映画『モンスター』で2003年の第76回アカデミー賞主演女優賞を獲得したシャーリーズ・セロンが、1995年に公開され批評家たちに酷評されたポール・ヴァーホーヴェン監督による映画『ショーガール』に危うく出演するところだった。
ヴァーホーヴェン監督はニューヨーク・デイリーニューズ紙のインタビューで、シャーリーズが、エリザベス・バークレイが演じた主人公のショーガール、ノエミ・マローン役を演じた可能性があったことを明かした。
オールヌードで話題になった同作について、ヴァーホーヴェン監督は、「シャーリーズもオーディションを受けていた。ヌードになることに何かしら問題があったかどうか思い出せない」と語った。続けて、「彼女は良かったし、この役を欲しがっていた。しかし、実はシャーリーズはその当時まだ十分なほど有名ではなく単純にこの役に合わなかった。だから我々はノーと言った」と語った。
結果的に、1990年代のシチュエーションコメディ『パニック・ウェディング』に出演していたバークレイが、スターダストホテルの売れないショーガールを演じることになった。
ヴァーホーヴェン監督は、「シャーリーズをとても尊敬している。もし当時シャーリーズに役のオファーを出していたら、彼女も恐らくバークレイが受けたようなこてんぱんな批評を受けていたと思う」と加えた。
ヴァーホーヴェン監督は、バークレイのキャリアに取り返しのつかないダメージを与えた弾丸を、シャーリーズが避けたことを嬉しく思っているようだった。
「シャーリーズはこの役を手に入れなくてとてもラッキーだった。そうじゃなかったらその後はみじめな20年になっていただろうから、シャーリーズも祝っていることを願う」と、ヴァーホーヴェン監督は語った。
また、ヴァーホーヴェン監督はインタビュー内でバークレイに謝罪し、物議を醸したバークレイのパフォーマンスについては彼が非難されるべきであったと述べた。
「ハリウッドはバークレイに背を向けた」「もし誰かが責められなければならないのなら、それは私だ。なぜなら、私があのような役の描写を面白いと思ったからだ」と、ヴァーホーヴェン監督は語った。