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『二十四の瞳』(54)、『楢山節考』(58)などの傑作を放った木下惠介監督の生誕100年記念作『はじまりのみち』の原恵一監督が、敬愛する巨匠の魅力を再確認してほしいと訴えた。
同作は戦時中、木下監督が脳溢血で倒れた母を疎開させるため、兄と便利屋の3人で母親をリヤカーに乗せて険しい山道を越えて行ったという実話を基にしたストーリー。
木下監督作品の原点となる親子愛や家族愛のテーマを、実力派・加瀬亮を木下監督役に配して繊細に表現した。生誕100年を迎えた巨匠をリスペクトする原監督は、「木下監督は、もっと評価を受けていい人」と語気強く想いを吐露。
「世に知られてないという無念とともに撮っていました。個人的に、僕にとっては一番影響が強い監督で、もっともっと評価を受けていい人だと思います。だから、認知が狙いというか、“願い”で映画を撮っていましたね」
公開後、反響は多かった。
国内の映画ファン、批評家の高い作品評価を得る一方、第18回釜山国際映画祭(アジア映画の窓部門)でのインターナショナル・プレミアを皮切りに、第40回ゲント映画祭(ベルギー)など海外映画祭への正式出品が続々と決定した。
原監督の元に届いた感想で、次のような感動的なエピソードも作品の内容を間接的に評している。「一番印象的だったことは、浜松で試写をして。その時に木下監督の妹さんが観てくださって、終わった後に『よかったです』と。その言葉を聞いた瞬間に、僕もボロボロと泣いた。初めてですね、人前で号泣して。あれは不覚でした(笑)」。監督冥利に尽きる瞬間だ。
木下監督と聞くと、たいがいの人は『二十四の瞳』(54)を連想するだろうが、『はじまりのみち』のブルーレイ&DVDリリースと同時に、ちょっとマニアックな木下惠介監督作品7タイトルも発売に。
代表作が『二十四の瞳』(54)だけじゃないことだけでも、「わかっていただける機会になって、僕はうれしい」と原監督は言う。
「とにかく僕は、木下監督をみなさんに知ってほしい。知ってほしくて、『はじまりのみち』の監督にも名乗りを上げて。『死闘の伝説』(63)とか、ちょっとすごいので観てほしいです(笑)。いろいろなジャンルに挑戦した監督で、一ジャンルにとどまった人ではないことがわかっていただけると思うので」
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『はじまりのみち』 3,000 個 初回限定特典付 発売中 価格:4,935円(税込)
発売元・販売元:松竹
(C) 2013「はじまりのみち」製作委員会
【関連情報】
『はじまりのみち』サイト
http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/hajimarinomichi/
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