2014年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞

得票数が少なかったけれど、俺が勝手に選ぶ『真説:この映画はいったい誰が観に行くんだ』ベスト3。

●ヒットマン 明日への銃声
亀田大毅がタコ焼き売りながら親のいない子供と仲良くなる物語。タイトルが関係ないので、亀田大毅が暴れる展開を期待していると裏切られる。

●醒めながら見る夢
ポールダンスの演出家が女性関係にモメる物語と、女性をSM縛りすることで心を癒やす緊迫セラピーの物語が並行して描かれる。辻仁成が監督・脚本・原作。とにかくキモい!

●歌舞伎町はいすくーる
塩谷瞬演じる大金持ちで喧嘩も強いイケメンが高校生活を楽しむために歌舞伎町の夜間学校に通うと宇宙人が攻めてくる。

以下では「ネタバレストーリー」の部分は読み飛ばしてください。また投票者のコメント*1ではネタバレはクリックしないと読めない仕様です。

*1:「誰映画 2014 の全コメント」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/subjects/2014/comment

●第一位:ルパン三世
投票コメントはこちら
「ルパン三世」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/3451

■ ネタバレストーリー
ルパン、不二子、マイケル、ピエール、ジローはWORKSと呼ばれる泥棒集団のメンバーだ。しかしマイケルが裏切ったためにWORKSのリーダーは死亡し秘宝も奪われた。
ルパンはリーダーのボディーガードだった次元と仲間になり、秘宝奪還の旅に出る。ルパンは昔からの知り合いである五ェ門も仲間に加える一方で、日本の銭形警部とも裏取引をする。彼らの目的はマイケルを操っている黒幕だ。
黒幕に騙されていることに気がついたマイケルやハッカーのヨゼフもルパンファミリーの仲間となった。彼らは一致団結して黒幕の超厳重金庫を攻略しようとする。金庫は不規則に動作するセキュリティレーザーに守られていたが、五ェ門がセキュリティレーザーの動きを目視で解析できるという初耳な特殊能力を発揮。金庫の攻略に成功する。
ルパンとマイケルは金庫の中に閉じ込められたが、マイケルが自分の命と引き換えに金庫の壁を爆破してルパンは助かるのだった。

■ ルパンファミリーに新メンバー大量加入
多くの日本人がモノマネにチャレンジしてきたほど親しまれた『ルパン三世』だが世界的知名度は低い。そこで実写版は『ルパン三世』の「無国籍活劇」という部分を強調した。
登場人物たちを各種アジア人で固めて非日本人には吹き替えで日本語を喋らせた。そのためルパン三世の仲間たちは大幅に強化された。

・ 拳銃使いの次元
・ 斬鉄剣の五ェ門
・ 謎の美女の峰不二子
メカニック担当のピエール(韓国人)
ルパンのライバルのマイケル(台湾人)
格闘専門のジロー(日本人)
ハッカーのヨゼフ(タイ人)

アジア市場を見込んだ構成とはいえ漂う「誰だオマエラ」感。それにキャラクターの多さに脚本が振り回されることになったのは残念だ。

■ 昔は実写化してほしいマンガNO1だった
90年代後半の話だけど、俺の知り合いがルパン三世の実写化に関する仕事をやっていたことがある。その時聞いていたキャスティング情報はルパンがジム・キャリーで、銭形がトミー・リー・ジョーンズだった。
ついでに言うと90年代後半では「もっとも峰不二子に近い女」と呼ばれた藤原紀香が登場、当時は『ルパン三世』実写化熱があった。でも実際に実写化されたのは「実写化=ファンの悪夢」という今の時代だ。

■ 実写化に至るまでの道
原作マンガ『ルパン三世』の権利を持つKADOKAWAが名物プロデューサーの山本又一郎に『ルパン三世』の実写化を依頼。監督にはアクションに強い北村龍平監督が選ばれたため俺はけっこう期待していた。キャスティングは揉めに揉めており「小栗旬以外全員取っ替え」が二度も発生。さらに次元役だった櫻井翔はギリギリで降板し玉山鉄二が代役した。どう考えても玉山鉄二のほうが適役だけど。驚きなのは峰不二子でなんと撮影に入ってもまだキャストが決まっていなかった

■ 地雷女:黒木メイサ
峰不二子役は数々の女優に逃げられた挙句、国籍不詳な外見を持つ黒木メイサが登板した。しかし黒木メイサと言えば日本映画のクラッシャー姫。彼女が主演した映画は『昴』『ASSAULT GIRLS』『矢島美容室 THE MOVIE』といった超ド級の駄作だらけだ(この3本に比べれば『SPACE BATTLESHIP ヤマト』はマトモです)。黒木メイサは『ルパン三世』の現場を救ったが、残念ながら彼女の駄作伝説に一本加わることになった。

■ 雑感
・ 「アジア全体に通用する映画を作ろう!」と冒険してくれた『ルパン三世』を叩くのは忍びないが…。つまらなかった。でもコスプレ演技は楽しかったよ。

・ キャスティングからジャニーズとAKB48を外した映画が大ヒットしたのは嬉しい。

・ 実写化の際に問題になったのは五ェ門のキャラ設定で、当初の案では侍キャラはやめる予定だったらしい。そうだよなぁ、五ェ門が出た瞬間ファンタジーになっちゃうもんな。

・ 製作費がかかっている日本映画ってなぜ外国人ばかりを集めたパーティーシーンがあるんだろう?『ガッチャマン』にもあったよね。

●第二位:黒執事
「最悪」「やめて」という言葉よりも「なぜ」に笑った。

投票コメントはこちら
「黒執事」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/2814

■ ネタバレストーリー
剛力彩芽が演じるヒロインは巨大玩具メーカー:ファントム社(任天堂みたいなもんか?)の総帥:キヨハルだ。剛力彩芽は幼い頃に両親を殺されその際に莫大な財産と爵位を受け継いだ。伊武雅刀演じる悪徳企業と戦う剛力彩芽を援助するのは、ファントム社の共同経営者であり血縁関係者でもある叔母のハナエ(演じるのは優香)だ。

その設定だと優香が黒幕だよね。

剛力彩芽は世間で起きる謎の「連続ミイラ化怪死事件」を追う。やっぱり黒幕の優香は人間をミイラにする薬をテロ目的でバラ撒こうとしたが剛力彩芽たちの活躍によって自爆、優香はミイラになって死ぬ。「連続ミイラ化怪死事件」の真実は暴かれたと思ったが、実は悪の手先だった警察官役の岸谷五朗が真実を握りつぶしてしまった。完。ストーリー、そこで終わるのかよ!

■ 黒執事のことを書かなかった理由
ネタバレストーリー紹介で主人公の水嶋ヒロのこと何も書かなかったけどこれには理由がある。この映画は全部「黒執事は悪魔だから何でもできる」で解決するのだ。そのため黒執事絡みのストーリーを追う意味は無い。

■ 水島ヒロ
水島ヒロのWikipediaにはこんな事が書かれている↓。

俳優以外にも多岐にわたるコンテンツのプランニングやディレクション及びクリエイターとしても活動。

そんなクリエイター水嶋ヒロがコンテンツをプランニングしてディレクションしたのが『黒執事』である。『黒執事』の公式サイトでは制作側が水嶋ヒロの獲得に苦心した様子がレポート*2されている。サイゾーではまったく逆のことが書いてあるけどね*3。

*2:「圧倒的人気コミック、奇跡の実写化に向けて」 『黒執事』
http://wwws.warnerbros.co.jp/kuroshitsuji-movie/note.html

*3:「水嶋ヒロが俳優復帰作で大ヒンシュク “超俺様”態度にスタッフあぜん」 2013年04月07日 『excite』
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20130407/Menscyzo_201304_post_5675.html

■ 剛力彩芽バッシング
剛力彩芽バッシングについてはうんざりしている人も多いだろうが、俺はネット上の剛力彩芽バッシングに感謝している。何故なら俺は『パトレイバー』の大ファンで、パトレイバーのヒロインといえばショートカットの元気な女の子。つまり剛力彩芽がキャスティングされる可能性が高いのだ。
2013年に『パトレイバー』の実写化が発表されたときのパトレイバーファンたちの反応は喜びよりも阿鼻叫喚のほうが大きかった。剛力彩芽がヒロインを演じる恐怖に怯えていたのだ。しかし私たちの叫びが届いたのかどうかは知らんが、パトレイバーのヒロインには真野恵里菜が選ばれた上に彼女は見事な好演だった。パトレイバーの悲劇が回避された代わりに犠牲になったのが『黒執事』だった。

■ 原作改変
役作りのために体重を増減させたり歯を抜いたりする俳優たちがいる。しかし剛力彩芽には役作りなど不要、役に近づくのではなく役が勝手に剛力彩芽に近づくのだ。
原作の『黒執事』では執事のセバスチャンと御主人であるシエルの耽美的な関係がウリだったけど、映画化の際にシエルの性別を少年から女性に変更した。女性タレントを出演させるために原作キャラを女性に変更するのはテレビ局がよく使う手段だけど、まさか『黒執事』でそれをやるとは誰も思わなかっただろう。
御主人様の剛力彩芽と執事の水島ヒロ、という組み合わせには心に訴えるものはこれっぽっちも無かった。俺個人の意見ではあるが、同じ貴族と執事ネタならガチムチで男らしい山田ルイ53世と頼りないひぐち君の組み合わせのほうがグッと来るものがある。

●第三位:MIRACLE デビクロくんの恋と魔法
投票コメントはこちら
「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/3691

■ ネタバレストーリー
相葉雅紀演じる主人公は冴えない同人漫画家。相葉雅紀は何か嫌なことがあったら「デビクロ通信」というチラシを作って近隣に貼りまくるという危ない趣味があった。さらに言うと相葉雅紀はデビクロくんとガチで会話できるので本当に危ない人だ。

ある日彼は偶然ぶつかった世界的な照明アーティストの韓国人女性に恋をする(そんなのありえるか?)。
相葉雅紀の幼なじみである榮倉奈々は彼の恋を応援することにした。冴えない相葉雅紀を改造するためにBEAMSに連れて行くと彼はイケメンに変身した(BEAMSがスポンサーなんだよ!)。
しかしその韓国人女性は偶然にも相葉雅紀の友人の元カノだった。ちなみにその友人は大ヒット漫画家で演じるのは生田斗真。相葉雅紀は恋を諦め友人と韓国人女性の復縁を手助けする。
そして彼はオサレアーティストしてフランスへ旅立つ榮倉奈々に告白するために東京駅から羽田に向かって走りだす。もちろん途中転んだりする。

■ ネタバレストーリー(クリスマスの奇跡)
「クリスマスに奇跡が起きる映画」として宣伝されているわけだが、これがもう何が起きるのか予測ついた。雪が降ってホワイトクリスマスになって飛行機の出発が遅れたので、見送りに間に合って空港での告白に成功する。しかもBGMは山下達郎の『クリスマス・イブ』←これが奇跡でしょ?と思っていたら全部的中した。ただし奇跡を起こすのがアニメキャラとして現実世界に登場したデビクロくんだというのは仰天した。

■ 山下達郎の『クリスマス・イブ』実写化!
『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』は山下達郎の『クリスマス・イブ』の映画化だ(正確には原作のモチーフが『クリスマス・イブ』)。『クリスマス・イブ』が実写化されるのはこれが二回目で、前回は1989年の『君は僕をスキになる』。主演は山田邦子、斉藤由貴、加藤雅也、大江千里で企画が秋元康で脚本が野島伸司。
我々日本人はバブル世代が全逝去するまで『クリスマス・イブ』の呪縛から逃れられないのだ。

■ コミケが協力
『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』では撮影になんとコミックマーケット準備会が協力。オタク文化をポシティブな文化として映画に組み込んでいる。だけどこれが別の偏見を生み出しそうな内容。どういう風にオタク文化を取り込んでいるかというと…

1. 相葉雅紀は同人漫画家だけど生田斗真は超売れっ子漫画家。
2. 久しぶりに再会した二人。
3. 漫画家として大成功したはずなのに生田斗真はなぜか相葉雅紀のことを羨ましがる。
4. なぜならコミケはピュアな場所だからだ!

ってコミケは人間の欲望が渦巻く場所だと思うがな。まあ生田斗真が言いたいのは商業主義批判なのでそれをピュアと表現するのは構わない。でも『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』こそが商業主義至上の産物であり、そこで商業主義を批判してもギャグにしかならない。

■ ちなみに2014年のオタク描写
2014年のメジャー日本映画はオタク描写の取り入れが積極的だった。『海月姫(20位)』はオタクたちを主人公にしたし、『ジャッジ!(61位)』は涼宮ハルヒのグッズが映画の重要な小道具になっている。

●第四位:STAND BY ME ドラえもん
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「STAND BY ME ドラえもん」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/3394

■ ネタバレストーリー
ドラえもんが未来からやってきた。目的はのび太の結婚相手をしずかちゃんに変更するためだ。ドラえもんの体内には「成し遂げプログラム」が組み込まれており、ドラえもんがセワシの意志に反する態度を取るとドラえもんには電気ショックが流れる
のび太は、未来のしずかちゃんが雪山で遭難することを知る。のび太はタイム風呂敷で大人に変身してタイムマシンで未来に行く。だがのび太に出来ることは何も無く二重遭難する。しかし大人のび太が「そういえば子供の頃未来に行って雪山で遭難したな」と思い出して救助にやってきた。
大人のび太はしずかちゃんと結婚することになった。大人になったジャイアンが言う。

「しずかちゃんを出来杉に取られるならガマンできるけど、のび太はなぁ」

自分の役割を終えたドラえもんは未来に帰ることになった。
あとのエピソードは原作第6巻の『さようなら、ドラえもん』と原作第7巻の『帰ってきたドラえもん』と同じです。

■ ドラえもんの基本設定は酷い」
『ドラえもん』の基本設定はバカの主人公の結婚相手が不細工で不幸なので、タイムトラベルして美人と結婚する。という」失礼極まりない設定」。それでも誰もが笑って許したこの設定を「ドラ泣き!」とか押し付けられるとさすがにふざけんなと思う。

■ さようなら、ドラえもん
ドラえもん第6巻のエピソード『さようなら、ドラえもん』は大傑作を通り越して、弱者に勇気を与える寓話になっている。だからこのエピソードに注目して泣きコンテンツを作るという狙いは良いと思う。
ところが一本の物語となった『ドラえもん』は設定の酷さが浮き彫りになってしまった。容姿が見劣るジャイ子はそれだけで嫌われ、のび太のクズっぷりは何も改善されず騒いでいるだけ、他人を思いやる出木杉は報われない。原作では数々の名ギャグを生み出したドラえもんのひみつ道具は単なるチートとして描かれた。

■ LEAVE ME ALONE ドラえもん
今回『STAND BY ME ドラえもん』が誰映画で得票を集めた理由は宣伝のウザさが原因だ。俺も予告編の気持ち悪さに愕然としたので「この映画は絶対に観に行かん!」と決めた。
2014年の夏に二人の女性から『STAND BY ME ドラえもん』誘われた。ものすごい幸運なのに、普段は願い下げされる側の俺が願い下げ側に回った。
しかし誰映画で『STAND BY ME ドラえもん』が上位に来たので2015年の正月に一人でめっちゃ遠い下高井戸の映画館まで行って「俺は何やっているんだろう?」と自問自答しながらこの映画を観たよ。
そしてこの映画は2015年の正月でも上映しているほどの大ヒット。この映画の狙いは正しかったのである。

●第五位:TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI
投票コメントはこちら
「TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/3409

■ ネタバレストーリー
すいません。俺はこの映画を映画館まで観に行きましたがストーリーを認識することができませんでした。なのでオチ無しの羅列を書きます。

・ セカオワの楽屋に「何か」が出現する。「何か」はスタッフたちには見えないがセカオワのメンバーだけに見える。(監督のインタビューによるとセカオワのメンバーは「何か」が見えるそうです。だから「何か」って何なんだよ!

・ 夜の東京の街に巨大怪獣が現れる。その巨大怪獣はどこかへ飛んで行き子供と出会う。(よくわからないけどコレがドラゲナイトかな)

・ 遠い未来、セカオワのメンバーは老人になったがそれでもライブをするのだった。(老人の特殊メイクは良かった)

・ セカオワの中心人物Fukaseの音楽の作り方は音に脅迫的に追われながらも使える音を見つけていくものだ(Fukaseは悪くないだろうけど、それって佐村河内がNHKを騙したときに語っていた音楽の作り方に似ている)。

■ 皆様に文句あり
この企画は皆様の投票で成り立っているものであり毎年大変に感謝している。仕事が忙しくなる年末では皆様の爆笑コメントを読むのが俺のストレス解消法になっていて、本当にありがたい。
しかしである。一応管理人として上位映画は観に行く必要がある。俺は映画マニアなのでどんなクソ映画でも起承転結さえあればそれなりに楽しめるお得な人間だ。
しかしそんな最低限の楽しみすら出来ないジャンルが音楽映画だ。しかも興味ないバンドともなればまさに地獄!『TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI』を観るのは大変だったぜ。

■ セカオワに興味ない
でもセカオワに興味が無いのは本作のラファエル・フリードマン監督も同じ。監督選定の際にラファエル・フリードマンだけがセカオワに関する知識がなく、さらに東京の景色を撮りたいという企画書を提出してきたらしい。セカオワ側もあえてその企画を受けた。
監督は本当にセカオワに興味ないらしく、メンバーたちが一生懸命撮影したライブ後の自撮り映像を全部ボツにした(インタビューでメンバーたちがガックリきているのが面白い)。
セカオワ好きの親戚のためにフェス会場でセカオワグッズを買っている俺のほうが詳しそうだ。
劇中ではセカオワファンのコスプレ姿を延々と映している。高度に発達した東京とコスプレする人たちの対比が面白いのだろう。

■ 東京ファンタジー
東京ファンタジーというのは日本映画でよくある手法だ。東京の景色をファンタジーのように映し出す。ロケ撮影だけで世界を構築できるので予算が少ないインディーズ系の日本映画がよくやる手法だ。俺は嫌っている映画だけど『空気人形』がその成功例かな。
でもセカオワの「TOKYO FANTASY」は所属事務所の名前だけど。

■ ありのままの私になる

セカオワの「あるべき姿」ではなく「ありのままの姿」を撮った。

って公式サイトに書いてあるけど、映画本編は良い意味で演出も台本も演技もある非ドキュメンタリー。そもそもピエロ姿で日常生活送っている時点でありのままじゃないぞ。夜道にピエロが出てくるシーンはホラー映画並に怖かった。「ありのまま」っていう宣伝はアナ雪の影響だろうな。

●六位以降
●6位:ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ
「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/3588
バラエティ番組の映画化は何度かあったけど、誰映画ベストテンでは初登場。好きな人からの評判は高い映画なのでここまで嫌われているとは思わなかった。前作が15位だったのに本作が6位にまでハネあがったのは「まさかこのネタで続編を作るとは思わなかった」の声多数の結果。
俺は未見なので何とも言えないが「アドリブでキスを我慢する」という前作はあまり面白いと思わなかった。

●7位:Wake Up, Girls! 七人のアイドル
「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/2781

これも新ジャンルがランクイン。アイドルアニメだ。山本寛監督が嫌われている上に暴走気味の企画なので得票を集めた。
映画版はアイドルグループの初ライブまでを描く話で「このあとどうなるかはテレビシリーズ観てね!」という終わり方だった。

・ 映画だけを観てもオチがついていない。
・ テレビシリーズだけを観た人には物語の始まりがわからない。
・ アイドルたちの特徴を説明するオーディションは前売り特典のDVDに入っている

なんか映画というよりも課金コンテンツっぽい。
ストーリーは不幸な状況に追い込まれた少女たちがパンチラ・ライブを決行するというもので、これっぽっちもパンチラが楽しめないのもマズかった。でも真のクールジャパンを輸出したいのなら48グループよりもアニメアイドルのほうがいいんじゃないか(適当)。

●8位:僕は友達が少ない
「僕は友達が少ない」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/2870

これまた新ジャンルでラノベの実写化がランクインした。2013年の話だが実写化反対の運動まで起きた。
主人公は「友達が少ない」で悩んでいる。という設定だけど、友達がいない女生徒たちと部室に集まってダラダラ過ごすってソレめっちゃ楽しい青春だよ!しかも北乃きいと一緒!さらに言うとこの映画はソフトエロ系!オマエの何が不満なのか全然わからないよ。
という設定上の欠点はさすがに作り手もわかっていて後半は「現実とは?虚構とは?」という話に変貌する。

●9位:魔女の宅急便
「魔女の宅急便」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/2953

『ルパン三世』と同じく実写化の際にアニメ側の協力が得られなかった。キャッチコピーは「あ・の・名作がついに実写化」なんだけど、「あの」は明らかに原作小説じゃなくてスタジオジブリの『魔女の宅急便』の代名詞として使っているだろ。
監督:清水崇(呪怨)、脚本:奥寺佐渡子(時をかける少女)なので期待していたけど酷い出来だった。クライマックスでキキが飛ぶとオペラ歌手が登場するシーンは愕然
『魔女の宅急便』のスポンサーは「宅急便」と相性がいいのか食品デリバリー系が多い。それはいいんだけどブラック企業の代名詞:ワタミもスポンサーになっていた。ワタミはブラック色が好きそうだもんな。

●10位:BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-
「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/2881

2011年に失敗した『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-』にまさかの続編爆誕。まあ三部作映画なのでしょうがないか。ストーリーはさらにつまらなくなっていた。タイトルの先頭に単語をつけるのは流行りなのか?この場合「ブッダ」が重複しているし。
前作の主題歌がX Japanで今作が浜崎あゆみなので、完結編の主題歌も過去の人を期待している。タイトルは『BUDDHA3 手塚治虫のブッダ 仏陀完結』で。

●10位:わたしのハワイの歩きかた
「わたしのハワイの歩きかた」 『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/title/3252

『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』に引き続き榮倉奈々が登場。榮倉奈々はスポンサーが多い映画に必ず出てくるね。両方ともJAL映画だけど出来はマレーシア航空並の事故物件。ただキレイごとばかり描いた『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』よりはずっとイイ。ハワイの金持ち白人相手に日本人女性は婚活、日本人男性はスポンサー探しするというという下品さがあって面白い。

●総評の続き
■ 韓流終了
2014年の前半は「韓流終了」が一般的なニュースとしても取り上げられたけど、誰映画でも「韓流終了」の影響は出ていてベスト100の中に韓国映画は『ミスターGO!(64位)』のみ。
また『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』には韓国人女優ハン・ヒョジュが出演している。ちなみにハン・ヒョジュは日本国内では全くの無名なんだけど、空軍の弟が軍隊内で虐待スキャンダル起こした。そして空軍の広告塔だったハン・ヒョジュは韓国で活動できなくなったので日本で活動している。

■ 誰洋画
誰洋画では宣伝手法が嫌われた『ベイマックス(25位)』や、上映時間があまりにも長い上に企業の宣伝がバンバン入る『トランスフォーマー/ロストエイジ(28位)』が上位に。
またスティーブン・セガールの『沈黙のSHINGEKI/進撃(45位)』はセガールが脇役、かつアクションシーンが無いにも関わらずいつものセガールシリーズとして宣伝した。

■ テレビドラマの映画化が消えた
誰映画ベストテンからテレビドラマの劇場版が消えた。これは初めての現象だ。テレビドラマの劇場版が減ってきた影響がモロに出たけど、テレビドラマの劇場版って発狂級の駄作だらけだったのでこれは嬉しい現象。ちなみに最高順位は『悪夢ちゃん The夢ovie』の19位。

■ 投票対象が1000本
毎年やっている企画だけど投票対象は増える一方。初回の2007年は500本ほどだったのに2014年はついに1000本になった。とにかく色んな映画が公開されている。クズ邦画ブームは終わったと思っているけど「この映画はいったい誰が観に行くんだ」的な作品は増え続けている。

■ 変なタイトル映画
「変なタイトルが得票を集める」も誰映画の楽しみだけど、珍邦題を毎年つけていた韓国映画がほとんど消えてしまった。そんな中、大ヒットシリーズ映画の『トワイライト』との区別が紛らわしい『トワイライト ささらさや(16位)』が得票を集めた。
ちなみに『トワイライト ささらさや』は新垣結衣の「夫が死ぬ映画シリーズ」第五弾。映画の中で新垣結衣の夫はとにかく死にまくる。まるで筧千佐子容疑者みたいだ。

■ 学生恋愛モノ
「壁ドン」をはじめとしてS系男子ブームだけど、映画もそういう作品が多かった。誰映画だと『好きっていいなよ。(24位)』『L・DK(45位)』など。
学生恋愛モノも増えてきているんだけど実際に観てみると『桐島、部活やめるってよ』の影響を受けている作品が多い。

■ ネタバレ系
今回からネタバレ投稿はクリックしないと表示されない仕様にしたので、ネタバレ投稿が増えた。

・ 『キカイダー REBOOT(20位)』は「どうやってハカイダーに勝つか?」の方法が酷すぎる!の声多数。

・ 『悪夢ちゃん The夢ovie(19位)』は小学生向けの映画にしてはハードコアなトリックを使っていてそれが嫌われた(俺はあのトリック好きなんだけど…)。

・ 『MONSTERZ モンスターズ(13位)』はリメイク映画だけどオリジナルのネタバレである「主人公も○○○である!」をあえて前半でバラした。それ以前にタイトルでバレている

■ 実写化ブームとパトレイバー
実写化ブームだけど「私の大好きな原作を汚すな!これは侮辱だ!殺してやる!」とムハンマドを風刺されたイスラム過激派のような気分になる人は多いだろう。
俺はパトレイバー信者だけど『THE NEXT GENERATION パトレイバー(39位)』は満足だった。ただしオリジナルの功労者である押井守が監督をした回だけは発狂級の酷さだった。

新説:2014年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞

「真説:2014年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?」ベスト3は俺が観た作品。本当の意味での「この映画はいったい誰が観に行くんだ」は俺もあなたも観ていない映画。それでも柳下毅一郎氏は観ているのだ。
炊き込みご飯を映画化した『乙女のレシピ』や超常現象の研究者が自著を映画化した『ワンネス -運命引き寄せの黄金律-』などがヤバそう。

「『ワンネス~運命引き寄せの黄金律』 きみはもりけんを知っているか? 年末特番スピリチュアル映画祭り! [前篇] (柳下毅一郎) -4,121文字-」 2014年12月15日 『柳下毅一郎の皆殺し映画通信』
http://www.targma.jp/yanashita/?p=3032

誰映画のサイトはこちら。過去の結果発表レポートも読めます。

『この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞』
http://hakaiya.com/darei/

最後に。毎年のことだけど、投票してくれた皆様の知識と柳下毅一郎の皆殺し映画通信 | 映画のWEBマガジン 殺しの報酬 月額315円*4と縛りやトーマスの斜陽産業*5には助けられている。

*4:『柳下毅一郎の皆殺し映画通信 | 映画のWEBマガジン 殺しの報酬 月額315円』
http://www.targma.jp/yanashita

*5:『縛りやトーマスの斜陽産業』
http://sthomas.otaden.jp/

執筆: この記事はギッチョさんのブログ『破壊屋ブログ』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2015年02月09日時点のものです。

テイタム&ミラがノースタントで挑む激アツアクション! SF大作『ジュピター』新動画

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『マトリックス』『クラウドアトラス』の監督ラナ・ウォシャウスキーとアンディ・ウォシャウスキー姉弟が、『マトリックス』から16年ぶりの完全オリジナルストーリーで世界に放つ最新SF巨編『ジュピター』。チャニング・テイタム&ミラ・クニスがノースタントでアクションに挑戦する激アツ動画が到着しました。

本作は『マトリックス』から16年、ウォシャウスキー姉弟監督が全世界に放つSF巨編は、同作以来初となる完全オリジナル・ストーリー。独創性溢れる世界観と壮大な宇宙を舞台に、緻密につく込まれたスタイリッシュな映像と、手に汗握る迫力のアクションが展開。人類は、世界を統べる王朝に10万年前から<支配>されていたという驚愕の事実を知らされたヒロインが、未知なる冒険に巻き込まれていく様を描きます。

主演は『ホワイトハウス・ダウン』『GIジョー』のチャニング・テイタムと『ブラック・スワン』『テッド』のミラ・クニス。2012年People誌の最もセクシーな男性の第1位と、2012年米Esquire誌の最もセクシーな女性の第1位を獲得した、ハリウッド2大セクシースター夢の共演です。テイタムは髪とヒゲをブリーチしていつもと雰囲気が違うので、ファン必見!

全編に渡って怒涛のアクションシーンが織り込まれた本作の撮影に臨む為、7ヶ月間毎日ハードなトレーニングを敢行。多くのシーンで2人はスタントマン無しで危険な撮影に臨んだそう。あるシーンではハーネスを1日15時間も付け、地上24メートルの高さから、時速64キロで地面すれすれまで落下。シカゴのど真ん中で実施したアクション撮影では、3ヶ月間の入念なリハーサルを実施。200日の製作期間、ほぼそのアクションシーン撮影を行うなど、ウォシャウスキ―監督は徹底的にリアルにこだわっています。

チャニング・テイタムは作品について、「僕はSFが大好きなんだ。『スペース・ボール』から『スター・ウォーズ』まで何でもね。そして、ウォシャウスキー監督の映画は僕の人生の大部分を占めているんだ」と監督作品初出演への喜びもひとしお。

ミラ・クニスは「監督のSF映画に出られるなんてSFオタクにはたまらない経験」と大興奮。「クレーンから80フィート(約24メートル)の高さからジャンプするのは気持ちがいいか?イエス。またやるか?ノー。でも私はやったわ。一日が終わるまでには、青アザだらけで、ボロボロになっていて、自分の肋骨を感じられないほど」と撮影秘話を振り返っています。

天才クリエイター、ウォシャウスキー姉弟の映像革命の新章に期待大です。

映画『ジュピター』は3月28日より全国公開。

テイタム&ミラがNOスタントで挑むアクション!
https://www.youtube.com/watch?v=UpbzTUyT6os

(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

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