先日惜しくも交通事故で亡くなった、ポール・ウォーカー（『ワイルド・スピード』シリーズ）のノーカットインタビューが公開されている。このインタビューは遺作となったヒューマン・サスペンス・アクション『Hours（原題）』のプロモーションのためのものだ。
収録直前、バタバタした現場の雰囲気にナーバスになっているインタビュアーの緊張を、ジョークでリラックスさせたりする場面なども収められているこの映像。インタビュー本番もフランクな雰囲気で作品について語る姿が、彼の人柄を物語っている。
「脚本に本当に魅了された。めちゃくちゃな世界の中で、純粋なものを描くってのはやりがいのあることさ。真実の物語だと思う」と話す彼は40歳という年齢ながら、10代の若者のようなヤンチャさと純粋さを内包しているように見える。
この作品でウォーカーは、巨大台風に見舞われ、出産間もない赤ん坊を守るために必死に奮闘する父親の役。もし自然災害に見舞われたとして、真っ先に手に持って逃げるとしたら何を選ぶか？ との質問に対して、「ボクサーだったお祖父ちゃんのトロフィーかな。間違いないね」と即答した。
しかし撮影はかなり過酷だったようで、「たった16日での強行撮影だったし、衣装は濡れてるわ寒いわで、かなり苦痛だったね（笑）。だから作中で主人公のノーランがやり抜いたとき、このポールもやり抜いたってわけさ！」と、いかに役に入り込んでいたかを物語るコメントを残している。
終始和やかだったインタビューを終え「楽しかったよ、ありがとう！」と言うときに見せた笑顔が印象的だ。彼の冥福を心から祈ります。
Photo：(C)David Longendyke / Globe-Photos / Zeta Image
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