
ライオンズゲートは、作家オスカー・ワイルドによる1890年の小説『ドリアン・グレイの肖像』を原作とする映画の開発をスタートさせた。本誌ヴァラエティが独占的に情報を得た。
同スタジオは、自分の肖像画が年を取る一方、永遠に若いままの快楽主義の男を描くこのビクトリア朝時代の物語に、1つの捻りを加えている。この作品の主人公は、女性になる。
監督は、実験的なロックのマルチ楽器演奏者セイント・ヴィンセントとしても知られるアニー・クラーク。自身の名が冠された彼女のアルバム『セイント・ヴィンセント』は、2015年にグラミー賞最優秀オルタナティヴ・アルバム賞を受賞。彼女は芸術界における際立った革新に与えられる、スミソニアン・アメリカン・インジェニュイティ・アワードと、Q・マーヴェリック・アワードを受賞している。
2017年のサンダンス映画祭で、自身が監督した短編映画『Birthday Party(原題)』が女性主導のホラー・アンソロジー『XX』の一部としてプレミア上映され、監督デビューした。彼女は共同脚本、音楽、監督を務め、メラニー・リンスキー、ジョー・スワンバーグ、シェイラ・ヴァンドらが出演。『XX』はNetflixで来年3月に視聴可能となる。
デヴィッド・バークが脚本家として雇用されている。バークはイザベル・ユペールが主演を務めたポール・ヴァーホーヴェン監督の映画『エル ELLE』の脚本を手掛けた。スクリーン・ジェムズが製作した、公開を控えるホラー映画『Slender Man(原題)』でも共同脚本を務め、現在はピエール・ルメートルによる小説をベースに、クライム・スリラー映画『Alex(原題)』の脚本を手掛けている。
ワイルドによるオリジナル小説は、彼が出版した唯一の小説である。物語は複数の映画の原作になっており、MGMが製作し、1945年に公開した映画が最もよく知られている。同作には、ハード・ハットフィールド、ジョージ・サンダース、そしてアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたアンジェラ・ランズベリーなどが出演した。
バークとクラークの代理人はパラダイム。バークはマッドハウスとマネジメント契約を、ハンセン・ヤコブセンと弁護士契約を結んでいる。クラークはカウンセルLLPと弁護士契約を結んでいる。
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