
7月24日(現地時間)夜、ロサンゼルスのダウンタウンに位置するエース・ホテルで行われたプレミアに出席したシャーリーズ・セロンによれば、映画『アトミック・ブロンド』は、彼女が演じるロレーン・ブロートンの姿を見る最後の機会にはならない可能性がある。
セロンはレッドカーペット上で「私たちは、続編か前日譚を別の機会に描けないか、積極的に話しています」と述べた。「ロレーンに関して素晴らしいことは、彼女が謎に包まれている点です。私たちは、今後も彼女の物語を続けられるように、彼女に関して描ける余地を多く残し、彼女に何も背負わせませんでした」(セロン)。
セロンは、2013年にサム・ハートのグラフィックノベル『The Coldest City(原題)』の映画化を企画し、3月にサウスバイサウスウェスト映画祭でお披露目されたこの映画が、彼女が一番最初に抱いたビジョンのまま製作されたことに特に満足しているという。
「4年前の計画どおりに仕上げられるなんて、極めて稀なことだと思います。とても誇りに思っています」(セロン)。
セロンは、映画『ワンダーウーマン』のガル・ガドットと同様に、本作の主人公がアクション映画の分野でパワフルな女性のシンボルに認められたことを喜んでいる。「この作品は、この世界で女性がもう少し活躍できることを証明しました」と述べた。
セロンが作品を紹介した際、撮影中に損傷した2本の歯を治療した3人の歯科医、グスマンテ、ゴードン、そしてトーズに感謝を示し、笑いを巻き起こした。彼女は「3人がここにいるか知りませんが、感謝したいです」と語った。
そして彼女は「私が毎日仕事に行けるように、2人の子供たちを世話してくれた、まさにアトミック・ブロンドのような母にも感謝します」と締めくくった。
スタント・コーディネーターとしてのキャリアの後、映画『ジョン・ウィック』を共同監督することになったデヴィッド・リーチ監督は、本作にとって1989年当時のベルリンの感覚が極めて重大だったと語る。
リーチ監督は「これはある種の、パンク・ロック・スパイ・スリラーです」と述べ、「ベルリンの壁の崩壊は、破たんしつつあるスパイたちの人生における実存的危機のメタファーなのです。我々はアクションシーンをより残忍にしたいと考えました」と語った。
また、脚本家のカート・ジョンスタッドにとって、本作は彼自身がベルリンで過ごした10代の頃の経験を部分的に凝縮するものになった。
ジョンスタッドは「私の父は、ベルリンの外に拠点を持つパンアメリカン航空のパイロットでした。1980年代、私は高校を卒業した後に父のアパートで1年を過ごし、東に移りました」と回想した。
作品の中でセロンの仲間の眼鏡を掛けたスパイを演じたエディ・マーサンは、スタントに圧倒されたと話した。
「私はすべての戦闘の中にいました。とても満足できました」(マーサン)。
フォーカス・フィーチャーズは映画『アトミック・ブロンド』を7月28日に全米公開する。
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