ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)、レイア姫(キャリー・フィッシャー)が登場した1983年の『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』の公開から32年の時が経ち、はるか銀河の彼方でその多くが変わったかのように見える。しかし、ハリソン・フォードは、間抜けで薄汚い、ナーフ使いのはみ出し者のハン・ソロが、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でも、ジョージ・ルーカス監督の旧3部作で好きになってしまった当時のならず者のまま健在である、と断言した。
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エンターテイメント・ウィークリー誌による新しいインタビューで、フォードは、向こう見ずなパイロットのハン・ソロは、シリーズ最新作でもいまだに多くの愛嬌ある欠点を持っていることを明らかにした。フォードは、「最新作でハン・ソロは、会計のような基本的な知識のマスターに失敗し、多くの時間を費やした」 「ソロはいまだにならず者の部分がたくさんある。ほとんど変わっていない」と、打ち明けた。
フォードによると、時の経過に関わらず、このアイコンとなるキャラクターはフォードのもとを去らなかった。ハン・ソロはいったいどこに行っていたのだろうか?フォードは、「ハン・ソロは私と一緒にいた。裏の小屋でね」と答え、そして、32年という年月について、「木に指輪をかけたり、銀行に経験を預けるつもりだ。君たちは、“誰がソロか”とソロに関して手の込んだ推測をするかもしれないが、その答えは映画にある。映画の中に答えを残して置くのがベストだ」と、語った。
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最近の劇場予告で、ソロは、新入りのレイ(デイジー・リドリー)とフィン(ジョン・ボイエガ)に、フォースの存在についていくつかの知恵を授けたようだ。フォードは、皮肉なキャラクターの昔のソロはサーガの新しい賢人にはならなった、と主張した。
しかし、フォードは、「このキャラクターを見捨てるわけではない」と語った。「ソロは、オビ=ワン・ケノービのようなポジションを切望しているわけではないし、私も新しい時代のアレック・ギネスになりたいわけではない。ソロの成長はキャラクターと一致する。そして、最新作には、ソロの成長を引き起こす感情的な要素がある」と、続けた。
J・J・エイブラムス監督は、エンターテイメント・ウィークリー誌に、「うぬぼれ屋ではないハン・ソロは想像出来ない。一方で、30歳のソロと70歳近い現在の彼は、全然違うということを考えたい。生きている限り誰でも、喪失や愛、家族、本質へのひらめき、悲劇、落胆、驚きを経験する。これらのことは蓄積されるものだ」と、同意した。
フォードは、ソロが、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』でルーカスに殺されて欲しかった、と数年にわたり主張し、また、同シリーズがフォードを有名にしたことについて、はっきりと否定的であるようだった。しかし、最近になって調子を変え、サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルやD23エキスポで見られたように、「このキャラクターがいまだに私のために存在していることを光栄に思う」と、エンターテイメント・ウィークリー誌に答えた。
フォードとしては、「ソロは私のものではない。彼らのものだ」とエンターテイメント・ウィークリー誌で語ったように、『スター・ウォーズ』シリーズと愛おしいキャラクターたちはファンのもので、俳優のものではない。従って、ハン・ソロのオリジナル映画が2018年に公開予定にも関わらず、フォードは、特別に自分のものだと思っていない。
フォードは、このオリジナルのスピンオフ映画のテーマについて語ろうとはしなかった。プロデューサーたちがフォードにこの話をしたかどうか尋ねたが、「若いハン・ソロと話をしたと思うよ」と、話をそらした。そして、最終的にフォードの後を引き継ぐことになる人への効果的なアドバイスを求めると、フォードは、「私はこう言うね。監督と話せ。映画を見ろ。そしてようこそ。自分自身のハン・ソロを創れ」と、答えた。
シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、日米ともに12月18日に劇場公開する。
エンターテイメント・ウィークリー誌のフォードの全インタビュー記事はこちらから。(英文)