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【独占記事】スカーレット・ヨハンソン、『アベンジャーズ』の出演報酬はクリス・エヴァンスやクリス・ヘムズワースとほぼ同額だったことが判明

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マーベルによる映画『アベンジャーズ』シリーズのファンたちは、スーパーヒーローの男女比率について長いこと不満を抱いていた。今年の初め、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の宣伝中に、ハルク役のマーク・ラファロが、同シリーズで最も有名なスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウに関連するグッズが少ないことを指摘した。しかし、本紙ヴァラエティは、ハリウッドの報酬格差に関する特集記事において、ヨハンソンの出演料が、『アベンジャーズ』シリーズの男性共演者であるクリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ役)やクリス・ヘムズワース(ソー役)とおおよそ同額だった、という情報を得た。

以前の報道では、ヨハンソンは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でヘムズワースやエヴァンスと比べて2倍以上の出演料を受け取ったと示唆した。しかし、これらの統計は正確ではなかったと、情報筋が付け加えた。

俳優の契約に精通している情報筋によると、ロバート・ダウニー・Jrは、2008年の『アイアンマン』に出演後、優位な契約を獲得し、今年の全映画プロジェクトでおよそ8000万ドルを稼ぎ、最も稼いだ俳優に位置づけられている。しかし、ヨハンソンの出演料のニュースは、性差別や、男性俳優との頻繁に起こる報酬格差の主張が近年非難を浴びているエンタテインメント産業に一片の希望を与えた。先月、ジェニファー・ローレンスは、米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのコメディ映画『アメリカン・ハッスル』での自身の出演料が、他の共演男性俳優たちよりも少なかったことをエッセイの中で発表し、ブロゴスフィア(ブロガーによって構成されたコミュニティー)に火を点けた。

もっと見る:サンドラ・ブロックがハリウッドの性差別、格差報酬、これまでの経歴で「最も最悪な経験」について語る。(英語)

『アベンジャーズ』を公開した米ウォルト・ディズニーは、ここ数年、女性に対する格差のバランスを取ろうとしている稀なスタジオだ。米ウォルト・ディズニー・スタジオの会長アラン・ホルンは、「『アベンジャーズ』は、力強い主演女優と、女性目線のストーリーへの欲求と市場があることを証明した。そして、私たちはエンタテインメント産業にこうした女性の役を作り、結果的に女性たちを補償する責任がある」と、本紙ヴァラエティに語った。

米ウォルト・ディズニーは、絶対的なガールズ映画の『アナと雪の女王』(ジェニファー・リーが共同監督を務め、全世界で12億7000万ドルの売り上げに達した)や『メリダとおそろしの森』、『インサイド・ヘッド』に見られる、たくさんのガールズ・パワーをアニメ映画で裏付けしてきただけでなく、実写映画においてもその傾向が見られる。情報筋によると、アンジェリーナ・ジョリーは、『マレフィセント』でジョリーのキャリアにおいて最も多額の出演料を得たという。なお、この出演料には、同作の全世界の興行総収入7億5800万ドルからの歩合が含まれている。今年、米ウォルト・ディズニーは、『シンデレラ』の悪役の継母役にケイト・ブランシェットをキャスティングし、また、エマ・ワトソンは新作映画『美女と野獣』のベル役を演じる。あまり評判が良くなかった『トゥモローランド』でさえ、スクリーン上ではジョージ・クルーニーではなく、才気あふれる新人女優のブリット・ロバートソンに大半の時間を与えた。

米ウォルト・ディズニーが、女性が平等な出演時間を得ることを確実にしようとしているのは映画だけではない。メディアにおけるジェンダー研究所を運営するジーナ・デイビスは、米ウォルト・ディズニーのテーマパークでコンサルタントを務める。デイビスは、「男女平等を達成することは、現在から少なくとも20年続くでしょう」と語り、エンジニアたちに、映画で脇役の女性たちの活躍をもっと広げるように奨励している、と加えた。また、デイビスは、「私はいつも、おそらくここ20年以内には男女の性差別はなくなるだろうといつも言っている」と、語った。


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