レイア姫の役で知られるキャリー・フィッシャーは、映画『スター・ウォーズ』シリーズの出演経験で培った、潜在的に性差別を助長するような衣装を身に着けなくてはならないことについての賢いアドバイスを、最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で共演するデイジー・リドリーに語った。
米誌インタビュー(Interview)の対談で、フィッシャーはリドリーに、「あなたは映画の中で自分が身につける衣装と戦うべきだ」と話し、「かつての私がそうであったように、その装いの奴隷にならないで欲しい」と述べた。
「分かりました。戦います」と、リドリーは賛同した。
フィッシャーは「差別的な衣装にとらわれずに戦い続けなさい」と主張し、さらに「『スター・ウォーズ』のスターになった途端、デートするのは大変になる。“俺はレイア姫と寝た”なんて言われるのは、あなたも嫌でしょう」と忠告した。
衣装についての刺激的な議論の中で、フィッシャーは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開した途端にリドリーの生活が変わり、「多くの人があなたに幻想を抱くようになる。それは居心地の悪いものだと思う」と指摘した。
「えぇ、少し」とリドリーは認め、フィッシャーが『スター・ウォーズ』シリーズで彼女が演じてきた役柄によって自身を客観視していることに注目した。
また、フィッシャーは「記者たちは私を常にセックスシンボルとして扱い、それを私がどう感じているかということばかり話題にするが、私はセックス・シンボルではないし、それはただ一つの意見に過ぎない。私はそんなことを共有したくない」と力説した。
もっと見る:【動画】ハリソン・フォード、米ABCのトーク番組『ジミー・キンメル・ライブ』に出演し、ホットドッグ姿で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を語る(英文)
さらに二人のスターは、『スター・ウォーズ』シリーズのタイアップ商品として、自らのキャラクターが商品化されることについても議論を重ねた。
フィッシャーはリドリーに、「『スター・ウォーズ』のバンドエイドが発売されているのを知っていた? それに『スター・ウォーズ』のスーツケースまで送られてきたのよ」と話し、「『スターウォーズ』グッズを全部持って、あなたと一緒にラスベガスにでも行って一般人のように行動してみたい。彼らが送ってきた『スター・ウォーズ』のスーツケースや帽子、ドレスなども一緒にね。私たちは精神病院送りになるでしょうけど、きっとすごい人気者になるはずよ。あなたはこれを冗談だと思うかもしれない。でも、それが商品化されるということなのよ。ただで私たちを商品として利用させたりしない、私たちが利用し返してやらなきゃ!」と続けた。
インタビューでは多くの問題を取り扱っていたが、リドリーはフィッシャーが他の共演者のマーク・ハミル、ハリソン・フォード以上に『スター・ウォーズ』の象徴となってきたことを理解した。
リドリーは「もちろん彼らのことも好きだけど」と語り、「でも、あなたは最高に格好良い女性で、常に女の子たちのために道を切り開いてきた」とコメントした。
もっと見る:【動画】映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のすべての予告編をひとまとめにしたスーパーカット版が公開
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、“レイ”という謎に包まれた役を演じるリドリーは、映画の公開にあたり、どういった準備をすればよいのか分からないと語った。
「私は『スター・ウォーズ』は好きだけど、多くの人たちのような熱烈なファンというわけではなかった」と彼女は語り、「映画が公開した後に何が起きるのか見当も付かないから、何を準備すればよいのか分からない」と続けた。
これまで繰り返し演じてきた“レイア・オーガナ”として最新作にも出演するフィッシャーは、ファンのためにまるで木工細工から抜け出てきたかのように振舞えるよう、準備すべきだとリドリーに話した。
フィッシャーは、「ファンのすることにはもう、驚くしかない。まさにスペクトラムを見ているみたい」とリドリーに話した。
リドリーは「人と一緒に写真を撮る時、その人の心臓が高鳴っているのが分かって、それがその人を人間らしくさせていると、以前話してくれましたね」と回想した。
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日に公開する。その他の共演者には、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、グウェンドリン・クリスティー、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソンらが名を連ねる。