スパイダーマンを、史上最大の難題が襲う『アメイジング・スパイダーマン2』で、電撃魔人エレクトロを演じるジェイミー・フォックスに来日インタビュー！ フォックスは、一介の電気技師マックス・ディロンがモンスターになっていく背景や事情を鮮やかに説明した。
「この手の映画では、恨みや怒りの原因がよく分からないことが少なくないよね（笑）。でも、この映画では彼の過去に入っていく。それが、マックスがエレクトロになる上で最高の出発点になると思ったよ」と解説するフォックス。実は電撃魔人エレクトロは、最初は普通の人間なのだが、哀しい事故で電気を自在に操る攻撃的なモンスターに変貌することに。そのことは、彼の闇を増幅することに一役買ってしまう。
「監督や脚本家たちとの打ち合わせの時、僕は『マックスの名前を口にする人が一人もいないということはいいとして、それを押し進めるためにはどうすればいい？』と言った。そこから生まれたアイデアが、マックスの誕生日を覚えている人が誰もいないというものだった。特に母親が自分の誕生日を覚えていなかったことに、マックス自身がひどく傷つくというアイデアだったよ」
しかし、フォックスは「エレクトロになった彼の主な目的は、人々を傷つけることではない。スパイダーマンに自分を友だちだと言ったことを認めさせたいだけ」とも言う。「彼は嫌われてしまうことで、であれば自分の持っているパワーで皆に危害を加えることを選択する。そういう気持ちでエレクトロになるわけだよ」。エレクトロ、実に哀しきモンスター！
この疎外感を抱くキャラクターの場合、人々の共感を集めることが少なくない。この点、マーク・ウェブ監督にインタビューした時に、「確かに君が言っていることはもっともだが、エレクトロじゃなくてスパイダーマンに注目しなさいよ（笑）。疎外感に近い孤独感を最初に感じた主人公を忘れちゃいけないよ」（マーク・ウェブ監督）と教育的指導を受けたものの、フォックス自身も同分析を認めた上で、エレクトロ固有の問題もあることを指摘する。
「彼には別の一面もある。何かちょっとおかしいところがある。神々に異議を申立てているような感じだ。ほかの人たちは誰もが最高にいいカードを配られているのに、自分のときは何が起きた？ どうして僕は魅力的じゃなかった？ どうして僕には恋人がいない？ どうして僕には一級品のそろったパッケージが配られなかった？ って、具合にね。スーパースターになる必要はないけれど、せめてそれくらいはもらってもよかったじゃないかってね。だからほかの人とはちょっと違って、彼は狂気を秘めている。確かにいじめられたことがきっかけにはなったけれど、マックスの内面の問題でもあるわけだよ」
意外に（？）深い、『アメイジング・スパイダーマン2』！ 映画を観て、メッセージを感じ取ってくれ！
映画『アメイジング・スパイダーマン2』は、2014年4月25日（金）より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー！
【関連情報】
アメイジング・スパイダーマン2™ | オフィシャルサイト
http://www.amazing-spiderman.jp/site/
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