公開を間近に控える映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のファンは、その中国版ポスターを見て脅威(メナス)を感じている。
中国版ポスターでは、ライトセーバーを持つジョン・ボイエガの姿が縮小されるなどの修正が加わり、ネット上で論争が巻き起こっている。
ポスターについてのツイートをいくつか見てみよう:
Star Wars’ Finn (who happens to be black) and Chewbacca (happens to be Wookiee) get shafted in China. HT @asmuniz pic.twitter.com/ATpvcd51L6
— Ray Kwong (@raykwong) 2015, 12月 1
Chinese Star Wars poster minimizes black character’s prominence. pic.twitter.com/VBYjraJgCR — Alex Muniz (@asmuniz) 2015, 12月 1
BB-8をより目立たせたことを別にすれば、2つのポスターの最も大きな違いは、ボイエガ演じるフィンの姿が縮小され、掲示される位置も変わっていることだ。同作で主演を務めるボイエガは、オリジナルのポスターよりも下の位置に掲示されている。また、オリジナルのポスターではアダム・ドライバー演じるカイロ・レンとデイジー・リドリー演じるレイに続き3番目に大きく表示されていたのに対し、中国版ポスターでは、ハリソン・フォード演じる銃を構えたハン・ソロとキャリー・フィッシャー演じるレイアの下になり、より大きく表示されたBB-8の後ろになっている。
一方、オスカー・アイザック演じる反乱軍のパイロット、ポー・ダメロンや、ルピタ・ニョンゴ演じる海賊マズ・カナタ、そして、チューバッカを含む白色人種以外のキャラクターは完全にポスターから姿を消している。彼らに代わって、Xウィングや帝国軍の戦闘機TIEファイター、何列にも続くストームトルーパーが登場している。
画像はルーカスフィルム提供による『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の中国版ポスター。
当初、アフリカ系イギリス人俳優であるボイエガがストームトルーパーを演じることは反発を受けていた。ボイエガは、「関係各位……慣れてくれ」と、昨年発行された本紙ヴァラエティの中で反発に対して語った。
最近の似たような出来事としては、伝記映画『それでも夜は明ける』のイタリア版ポスターで、主演のキウェテル・イジョフォーをおざなりにして、ブラッド・ピットやマイケル・ファスベンダーが主役であるかのように描かれ、ライオンズゲートがポスターの回収を余儀なくされた。