マシュー・マコノヒーが、作家スティーヴン・キングが生み出したアイコン的な悪役に照準を合わせている。
複数の情報筋が本誌ヴァラエティに伝えたところによれば、米ソニー・ピクチャーズが製作会社MRCと共に手掛けるキング原作の『ダーク・タワー』シリーズの映画化で、黒衣の男として知られるウォルター・オディム役にマコノヒーを望んでいることが分かった。マコノヒーは脚本を受け取ったばかりで、出演についてはまだ決めていない。
米ソニー・ピクチャーズとMRCはコメントを拒否した。
黒衣の男は邪悪な魔術師で、小説シリーズの第1巻で“ガンスリンガー”の主人公ローランドが追跡する相手だ。このキャラクターはキングのホラー小説『ザ・スタンド』で初めて登場し、ランドール・フラッグの名で通っている。マコノヒーはかつて、このフラッグ役でもオファーを受けたことがある。シリーズ第1巻の『ダーク・タワーI ガンスリンガー』が、映画化シリーズの最初の作品となる。
ニコライ・アーセルが監督を務め、現在のところ2017年1月13日に公開が予定されている。
小説『ダーク・タワーI ガンスリンガー』は、アキヴァ・ゴールズマンとジェフ・ピンクナーによってすでに映画用の脚本にされている。ゴールズマンと製作会社イマジン・エンターテインメントのブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、エリカ・ハギンズがプロデューサーを務め、ピンクナーは製作総指揮も務める。
米ソニー・ピクチャーズはこの映画の配給を担当する。MRCは映画シリーズと共にテレビシリーズの展開も進める予定だ。
マコノヒーは現在、スティーヴン・ギャガン監督の映画『Gold(原題)』の撮影を終え、映画『Sea of Trees(原題)』が今年末の公開を予定している。マコノヒーは、CAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)と代理人契約を結んでいる。